天皇杯2回戦対ソニー仙台2-1、延長戦2PKで辛勝。太田、武藤。

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第91回天皇杯2回戦 2011年10月8日(土)15:00 ベガルタ仙台2-1ソニー仙台 ユアスタ仙台



中島 太田
(中原)(赤嶺)
ディエゴ   関口
(武藤)
松下 高橋

田村 鎌田 広大 細川
   
桜井
サブは、川俣、原田、富田、中原、武藤、赤嶺、大久保。ソニー仙台は村田、本田の2トップ。麻生、瀬田、花渕が先発。大瀧、桐田はべンチ。

今年もソニー仙台に互角の勝負をされ、延長戦までもつれ込んだ。2本のPKで辛くも勝利。

ベガルタは連携が悪く、エリア内に仕掛けにいく選手が少なく、ミドルばかり。本数は少なくてもソニー仙台の果敢なサイド攻撃、中央からの強引シュートが枠内で、桜井も忙しい。一方ベガルタはフリーでも枠内に行かないシュートばかり。

膠着状態の中、後半15分に入った武藤が、がむしゃらプレーでチームの流れを変え、2本のPKを演出。1本目は後半30分、エリア内に侵入すると中央で落とし、つっこんだ中島がPKゲット。これを太田が決め先制。しかし、直後に、入ったばかりのソニー仙台、大瀧のフリーキックから谷池に決められ、同点とされると、延長戦に。

延長戦後半では、武藤が自ら得たPKを自分で蹴って勝ち越し弾。プロ初ゴール決めた。それにしても、スピードこそ劣るが武藤の動きの癖やプレースタイルが佐藤寿人にそっくりだ。

このところの冷え込みが少し緩み、陽も差して暖かなユアスタ。スタンドはガラガラ、5,714人。

前半。
いきなりロングボールに右サイドの太田が走り抜け、チャンス。しかしシュートにつなげられず。3分、細川が中途半端な横パス。これを村田にカットされ、そのままフリーでシュートされる。桜井の指先をかすめたボールは、バーに当って下に落ちるがノーゴール。このプレーで今日の細川の守備が硬くなってしまった。

5分、松下のサイドチャンジから、太田がドリブル前進、コーナーを得る。こぼれを太田が上げるがヘッドは合わず。6分、縦1本のボールに中島が抜け出て、クリアされるが、コーナーをゲット。2本続く。2本目、ディエゴがフリーとなり、遠目からループヘッド狙うがネットの上。8分、ソニー仙台が回して、最後は縦にスルーパス、しかし流れる。その後、太田がフリーでドリブル前進、しかしDFに寄せられクロスは上げられない。

さらにベガルタがボールを回すが、コンパクトなブロックを作るソニー仙台の壁を崩せない。しかも、相手を嘗めたのか、足元パスばばかりで動きの少ないベガルタ。関口が一人、プレスを厳しく行う。ただ、ソニー仙台もカウンターからの攻撃で、パスミスが多く、流れが作れない。11分、カウンターからドリブルで上がった関口が、左45度からシュート、枠外。その後、一進一退、互いにコンパクト、狭い地域でのボールの奪い合い。

19分、田村のクロスに、相手裏に抜けた中島フリーもキーパーにぶち当てるシュート。21分中央でディエゴが左足の強烈ミドルシュート、枠外。25分、中島とディエゴのワンツーで縦に抜けるが、フィニッシュに至らず。逆にソニー仙台のカウンター。裏に走りこまれ、シュートされるが、桜井セーブ。27分、ソニー仙台が左右に揺さぶり、クロスをいれていくるが、もう一歩。30分、ソニー仙台の森原にするするとドリブル侵入されるが、ラストパスをミスしてくれて助かる。

32分、ベガルタがカウンター、関口からのパスに太田が走りこんで、自分でシュート、枠外。34分、関口からディエゴ、反転してシュートもチョロ。35分、ソニー仙台が、ベガルタの右サイドを攻め、ここで細川が滑って裏を取られフリーを許す。しかし、センタリングに合わせたファーの選手がもう一歩で、助かる。ここまで、数は少ないがソニー仙台の方が決定機を作っている。その後、太田がドリブルで上がって、コーナーを得る。決まらない。この間、中島が倒されファールをアピールするが、取ってもらえず。飛び方が見え見え。

40分、ソニー仙台のカウンター一気、シュートされるが、桜井がなんとか弾き、コーナーを与える。これは守り、前半のロスタイム、ヨシキが左足でミドルシュート、バーの上。前半は、ぶつぶつと途切れる攻撃で終わり、結局スコアレスで終了。


後半。
開始早々、ソニー仙台の村田が強引シュート、コーナーを与える。このキックを桜井ハンブルも押さえる。

4分、ベガルタがカウンター、太田と細川でつなぎ、最後は中央からヨシキが左足ミドルシュート、大きく枠外。5分、細川と松下がワンツー、最後は細川のクロスがゴール方向、相手DFがゴールラインにクリアするが、あわやとなるいいボール。6分にも、スローインから、関口が裏へのパス、中島飛び出すがキーパーにセーブされる。7分、関口の左からの早いクロスに、太田がヘッド、バーの上。とベガルタが怒涛の攻撃。

