28節対C大阪2-1、CKから広大、菅井が決める。リーグ戦5連勝。

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J1 28節 2011年10月2日(日)15:00 ベガルタ仙台2-1セレッソ大阪 ユアスタ



赤嶺 柳沢
    (太田)
梁   関口
(ディエゴ)(松下)
角田 富田

朴 曹 広大 菅井
   
サブは、桜井、田村、高橋義希、松下、ディエゴ、太田、中島。C大阪は、登録上播戸のワントップ、山口、扇原、酒本先発。杉本、小松がベンチスタート。清武は欠場。

朝は秋晴れの快晴で、さわやか日中が予想されたが、昼過ぎになると薄暗い雲が流れてこんできて、雨も落ちそうなユアスタ。16,407人。それでもなんとか降らずに、キックオフ時は17度と寒い中でも勝利。

怪我人多発のC大阪は、若手をつぎこんで来たが、ベガルタに幸いだったのが、相手の連携不足。パスミスや連携のズレ多発で、ベガルタはやすやすとパスカット、主導権を握ってゆく。

ベガルタも梁が練習での怪我の影響か、動きにキレがいまいち。一方、前節でゴールを決め、ゆとりが出たのか、柳沢が随所で、おされなつなぎのプレー。後は誰かがシュートを枠に、というところだったが、赤嶺、梁へのマークは厳しくなかなかシュートを打たせてくれない。

20分、コーナーのチャンスに柳沢が頭で中央にすらすと、今日、久しぶり先発の広大がフリーで飛び込み、ボレーで強烈にたたきこんで、先制。ぎくしゃく攻撃のC大阪はますます焦りだす。

40分にもコーナーから角田が頭で狙うが、クリアされ、そこにFWのように左から飛びこんだ右SBの菅井が、左足で押し込み、弾かれるところ、すかさず右足ダイレクトで押し込む2段蹴りシュートで2点目。

指令塔を欠く今日のC大阪にはこれで十分。終盤カウンターからPKを献上し、1点は失うが、残り時間、相手のリズムが出きらないままに抑え、勝ち切って、リーグ戦5連勝。

ナビスコの悪夢を払拭するとともに、昨日16位の甲府が敗れ、今日ベガルタが勝ち、残り6試合で勝ち点差20となって、J1残留が確定した。



前半。
開始1分、赤嶺がうまく倒され左45度30mのフリーキックゲット。これは珍しく梁がキックミス。その後左サイドで梁と柳沢がワンツーで抜け出していくが、つながらず。連動が悪く、自らパスがつながらないC大阪に対し、ベガルタが徐々にチャンスを作り始める。5分、右サイドで柳沢がヘッドで横パス、上がった赤嶺がクロスも、クリアされる。7分、菅井がパスカットから上がり、センタリングも精度はいまいち。しかしベガルタペース。さらに、左の梁から右の関口へサイドチャンジのボールが通り、関口がヘッドで折り返すも、あと一歩。

10分、赤嶺がドリブルで持ち込み左足のミドルシュート、枠内もキーパーに阻まれ、弾くところ柳沢詰めきれず。11分、今度はC大阪がベガルタゴール中央25mでフリーキックのチャンス。壁。ここまでC大阪はパスミスが多く、シュートもほとんどない。17分、赤嶺からスルーパスが関口に通り、関口がエリア内奥までえぐる。コーナーを得る。これはファールで終わる。

18分、関口が右サイドで粘ってコーナーをゲット。このコーナーでこぼれ球を柳沢ボレーシュートもキーパーに阻まれる。コーナーをゲット。このコーナーからニアの柳沢がヘッドで中央にすらし、飛び込んだ渡辺広大が、DFを振り切りフリー、右足ボレーで豪快に蹴りこんで先制!実に久しぶりなスタメン出場に花。C大阪は一瞬中央が空いた。広大、6月以来の今季2点目。

しかし、今度はその広大が低いボールをヘッドでクリアしたところを拾われ、シュートされ、コーナーを与える。この辺は試合勘か。その後は、ベガルタがやや引き気味。C大阪がパスを回す。ベガルタはブロックが出来ている。28分、赤嶺がパスカット、そのまま関口へのスルーパス。関口がスピードアップしてえぐり、クロスを入れるも、精度いまいち。30分、左のチュソンがドリブルで上がっていき、中央でフリーの梁の頭にあわせるが、やや高く、のけぞりヘッドでバーの上。

この間、赤嶺が蹴られたか?うずくまり、ピッチ外で治療。左太股をテーピング。32分、梁が自陣でチュソンのバックアップの守備でボールを奪うと、角田とのワンツーから一気にドリブルで上がるが、パスミス。らしくないプレー、やはり今日は様子がおかしい。34分、C大阪がアーリークロスを入れて来る、なんとかクリアでコーナーを与える。これは守る。

