29節対福岡3-0、松下2ゴール1アシスト、武藤も一発

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J1 29節 2011年10月15日(土)16:00 ベガルタ仙台3-0アビスパ福岡 レベスタ



柳沢  太田
(中原)(武藤)
松下   関口
(梁)  
角田 富田

朴 曹 鎌田 菅井
   

サブは、桜井、渡辺広大、田村、梁勇基、ディエゴ、武藤、中原。福岡は、城後、重松の2トップ。成岡、小原章吾先発。中町はベンチスタート。

松下デー。
前半立ち上がりは、福岡が高いプレスとワンタッチパスで崩してくるが、シュートは遅らせる。林がゴール中央のフリーキックを、足1本で止めたところから流れがベガルタに。ベガルタは22分、関口が相手陣奥で相手のパスを奪うと、えぐって折り返し、キーパー弾くところ松下が決めて先制。福岡の勢いを削いだ。

その後は、パスカット応酬、一進一退も次第に福岡の運動量が落ち、ベガルタがカウンターを出し始める。前半1点リードで終えると、後半はベガルタのペース。17分、福岡が久々に岡本の際どいシュートも林がワンハンドでセーブ。すると、22分、左サイドライン際から、チュソンのセンタリングに、中央でDFに競り勝った松下が、ヘッドで決めて2点目。これで福岡が沈黙。

ボールを回しても、中々シュートにいけない福岡を尻目に、ベガルタがカウンターのやり放題となって、柳沢に代わって入った中原が、フリーでどんどんシュートを放つが、惜しくも枠内に行かず。すると35分、入ったばかりの武藤が、左サイド松下からのセンタリングを、ワントラップから反転シュート、左足で決めて、とどめを刺した。


福岡は天敵の松浦が、ベガルタはエース赤嶺が、それぞれ警告累積で出場停止。W杯予選、出番がなかったチョは出場したが、梁はベンチスタート。

前半。
立ち上がり、福岡が高いプレスと、ワンタッチプレーで左サイド(ベガルタの右)から攻めあがってくる。しかし、選手間の連動はいまいちで、シュートまでなかなかいけない。

開始早々、福岡がワンツーで裏に出てくるが、センタリングは流れる。ベガルタも松下が右からのクロス、流れる。2分、太田がドリブルからセンタリング、コーナーをゲット。シュート無しも、こぼれを回す。最後はファールで終わる。4分、左サイド上がった朴のセンタリングを、柳沢がDFを釣りだしてスルー、しかし後ろの菅井は、急にボールが来たので、ダイレクトのアウトサイドのシュートは枠外。6分、福岡の城後に裏を取られるが、オフサイドにかける。今日のラインコントロールは安定していた。

8分、ベガルタのボールを、エリアすぐ外で奪って、城後がすぐシュート、枠外。その後、ベガルタは縦のロングボールが多くなる。一進一退。12分、ベガルタゴール前のこぼれ球を岡本が左足シュート、枠外。13分、ベガルタ陣内で松下がハンド。ゴール中央やや左35mのフリーキック。これを壁の富田がまたハンドで、イエロー。今度は25mに近づいてフリーキック。重松の枠内シュートは、コース変って、逆つかれた林だったが、足で蹴り出し、防ぐ。17分には、鈴木のロングシュート枠外と、福岡もこのあたりまでは元気だった。

20分、パスカットから成岡のクロスが裏に入ってくるが、林が抑える。そして21分、福岡エリア奥での相手のパスを、関口が出足良くかっさらい、そのままゴールライン付近まで抉って、シュート性のセンタリング。中央で太田がつぶれ、キーパー弾くところ、中央フリーの松下が、右足インサイドでしっかり合わせ、先制。梁に代わってスタメンの松下、今季初ゴール。勢いづいていた福岡を、一瞬で暗転させる得点で、互いの動きが逆になる。

さらに、太田がドリブルから切れ込んで、センタリングを上げるがキーパー。前半は柳沢の細かい動き出しに、なかなかぴったりのパスが出てこない。その後、パスカット応酬の時間が続く。ベガルタも相手のプレスに、パスコースを限定され、苦し紛れのパスが多くなる。31分、福岡が右サイドでワンツーから成岡が抜け出し、ダイレクトのシュート。枠外もやや危なかった。

