13節:ベガルタ仙台 3-1 山口、井上、郷家、荒木の3ゴールで快勝

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2025 J2 13節 5月3日(土祝)13時03分 ベガルタ仙台 3-1 レノファ山口 キューアンドエースタジアムみやぎ


荒木 梅木
(名願)(宮崎)

情滋      郷家
(真瀬)       
鎌田  武田

石尾 菅田 井上 奥山
(髙田)  (實藤)  

山口のハイプレスをかわし、セットプレーから2得点

サブは、梅田、髙田、實藤、真瀬、松井、工藤蒼、名願、安野、宮崎。
山口は、GKニックマルスマン、DF岡庭、下堂、板倉、小澤、MF横山、峰田、成岡、山本駿亮、FW奥山洋平、有田。山本桜大、古川、小林成豪、野寄は、ベンチスタート。




連戦のGW。

風は強いが、いい天気の祝日。タオマフの配布などもあり、15,076人のQスタ。

けっして楽な試合ではなかったが、先手先手を取れて3-1で勝利。

点を重ねると、チームもうまく回る。

先行して点が取れ、2点リードまでいけたので、わずかな時間でも、DF陣の井上、石尾を休ませ、髙田や實藤のプレー時間も作れた。

安定のブランド"奥山"が、右も左もできるのも大きく、フルタイム出場、真瀬も休ませて途中出場で、プレイさせることができた。

攻撃陣やボランチ陣は、チーム内競争が高まっているし、怪我の有田、エロンもボールを使うまでになってるという事で、今後の厳しい戦いにチーム力向上を期待したい。



初物尽くし、3点取って勝利

ベガルタは、序盤から、テンポのいいパス回しやボランチ介在での展開と、ハイプレス対策が奏功。

逆に相手へ、郷家や梅木が前プレスを仕掛け、ロングボールへのタイミングを遅らせる。

これで、相手の勢いを削ぐと、前半15分に、情滋のロングスローのこぼれを、武田がミドルシュートを狙ったあたりから、ベガルタの展開に。


前半20分、武田のCKから井上詩音のヘッドで先制。CB井上は移籍後初ゴール。

その後、1点返されるが、

39分、情滋のロングスローからは初めてとなる、郷家のヘッドの得点で、2点目。

後半には、荒木にも、移籍後初ゴールが生まれた。

今期初、3点とっての勝利。

1-0からの1失点、後半に攻め込まれる時間もあったが、しっかりとチャンスをものにしての勝利。このままチームを勢いづけたい。



武田が攻・守に活躍

今のベガルタボランチ陣、鎌田、武田、松井、工藤蒼は、充実しており、選手間の競争も激しい。

今期序盤、王様プレーで司令塔役に重きを置いていた武田も、うかうかしていれない。

そんな武田だが、この試合では、守備の活躍が目立った。素早く相手のコースに入って、カウンターを阻止すること2回。

相手の前進をうまく止めたり、ラインまで下がってボールを奪うなど、地味だがいままでで一番、守備が充実していた。

勿論、攻撃でも、詩音の先制点を演出した精度の高いコーナーキックや、フリーキックの精度、要所でのつなぎなど、さすがのプレーでチームを牽引。

鎌田、松井も好調だし、ボランチ陣のチーム内競争で切磋琢磨、チーム力をパワーアップして欲しい。



梅木、荒木も守備で汗かく

ゴールした前節に続き、2試合連続でスタメンのFW梅木。

最初から、相手GKへのプレス、中盤でのボールキープなど、守備で貢献。

自身のゴールはならなかったが、郷家の2点目につながる、菅田のバックヘッドパスの時、しっかりDFをブロック。

前半30分には、左情滋のクロスから郷家のヘディングのパスに、キーパー前に合わせにいって、足を高く上げてしまい、カードを貰ってしまったが、惜しいチャンスだった。


荒木については、今更ではあるが、いつも通りのオールコート・ディフェンス。

特に、2-1で迎えた、後半15分過ぎからの山口の攻勢の時は、何度も上下動して、守備に汗をかいた。