8分、右ライン際奥35mのフリーキック。決まらず。13分、田村が裏取られファールで止めて、30mのフリーキックを与えるが守る。14分、ディエゴに代わり、ルーキーの武藤が入る。場内が沸く。
16分、武藤が早速つっかけ倒されて、相手ゴール左45度25mのフリーキックをゲット。松下のキックは枠内、直接キーパーへ。弾いてコーナーをゲット。これは決まらず。19分、ソニー仙台の村田がひとりで持ち込み強引シュート。21分、ヨシキが左に振って、太田が走りこみ、そのままシュート、コーナーをゲット。細川?のヘッドはバー直撃。惜しい。

ここで、ソニー仙台は本田に代え澤口が入る。22分、武藤がドリブル侵入、反転ポストプレーもつながらず。23分、武藤のタメに、ヨシキが入り込みシュート、コーナーを得る。細川のダイビングヘッド、どんぴしゃもキーパー正面。24分、細川と中島のワンツーからつなぐが、クロスが合わず。27分、田村のセンタリングに武藤が頭であわせるが、枠外。ここで、ソニー仙台はうるさい村田に代わり、去年決勝点の桐田が入る。

そして、28分、ロングボールに抜け出た武藤が、エリア内侵入、落としたところに中島が突っ込み、DFに倒されPKゲット。これを太田が左サイドネットに突き刺し、先制。昨年から通算200分目にようやく点が入った。32分、ベガルタゴール左奥でフリーキッキを得たところで、ソニー仙台はフリーキックを蹴っていた森原に代え大瀧を投入。その大瀧が蹴ると、ゴール前でワンバン、そこで谷池に振り切られ、ヘッドでゴールを許し、あっという間に同点

ことしも簡単にはいかない天皇杯。ベガルタも当然勝ちきりたいが、俄然勢いが出たソニー仙台の方にチャンスを作られ始める。38分、中島に代え中原が入る。しかし、ベガルタゴール前でボールを回され、最後はミドルシュートを打たれるが、バーの上。ベガルタ、疲れからパスがぶつ切れ状態。40分にも、ソニー仙台が40mのフリーキック。直接狙ってくるが、これはバーの上。

その後、中原のシュート、キーパーに弾かれコーナーをゲット。キーパーに押さえられる。44分、田村から中原が落とし、最後は松下のシュート、枠外。ロスタイムは3分間。ここで関口がドリブルで侵入、深くえぐって折り返し、太田フリーもシュートは枠外。さらに関口が粘ってコーナーをゲット。広大が中央でフリー、ヘッドをたたきつけるが、強すぎてバーの上。さらに、太田がフリーでヘッドで狙うが、狙い過ぎて枠外。共に劇的ヒーローを逃す。結局、今年も延長戦へ。


延長前半。
陽が落ちて冷え込んできたユアスタ。

互いにカウンター応酬。6分、ソニー仙台のミドルシュート、枠外。7分、相手エリア横でフリーキックのチャンス。決まらず。10分、中原がロングシュート、キーパーの頭上を越え、バー直撃。惜しい。11分、コーナーのこぼれを関口がフリーで放り込むが、流れる。13分、関口の左からのクロスに中原のヘッド、枠外。結局、延長前半も両者スコアレス。

延長後半。
太田に代え、とうとう赤嶺投入。まさに点が欲しい。3分、中原のパスに武藤が左足のミドルシュート、枠外。さらに相手のバックパスに中原がチャージ、キーパーのキックを弾き、ボールはゴール方向へ。しかし外れる。ソニー仙台もサイド攻撃。ひとりで持ち込んでのクロスに、ヘッドであわせるが枠外。5分、細川が足攣りながら、センタリング、コーナーをゲット。こぼれを中原がシュート、枠外。

そして7分、桜井のゴールキックのワンバンに、右から斜めにDFの裏を取った武藤が倒されPKゲット。盛り上がる場内。ボールを小脇に抱え離さない武藤は、蹴る気満々。そしてPKを右足で簡単に決め2-1と勝ち越し。武藤のプロ初ゴールはみずから得たPK。ソニー仙台もさすがに疲れ、膝に手をつく選手が増える。10分、さらに細川がドリブルで上がり、クロス。中原、赤嶺とヘッドつなぐシュートもキーパーに抑えられる。

結局そのまま、延長後半の得点で、余裕の出たベガルタがゆっくりとゲームを運び、そのまま逃げ切った。


シュートも数は打ったし、勝つには勝ったが、要所は締められ、逆にカウンターや強引な突破に決定機はむしろソニー仙台の方が多かったような気がする。ことしも勉強させられました。

尚、3回戦は、アビスパ福岡と11月16日(水)19時、ユアスタ仙台で行われます。


シュート数:33-8、CK:12-2、FK:17-16 得点:太田吉彰(PK)、武藤雄樹(PK)  警告:鎌田  (相手)谷池、麻生、橋本 主審:吉田哲朗