36分、柳沢がうまいタメから裏にパスを出し、関口を走らせる。関口がえぐってのクロスに、柳沢シュート、はじかれ、コーナーをゲット。これは決まらず。37分、C大阪の攻め、ベガルタゴール前で播戸が落とし、中央からのミドルシュート、バーの上。38分、梁が左サイドから大きなサイドチェンジのボール、これが上がってきた菅井に通るが、クリアされコーナーをゲット。この右コーナーからまたニアで角田が中に頭でたたきつけると、左から中央に飛び込んできた菅井がいったん左足で打ち、跳ね返りを右足で押し込んで2点目。あんたはFWですかwその動き。サイドバック菅井は今季7点目。

水曜のナビスコ3-0完封負けの鬱憤を晴らす、前半での2得点。攻めがぎくしゃくしている今日のC大阪には、有効。やや個人に走った相手は、44分酒本にイエロー。これまで流しが多かった審判がファールを取り始める。この後、酒本が左サイドから再三クロスを上げにくるが、チュソンが粘りの守備で何度もクリアー。結局、前半は2-0とリードして終了。

後半。
指令塔不在で流れの良くないC大阪は、山口に代え大竹、播戸に代え小松の2枚代え。
開始早々、C大阪のクロスが裏に抜け、林が直接抑える。3分、関口がドリブルで持ち込み、倒され、エリアすぐ外でフリーキックを得る。近過ぎる位置だったが、梁は壁の外から曲げて落とす味のあるシュート、しかしキーパーの好セーブに阻まれる。さらにこぼれ球をダイレクトで菅井が左足でシュート、これは大きく外れる。2点目も狙っているSB菅井。

その後は次第にC大阪が大竹を中心にボールを回してくる。6分、その大竹に潜られ、コーナーを与える。しかし相手のキックの精度なし。7分、ファビオロペスにイエロー。裏を取られかかったところで助かった。相手陣左奥30mでフリーキックを得る。これは決まらず。10分、C大阪のミドルシュート、枠外。12分、柳沢と赤嶺でリターンパスを繰り返し、相手DFを翻弄するが、シュートは打てず。15分、富田が攻撃参加。相手エリア左角で、ひとりかわしてのシュート、ブロックされる。

柳沢のミドルシュートのあと、カウンターを受けるが、梁が守備。19分、柳沢に代え太田が入る。20分、C大阪のコーナー、中央ヘッドで飛び込まれるが、シュートは枠外。22分、C大阪はロペスに代わり、杉本入る。24分、C大阪の裏へのパスを通され、エリア内フリーとされるが、ハンドで助かる。28分、関口がドリブルで持ち込み、赤嶺フリーでいたが、自分で打ってブロックされる。

その後、中盤飛ばしのカウンター合戦の様相。34分、C大阪がベガルタゴール前で長くつなぐが、潜れず、最後は焦れてミドルシュート、枠外。35分にも細かくつながれ、最後はえぐられてシュートも、角度なく林が弾く。コーナーを与える。このコーナーからファーサイド、フリーでヘッドを許す。しかし、枠外で助かる。DFの集中が切れやすい時間帯。要注意。37分、梁に代わりディエゴが入り2トップへ。太田がMFに下がる。

その後、関口が相手ボールカットから、上がるが、つながらず。40分、関口のところでカットされC大阪のカウンター、エリア内までドリブルで侵入され、裏取られた関口が後ろから足で入れたところをファールとされ、PK献上。これを小松にど真ん中に決められ2-1と1点差。しかし、40分、C大阪が自滅。43分、倉田がベガルタエリア内に抜けようかというところで、ハンドでトラップ。これでイエロー。攻撃の勢いを削いでくれる。

44分、関口に代え松下を入れ、時間使いと守備固めか。ロスタイムは4分間。C大阪はベガルタエリア内に人数をかけなだれ込んでくる。そして、クリアが小さくなるところ、押し込まれた!と思ったら線審がオフサイドの判定。やれやれ。その後、赤嶺にイエロー。さらにやや上がった菅井が、前ががりの相手の裏に、受けたパスをヘッドで出し、自分で受けて上がる「ひとりスルーパス」でえぐり、センタリング、中央で構えたいたディエゴの頭に合えば鮮やかだったが、頭上通過。

結局、そのまま逃げ切り2-1と勝ちきった。リーグ戦は5連勝。広大久々、菅井にも今季7点目が飛び出す。赤嶺の連続弾こそなかったが、相手の連携の悪さをついて勝ち点3。これにより6試合を残して、今季のJ1残留が決定。

あとは、関口と梁の復調を待って、さらに勝ち点を積み上げ、獲得賞金を上乗せしたい。
(J1の賞金:4位:6千万、5位4千万、6位2千万、7位1千万)


試合後、「大阪から元気をあげよう」「俺達の絆は変わらない」「また一緒にサッカーを楽しもう」との暖かい弾幕がセレッソサポから掲げられた。大仰なことでなくても、こういう言葉で人は救われる。ありがとう。(追記)さらに、被災地のサッカー少年を試合に招待して頂いたとの事(報知)。感謝に絶えません。


シュート数:13-11、CK:6-6、FK:21-13 得点:渡辺広大、菅井直樹  警告:赤嶺  (相手)酒本、ファビオロペス、倉田 主審:山本雄大