2025 J2 18節 5月31日(土)14時03分 ベガルタ仙台 1-1 北海道コンサドーレ札幌 キューアンドエースタジアムみやぎ
荒木 宮崎
(梅木)(エロン)
情滋 郷家
(石尾) (髙田)
鎌田 武田
(松井)
奥山 マテウス菅田 真瀬
林
CBマテウスがフル出場
サブは、梅田、髙田、石尾、石井、松井、工藤蒼、名願、エロン、梅木。井上は警告累積で欠場。
札幌は、GK菅野、DF髙尾、家泉、西野、高嶺、MF大崎、木戸、青木、FW近藤、中島、原。出間、白井、アマドゥバカヨコ、田中克、長谷川は、ベンチスタート。
朝から、強い雨に風。そして一日14度前後の低温の中、リーグ戦で最後のQスタ。
大雨対策として、メイン側の2階席を開放する臨時措置がされ、これは札幌サポにも好評だった(シャトルバス隣席兄さんの話、当方調べ)。
両チームのコアサポは、豪雨にもめげず、ずぶ濡れになりながらも声援を送り続ける。
試合は、リーグ2位のボール保持率を誇る札幌に対して、ベガルタは堅い守りで、攻撃を自由にはさせず、要所で盛り返して、前半からシュート9本も放ったが、中々決め切れず。
それでも、前半終了間際に、真瀬の粘りからつなぎ、最後は郷家が決め切って、先制。
ベガルタの勝ちパターンかと思われた。
しかし、後半、バカヨコを投入した札幌は、前半とは逆にベガルタ左からの攻撃でチャンスを増やす。
ベガルタも疲れてきたメンバーを変えるが、追加点はならず、最後は、左MFで投入した石尾を一段下げて、5バックで逃げ切りを図るが、前での時間使いができず、連続攻撃を許す。
すると44分に、クロスの折り返しを、バカヨコにねじ込まれ1-1。
ベガルタ最後の攻撃も、シュートへの粘りがいまいちでドローに終わった。
鮮やかな連携から、郷家技ありシュートで先制
前半終了間際の先制点は、痺れる連携だった。
まず、右サイドで真瀬が粘ってキープし、郷家へパス。郷家が、右に流れて来た宮崎に流すと、宮崎がリターン。
これをゴール中央に侵入した郷家が、右足ワンタッチで浮かせ、そのまま右足のゴロで、DFとGK菅野の股間を抜く、技ありシュート。
2試合連続、チームトップ、今期5点目。
キャプテン郷家、ストライカー。
郷家が決めれば負けはない。
5バックでの締めも、一瞬の綻びで同点に
1点リードでも、これまで先制した試合は、すべて勝ち切っていたベガルタ。
だが、後半44分、ベガルタ左サイドから、ロングクロスを入れられ、これを右ポスト際で、折り返され、髙田が足で止めたボールが浮いたところ、頭でバカヨコにつながれ、ヘッドで押し込まれた。
スタメンの4バックから、右SB髙田を投入、CBの二人、左SB奥山、左MFにいた石尾を下げての5バックで、締めにかかっていたが、札幌も3バックにして対応。
失点シーンでは、浮いたこぼれ球が、相手の方に飛んでしまった不運。
さらに髙田、林も滑ってころんだ不運も重なった。
雨の中、ほんの少しのズレで勝ち点2が逃げた。
シュート数もリーグで多い札幌に対して、5本に留める守備で、がんばっていただけに、もったいない。
また、後半出て来たメンバーで、時間使いをする余裕が少しなかったのもある。
監督の言じゃないが、こういう事もあるので、必ず、追加点が必要という事なのだろう。
リーグ戦初スタメンのマテウス上々
試合はドローでもう一つだったが、出場停止の井上に代わり、リーグ戦初スタメンのマテウスが、しっかりと役割を果たした。
空中戦ではほぼ負けないし、左足のロングフィードも、的確。
右に回った菅田やGK林とのコンビネーションにも問題なく、いつでも出られる状態にいるのは、喜ばしい。
