2024 J2 25節 8月3日(土)19時03分 ベガルタ仙台 2-1 清水エスパルス ユアスタ仙台
エロン 郷家
(梅木)
中島 有田
(情滋) (相良)
長澤 松井
(工藤蒼)
髙田 菅田 實藤 真瀬
(小出)
林
チームに球際厳しさ戻り、實藤、松井が攻守に好プレー
サブは、松澤、小出、松下、工藤蒼、相良、オナイウ情滋、梅木。
清水は、GK権田、DF高橋祐治、北爪、住吉ジェラニレショーン、吉田、MFカルリーニョス ジュニオ、ルーカス ブラガ、宮本、乾、宇野、FW北川。アブドゥル アジズ ヤクブ、ドウグラス タンキ、西原、矢島は、ベンチスタート
全席完売、清水サポも2千人来場、久々の満員、19,007人のユアスタ。
ベガルタは、中断期間のハードなトレーニングと修正を活かし、球際の厳しさが復活、それを満員のスタジアムが後押し。
鋭い寄せと組織的な守備で、先手、先手で点を取り、相手を焦らせてミスを誘い、清水の反撃を1点に抑えた。
首位清水に、持ち味を出しての会心の勝利。
まず、チームの主力、中島、長澤が、流れから、前半4分・後半7分の、早い時間で点を取って、勢いづけた。
守備では、全員の寄せの厳しさが復活した。
前半同点とされた後39分には、GK林が飛び出た後の、がら空のゴールへの北川のシュートを、實藤がブロック。
これで、押し返してきた清水の勢いを留め、後半勝負への流れを作った。
實藤は、先制のゴールにつながる、ロングボールを有田に出すなど、起点としても活躍。
激しくボールに寄せた松井と共に、攻守共、陰のMVPだった。
ベガルタの対清水戦略の布陣も奏功。
守備も堅い中島を左MF、運動量が多く好調の有田を右MFに置いて、相手のサイドバックの上がりを、限定。
これで、ベガルタは、真瀬、髙田の両SBが攻撃参加でき、チャンスに絡んだ。
中島は、後半から相良が入ると、右MFに移って、吉田を阻止。
ルーズボールや、危険地帯には、ユビキタス松井蓮之が、激しく寄せてボールを奪い、チームの勢いを加速。
さらに、右CBに入った實藤は、相手のプレスでも慌てず、落ちついてボールを回し、時折、精度の高いフィードで、相手の背後を突く。
また、好調のエロンが、郷家と共に、前からの守備、ポストプレーで粘り、選手が上がる時間を作った。
マイボールでも、慌てずにボールをつなぎ、長澤を中心に、緩急つけたのも、スタミナ温存では大きかった。
チームの長所が出たほかに、スタジアムの地鳴りのような声援が、ベガルタを後押し。
ベガルタ先行もあり、清水の選手を、いらつかせ、らしくないミスを誘発したのも大きかった。
仕上げは、相手陣の球際勝負でボールを奪い、素早くチャンスを作って、中島、長澤が決め切っての勝利。
首位相手の勝利で、出だしは上々。
ただ、他のライバルチームも勝利で、プレーオフ圏のビリケツは変わらない。
失点シーン、一瞬ゴール前でフリーを作られた点など、反省点も勿論ある。
それでも、今年の勝ち方は決まっている。
監督も、選手も言うように、今日のようなファイト、球際の厳しさを、連続して出していけるか。
やれる。
やればできる。
前半
共に4バックでスタート。清水はDFで3得点の山原、うるさい原が欠場。
ベガルタはエロン、郷家が2トップで、スタメン。出場停止から髙田が戻り、左SB。左MFに中島、右MFに有田。
立ち上がりから、ボールホルダーに素早く詰める、べがルタ。
1分、髙田と長澤で、ブラガからボールを奪う。
⚽4分、ベガルタ、CB實藤からのロングボールが有田に通り、上がってきた真瀬が、DFと競りながらクロス。
