天皇杯2回戦:対奈良クラブ1-2、恥ずかしい敗戦

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第94回天皇杯 2回戦 2014年7月12日(土)13:00 ベガルタ仙台1-2奈良クラブ ユアスタ仙台



鈴木 柳沢
(武井)(武藤)
八反田   太田
(佐々木)  
梁  富田

二見 角田 鎌田 菅井

サブは、桜井、渡辺、石川直、藤村、武井、佐々木、武藤。
対戦相手は、J3、JFLの下の関西リーグ8チーム中2位の奈良クラブ。GKシュナイダー潤之介選手はスタメン。FW登録の岡山一成選手はベンチスタート。

ベガルタは、先週のPSMと同じスタメンで、柳沢、鈴木の2トップ。梁と富田のボランチ。赤嶺、ウイルソンはベンチ入りしていない。

台風一過で34度、真昼の試合。試合中、給水タイムが設けられた。朝方には地震や小さい津波もあった日。 3,672人。

この試合に関しては、負けるべくして負けた。
W杯のブラジルの敗戦より100倍ショックな内容だった。

走れない、トラップが雑、パスの精度が低い。選手同士の距離感がなってない。1対1で競り負ける。。。長年ベガルタを見てきたが、ここまでやる気が見えない試合もなかった。

試合開始から、けだるそうなベガルタ。暑いので省エネのつもりか、とにかく寄せが遅く、突っ立っている。かと言ってボールを走らせるわけでもなく、相手のプレスに、後ろ向きのプレーが目立つ。17分、鎌田が抜かれて、手で引っ張ってイエロー。

ベガルタがラインを高くしているので、奈良はとにかくシンプルに裏に走りこんでくる。ボランチは着ききれず、CB二人の対応が遅れるので、相手フリーの直前に際どくクリアするというのが、何度も続く。攻撃では、引いた相手の裏に浮き球を入れて、走りこんだりするが、ことごとく合わない。

それでも前半33分、ベガルタの縦1本を相手がクリアミスするところ、柳沢が詰めて先制。これで多少、ベガルタにも活力が出てパスを回し始めるが、引いて守る相手を崩す動き出しも、パススピードもなく、逆にクリアからのカウンターを狙われる。

コーナーのチャンスでもほとんど、シュートに行けず。前半ロスタイム、カウンターから梁がドリブル前進、そのままシュートにいけたと思うが、上がりを待っている内に、かこまれて、柳沢がスライディングで飛び込み、相手と交錯。前半は1-0で終了。

後半。
柳沢に代え武藤が入る。入るなり、八反田とのワンツーや、カウンターでの太田からのクロスで、フリーのシュートチャンスを作るが、いずれもワンテンポ遅く、相手に守られる。コロコロシュートがポストという不運もあって、追加点取れず。

13分、チャンスメークにからんで、比較的に動けていた八反田が佐々木に交代。しかし、これで、二見と八反田のワンツーで、少しはえぐれていたのが、かぶるようになり、連携が悪くなってしまった。14分、奈良のコーナーキック、こぼれを枠内シュートされるが、これは関が抑える。

17分、奈良はイエローをもらっている伊澤に代え吉田が入る。ベガルタは、攻め疲れか次第につなぎが雑になり、マイボールを失う。20分、ベガルタのカウンター、佐々木のクロスから、鈴木のシュート、バーの上。20分、奈良はMFの桜井に代え、長身の元ベガルタDF、今はFWの岡山投入。前で張らせる。奈良は、裏に走りこむだけでなく、ハイボールを前線で落とすところまで、できるようになる。

25分、カウンターからスピードアップした梁のドリブル、サイドに振って鈴木のクロス。梁のヘッド届かず。22分、その鈴木に代わり武井が入る。3人目の交代。梁がFWに出て、武井のボランチ。すると27分、奈良がクロス、岡山が競り勝っての落とし、こぼれたところに、関が飛び出るが、かわされる。小野に無人のゴールに流しこまれて同点とされる。岡山にひきつけられて、ゴール前にスペースができている。

33分、佐々木と武藤のワンツーからシュート、枠外。とにかくシュートが枠にいかず、シュナイダーは楽。終盤ベガルタもボールを取りに行って、相手陣でのフリーキック、コーナーキックを得るが、ほとんど決定機につながらない。そして、40分、相手陣に全員が上がって、点を取りいくが、相手のコンパクトなブロックを破れず、セカンドをなんとかつないでいたが、鎌田のイージーなパスをブロックされて、そのまま裏に走りこまれ、追いつけず、最後は岡山に流し込まれて逆転弾を許す。

時間帯が悪い。疲れもたまっているところで、相手を崩す動きもできなくなってきているところでのビハインド。しかたなく角田が前に上がって、パワープレーの放り込みをやるが、フリーで持っている出し手が、スローモーションのようにプレーが遅く、無駄に時計を進めている。その上、キックの精度も低い。先制して、相手を疲れさせるはずが、先に疲れて、すべてのプレーのスピードと精度が落ちている。

逆転された後は、奈良クラブはスペースに蹴り出したり、ひとりドリブルでベガルタの3人を引き連れて時間を使ったりと、どっちがプロが分からないような落ち着いた展開で、そのまま試合終了。夏が苦手なので、リーグ戦に集中するという遠謀なのか?七北田の笑劇。

確かに、奈良クラブは暑さにもめげず、とにかくよく走っていた。給水タイムが設けられるような真夏の日中のゲーム。ただ条件は同じ。怪我持ちだ、キャンプの疲れだ、FW主力がいない、いろいろ言い訳をしても強くはなれない。スピードで、1対1で、ゴール前のアイデア不足で負けた。

J1再開まで一週間。激しく悔しがり、練習から厳しく行かなければ、戦いにならない。

シュート数:13-5、CK:4-5、FK:20-14 得点:柳沢 敦 (奈良)小野祐輔、岡山一成 (警告)鎌田 (奈良)伊澤、三浦 主審:松尾 一