疲労もピークの時間帯でも、惜しみなく走る。早いパスを受けてもしっかりトラップ、ボールを失わない。

そして初ゴールへ。泣ける。




後半30分、山口の1本のパスミスが、勝利を決定づける

現地では、ベガルタ3-1"快勝"、喜び組だったのだが、映像を見直してみると、案外、緊迫の場面もあった。

前半の31分失点は、その5分前、ゴール前で有田に粘られてから、横山にシュートを打たれていて、その繰り返しになった。

右サイドで有田が粘ってキープ、左に展開され、石尾が二人を見ることになり、隙ができる。寄せのタイミングなど、ここは修正点か。


また、後半には、交代で入った山口の小林成豪や岡庭に、左右からフリーでペナ内侵入を許し、シュートはブロックしたものの、セカンドボールは回収され続けた。

後半30分までに、スルーパスから、ペナ内への侵入、マイナスの折返しまで、3本位やられており、1本決められて同点とされていたら、ヤバイ雰囲気だった。


ところが、30分に山口が、DFから左サイドへのなんでもないパスで、ラインを割り、ベガルタのスローインへ。

これで一息いついたベガルタ。ここから流れが変わる。

ベガルタがつなぎ、押し上げたところで、33分に石尾のルーズボールカットから、鎌田、宮崎とつないで、最後は荒木が決め3-1と、ダメ押しゴール。

攻め続けながら、山口に起こった一瞬のミス。

これは、他山の石としたい。


今後につながる荒木のゴール

後半33分の荒木のゴールは、ダメ押しとなる3点目で、かつ、皆が待望のゴール。

スタジアム全体が喜んだ。

石尾が出足良く、ルーズボールに競り勝って上がると、鎌田にパス。鎌田が素早く、左の宮崎に斜めのパスを出すと、宮崎がファーへ狙ってのパス。

途中、DFに引っ掛けられるが、右で張っていた荒木の前にころがり、ダイレクト左足で流し込んで決めた。

これまで荒木は、難しい態勢からのシュートが多く、決めにくかったが、今度は前向きで蹴ることができた。


ところで宮崎は、FWとして、フリーだったのでニアを自分で狙うべき、という意見もあり。確かにそういう考えもある。

ただ、あそこで宮崎が出さなければ、荒木のゴールは無かったわけで、同じ1点でも、今後のチームへの影響を考えると、1点以上の価値を持つゴールだと思う。

荒木がリラックスして、シュートが打てるようになるだけでなく、相手の分析にもひとつ考慮点が加わる。

えっ、あれは宮崎のシュート?w

いや、スピード、コース共に、パスだったと自分的には思う。



前半
⚽20分、ベガルタ、武田の右コーナーキックから、井上のヘッドで先制1-0。井上、移籍後初ゴール。

⚽31分、山口、山本駿亮がシュートのぼれを押し込んで1-1。

37分、ベガルタ、梅木にイエロー。1枚目。

⚽39分、右からオナイウ情滋がロングスロー。鎌田のスラしに、郷家がフリーでヘッドを決め、2-1。

AT1分、山口、成岡にイエロー。

前半のシュートは、ベガルタ、山口共に4本。

後半
山口、FW奥山に代わり小林成豪が入る。

11分、山口、板倉にイエロー。

18分、ベガルタ、梅木にかわり山口、オナイウ情滋に代わり真瀬が入る。真瀬は右、郷家が左に回る。
山口、MF横山に代わり山本桜大、FW山本駿亮に代わりMF野寄が入る。

⚽33分、ベガルタ、荒木のゴールで3-1。荒木は移籍後初ゴール。

34分、山口、FW有田に代わり古川、MF峰田に代わり田邉が入る。

35分、ベガルタ、荒木に代わり名願、石尾に代わり髙田が入る、郷家がトップ、奥山が左SBに回る。

42分、井上に代わり實藤が入る。

後半のシュートは、ベガルタ7本、山口5本。


シュート数: 11-9 CK:5-2  FK: 6-16  得点:井上詩音、郷家友太、荒木駿太 山口(山本駿亮)  警告:梅木 (山口)成岡、板倉  主審:石丸秀平  入場:15,076人