一旦クリアされるが、松井が飛び出してカット。エロンが落とすと、中央にいた中島が、受けるなり、素早い左足の振りで、ゴロで右ポストへのシュート。
これが決まって、ベガルタが先制に成功。1-0。
中島はチームトップ、今期8点目。
その後も、エロンがポストで踏ん張り、松井が激しく寄せるなどベガルタぺース。
7分、パスカットした中島から、パスを受けた松井がミドルシュート、弾かれるが、左コーナーを得る。
長澤のコーナーキックのこぼれは、髙田がミドルシュート、弾かれ、今度は右コーナー。これは決まらず。
10分、清水、吉田がロングボール、流れる。
11分、清水、ベガルタのバックパスに、北川が詰めてくるが、GK林ぎりぎリクリア。
13分、清水、右から左への展開。クロスは松井がカット。
15分、ベガルタ、後ろでゆっくり回し、伺う。
16分、清水、ブラガが、中央をドリブル前進、しかし乾がトラップミス。
18分、清水、北川が侵入、菅田が体を入れ、清水のコーナー。
乾の左CK、エロンがクリア。こぼれを乾が再び、クロスも流れる。
22分、清水のカルリーニョスのドリブル侵入は、實藤が抑える。
24分、ベガルタ、ロングボールに真瀬が上がるが、パスは出せず。
その後、郷家がファールされたように見えたが、ノーファールの判定。
28分、ベガルタ、郷家にイエロー。
33分、清水ブラガにイエロー。
34分、カウンター応酬、清水の攻めを松井が阻止。
⚽38分、清水、ベガルタ左サイドでボールつなぎ、間に入ってきたフリーの宇野が、シュート。決められ、1-1。
39分、清水、左から右にパスを出し、フリーの選手にGK林が大きく右前に出るが、中央に出され、がら空のゴールに北川がシュート。
しかし、實藤が体を投げ出しブロック。北川のシュートは、大きくバーの上。
これが、清水の勢いを削ぎ、その後の、試合の流れを大きく決めた、實藤のビックプレー。
41分、松井がブラガの侵入を阻止。
42分、ベガルタ、長澤が清水のパスミスをカット、松井が裏に出るが、合わず。
追加時間は5分間。
AT1分、ベガルタ、真瀬が上り、有田へパス。有田がヒールで、裏に流すと、ポケットを取ったエロンが、すかさずシュート、わずかに外。
連携が垣間見える攻撃。
3分、カルリーニョスが、競り合いで真瀬にパンチ。イエロー。
前半で、清水のやっかいな外国人二人にカードが出た。
結局前半は、清水が盛り返す時間もあったが、シュートは3本。ベガルタは5本。
1-1で後半へ。
後半
ベガルタは、有田に代え、相良が入り左MF、中島が右MFに回る。
2分、ベガルタ、真瀬が上がって、クロス、キーパー。
5分、清水、乾のロングシュートはグラウンダー。林が抑える。
6分、ベガルタ、松井が右サイドライン際をドリブル前進。相良につなぐが、シュートは打てず。
⚽7分、ベガルタ、真瀬が上がってのクロス。クリアボールを長澤シュートもクリアされる。これを再び、中島と真瀬二人がかりで奪い、中島がクロス。
中央のクリアボールを、フリーの長澤が、ダイレクト左足枠内シュート。これがDFに当たり、ゴール。2-1と勝ち越し。
2点目も、高い位置での執拗なボール奪取が点につながった。
長澤は移籍後初ゴール。なんと、浦和時代の2020年以来のゴールとのこと。
これまでの試合でも、攻め上がった時、結構長澤にシュート・チャンスがあっても、パスを選択する事が多かったが、このあたりも変えてきたか。
その後は、交互に攻め合う展開。