CB二人だけでは、回し切れないので、井上ともコンビを合わせるなどして、臨戦態勢で、今後ともチームに貢献して欲しい。
情滋が積極的な仕掛け
この試合のオナイウ情滋は、かなり積極的だった。
ロングフィードを受けての仕掛け、カットインシュート。少しシュートがずれていれば決まっていたかも。
さらには、相手のパスコースを読んで、カットすること2回。
欲を言えば、ゴールライン際までえぐっての左足浮き球とか、ゴール前を横切る、危ないパスなども織り交ぜてくれれば、さらに相手には脅威になるだろう。
また、ゴール前でのスルーより、自分でペナ内に入っていく方が相手は嫌だと、個人的には思う。
それでも好調なんで、これを維持し、今後とも、アグレッシブにやって欲しい。
雨の5月、鎌田の鮮やかなボール捌き
それにしても、鎌田も絶好調。
この雨の中、片足で強いボールをトラップして、すぐ反転して前を向きスルーパスを繰り出す。
非常にボディバランスがいい。
点につながりそうなサイドチェンジもどんどん出て来た。
なにか、雨の5月、どんどんうまくなっていく感じだ。
あとひとつ、ミドルシュートを枠に飛ばすだけ。
近い内にゴールも来ると思う。
風雨強く、雷で1時間20分の中断
24時間で120mmを超える台風並みの雨が降ったこの試合。
選手達は、時折、目を細めるほど、雨が風で吹き付ける状態だったが、両チームともボール扱いは丁寧で、トラップミスなどが、あまりないのが、流石プロであった。
後半は、さすがに疲れてきて、両チーム、パスミスも出てきたが、それはいつもの試合の流れ。
それにしても、アクセスなど、いろいろあるQスタだが、ピッチは水捌けが非常に良く、あれだけ降っても水たまりになることなく、芝の状態も良かった。
整備の方々の賜物と思うが、それだけに、いろいろと、もったいないスタジアムである。
さて、この試合は、開始12分を過ぎたところで、強烈な雷鳴が続き、一時中断。
最近、雷でサッカー少年死亡の事故もあったので、早めの判断は良かったと思う。
ただ、1時間20分と、かなり長い中断だったので、屋根の下にいて、ヒートテック股引着用でも、風でかなり冷えた。
雨に晒されながら応援した両チームサポ、とりわけ、札幌の裸族、エキサイティングシートで、滝行の7人の方は大丈夫だったろうか?
さらに、当日帰路予定の札幌サポは飛行機に乗れたのかどうか。
ちなみに、ユアスタでも2012年5月の清水戦で、雷から雹が降り、50分ほど中断したことがある。
5月は、まさに嵐の季節のようだ。
前半
12分、雷雨のため、試合一時中断。中断時間は約1時間20分。
⚽45分、ベガルタ、郷家のゴールで先制1-0。
前半、ベガルタのシュート9本、札幌3本。
後半
札幌、中島に代え、アマドゥバカヨコを入れる。
5分、ベガルタ、マテウスにイエロー。
13分、札幌、原に代わり田中克幸入る。
17分、ベガルタ、宮崎に代わりエロン入る。
23分、ベガルタ、足打撲の武田に代わり松井、情滋に代わり石尾が入る。
25分、札幌、大崎に代わり宮澤、MF木戸に代わりFW出間が入る。
36分、ベガルタ、荒木に代わり梅木、郷家に代わり髙田が入る。
髙田が右SBで、真瀬がMFに上がる。石尾が下がり、5バック気味に。
札幌は、DF西野に代わりFW白井が入る。3バックか。
⚽43分、札幌、バカヨコがヘッドで押し込み1-1。
45分、札幌、高嶺にイエロー。
後半、ベガルタのシュート5本、札幌2本。
シュート数:14-5 CK:4-3 FK:6-19 得点:郷家友太 (札幌)アマドゥバカヨコ 警告:マテウス (札幌)高嶺 主審:松澤慶和 入場:10,518人
タグ:郷家友太