36分、松下にイエロー。38分、福岡のカウンター、これはブロック。ベガルタも松下のクロス、中央で合わない。42分、ベガルタが右ライン際25mのフリーキックのチャンス。松下のキックに柳沢がどんぴしゃヘッドで、追加点!と思われたが、別の選手のファールでノーゴール、幻の得点となった。前半のロスタイム、福岡がボールをまわすが、シュートは林が抑える。そのまま前半は1点リードして、終了。

後半。
福岡が末吉に代え中町を入れる。2分、松下から、太田へのパス。太田のクロスに、菅井がヘッドであわせるが、のけぞりで枠外。3分、中町にイエロー。4分、相手陣奥のスローインから、柳沢が背後にパスするが、太田はシュートできず。7分、福岡が回してセンタリング、チュソンのクリアでコーナーを与える。これは守る。9分、富田のセンタリングに、中央でフリーの柳沢が左足ボレーで合わせるが枠外。さらに関口がドリブルで持ち込んで自分でシュート、キーパーにセーブされる。

11分には、太田のクロスも合わない。福岡もボール回すが、戻りが早いベガルタの前になかなかシュート打てず。15分、ベガルタが相手ゴール付近でボール回すが、こちらも中々シュートできず。最後は角田がミドルシュート、枠外。17分、福岡が簡単につないで、ベガルタゴール左角から岡本が鋭いシュート、枠内も林がワンハンドで弾く。後半で危なかったのは、これくらい。19分、福岡は、ひとり動き回って気を吐いていた重松を高橋泰に代える。

20分、チュソンのいいセンタリングが入るが、ファールで終わる。21分、今度は福岡の攻め。さて、ここで、何を思ったのか、ベガルタゴールすぐ側で、チュソンがヘッドで枠内バックパス、林は触れなかったが、ポストに救われる。22分、松下が相手ボールをカット、いったん太田にあずける。太田からチュソンで、センタリングを入れると、中央でDFに競り勝った松下が、ヘッドで決めて、2点目。初ゴールから、一気のマルチで松下、絶好調。福岡は意気消沈。ベガルタは柳沢に代え中原入る。

24分、福岡がベガルタゴール右奥で25mのフリーキック。サインプレーから高橋がシュートするが枠外。27分、ベガルタもカウンターから、チュソンのクロスに中央フリーで中原ヘッド、枠外。28分、ベガルタのコーナー、菅井のヘッドが枠外。今日も点を狙うサイドバック菅井。福岡、次第に足が止まり、ベガルタはカウンターし放題。31分、カウンターから松下の折り返しに、フリーで太田のシュート、ふかす。

33分、またベガルタのカウンター、太田からのパスに中原、決まらず。さらに34分にも、角田のパスに中原のヘッド、枠外。中原、体は切れているのだが、シュートが枠に行かない。34分、太田に代わり、ルーキーの武藤が入る。すると2分後、左ライン際でチュソンと松下のパス交換でDFをかわすと、松下がセンタリングをニアに。これに走りこんだ武藤が、ワントラップから反転即左足シュート、浅い角度ながらファーに決まって3点目。武藤はリーグ戦初、天皇杯PKから続くゴールでとどめの3点目。

残留には全勝が必須の福岡の選手は、うなだれてしまい。足が完全に止まる。ベガルタは武藤と中原が攻守にかき回す。38分、松下に代わり梁が入る。直後、関口がドリブルで持ち込み、シュートもキーパー。さらに武藤の浮球パスに、中原がDFを振り切ってのヘッド、枠外。40分、福岡が回して、最後は成岡のシュート、枠外。42分、武藤がエリア内でキープ、切れ込んで自分でシュートも枠外。43分、福岡が裏へのクロス、シュートは守るがコーナー与える。決まらず。44分、縦1本から福岡高橋のシュート、枠外。

この時間になると、チュソンや鎌田が足攣り状態。しかし、すでに3人交代済み。ロスタイムは4分間。最後は梁のクロスに、フリーの中原がボレーシュート、ポスト。きょうの中原にはツキがない。そのままベガルタが押し切って3-0と完封。

元気の無い相手とはいえ、しっかりと相手のミスを逃さず得点。守備も各人がきっちりと抑えて、攻撃のリズムがそんないよくなくても、終わってみれば完封で大勝。

これでリーグ戦6連勝。勝ち点50。テングにならなければ、大きなチャンスも巡ってくるかも。

シュート数:15-12、CK:2-3、FK:14-19 得点:松下年宏2、武藤雄樹  警告:富田、松下  (相手)中町 主審:松尾 一