10分、清水がボールを回し、左奥28mでフリーキックのチャンス。乾のキックは大きくバーの上。
12分、ベガルタがボールを回し、最後は右から中島のクロス。拾った相良が仕掛けるが、出される。
14分、清水、中央でボールをつなぎ、右に流れながら、ブラガの左足シュート、わずかに右の外。危なかった。
16分、ベガルタ、中央から左に流れた相良がシュート、枠外。これが右コーナー。
長澤のキックに、郷家がヘッド、バーの上。
18分、清水、北川が侵入、シュートはやや弱く、GK林が足1本で止める。
19分、清水、ブラガが左サイドを突破、右のゴール横へのパス。カルリーニョス一歩届かず。これも危なかった。
20分、清水、カルリーニョスに代わり、矢島が入る。
その後、北川に疲れが見え、トラップミスや、相良に寄せられて押し出されるなどする。
25分、ベガルタ、エロンから真瀬、上がって、最後は、中央からエロンがミドルシュート。枠外。
これでエロンが足を痛めたか、座り込む。
28分、ベガルタ、エロンに代わり梅木が入る。
清水は、ブラガに代わり西原、北川に代わりヤクブを入れる。
30分過ぎから清水が攻勢も、ベガルタの守備も粘り、シュートは打たせない。
ベガルタも、時々、疲れ知らずの両SB、真瀬や髙田が上がって、攻め込むが、シュートまでいけない。
37分、ベガルタ、中島に代わりオナイウ情滋、松井に代わり工藤蒼が入る。
清水、吉田に代わり高木、乾に代わりタンキが入る。
38分、ベガルタ、情滋からのボールを髙田が頭で落とし、最後は相良がシュートも、キーパー。
40分、ベガルタ、實藤パスから、情滋、真瀬とつなぐが、シュートは打てず。
43分、ベガルタ、實藤のロングボールに、梅木が裏へ走り込むが、GK権田が飛び出てクリア。この時、梅木が交錯、イエロー。
梅木、頭を打ったか倒れ込んで起き上がらず。その後、一時ピッチ外へ。
45分、ベガルタ、實藤に代わり小出が入る。梅木も戻る。
追加時間は6分間。
ATの間中、「ベガルタ仙台!」コールが、地鳴りのようにスタジアムを覆う。
1分、清水の放り込みは林がキャッチ。
2分、清水、矢島のシュートはブロック。
その後、ベガルタ、情滋がドリブルで時間をかけ、髙田から真瀬に振る。
3分、清水、北爪のクロスは、林がキャッチ。4分、北爪のキックはミス。
5分、清水、カウンターから、西原の落とし、タンキがグラウンダーのシュート、林が抑える。
その後も、ベガルタが時間を使い、試合終了。
ベガルタが2-1で勝利。
後半、ベガルタ、清水、共にシュートは5本。
尚、8月3日は、伊達政宗公の誕生日ということで、伊達武将隊が来ていた。
この勝利は殿様も大喜びかとw
また、ルターナの誕生日直近ということで、チアと切れのあるダンスを披露。ベガッ太も、なにやら飛び入りダンス。
ハーフタイムには、パリ五輪女子スケートボードで銀メダルの、仙台出身、赤間選手が来て、挨拶。
権田が招待したとの説もあるが、ベガルタ勝利の女神となった。
久々の大入り満員。満員での勝利は、これまで、あまり多くない気がするが、久々にスタジアムに来た人、初めて来た人にも、ナイスな勝ちゲームを見て貰えて、本当に良かった。
並ぶ時間もあったけど、現地で、気持ちのいい試合を見れた。
まだまだ勝ちましょう。
シュート数:10-8 CK: 3-2 FK:10-9 得点: 中島元彦、長澤和輝 (清水)宇野禅斗 警告:郷家、梅木 (清水)ルーカスブラガ、カルリーニョスジュニオ 主審:川俣 秀 入場:19,007人