WECUP01節:マイナビ仙台L1-4S広島R、速攻に苦戦、武田、遠藤ゆめが出場

2023-24 WEリーグカップ01節 8月26(土)18:30 マイナビ仙台レディース1-4サンフレッチェ広島レジーナ 広島広域公園第一球技場 


武田
(カーラ)
佐々木 中島 田畑
     (遠藤)
西野 太田
   (隅田)
 
高平 楓 國武 松永
  (廣澤)
松本

苦しいメンバー構成の中、武田、カーラ、遠藤ゆめが出場

長期離脱していた武田がワントップでスタメン。移籍の太田も、早速ボランチでスタメン。サブは、齊藤、隅田、遠藤ゆめ(2種)、カーラバウティスタ、廣澤。

S広島Rは、GK木稲、DF近賀、左山、市瀬、島袋、MF瀧澤、小川、柳瀬、松本茉奈加、中嶋、FW高橋美夕紀。大内、上野、呉屋はベンチスタート。

試合について語る前に、この記事を書いている時点(8/29)で、残念なニュースが飛び込んできた。

練習中の怪我により、FW陣の二人、後藤選手が全治5か月、ジャニスタ選手は全治5週間の怪我で離脱。そして、MF茨木選手も長期離脱中。

MFのパウラ・ゲレーロ・サンズ選手は、8月29日からの合流。しかし、DFの要となるべきマリエ・アウォーナ選手は、まだ合流していない模様。


こういった状況の中での、26日のサンフレッチェ広島レジーナ戦。

人出不足もあるが、様々な選手を試すスタメンだったとも思う。

S広島Rの球際の厳しさ、速攻の速さの前に、1-4と敗戦だったが、課題を踏まえ、個々に、チームとしても上げていって欲しい。


✅朗報としては、去年1年離脱していた武田が復帰。

まだキレは十分とは言えないが、45分プレーできたのは、喜ばしい。

✅本来はサイドアタッカーに見えるカーラは、後半からの出場で、トップを任せられたが、ボールがあまり来ず、シュート1本のみ。ただ、佐々木のクロスでヘッドを叩きつけたシュートは、迫力があった。キーパーのセーブに阻まれた。

外国人選手の中、真っ先にチームに合流して、連携もいいようなので、今後とも出場機会は増えるだろう。

✅2種登録のユース、遠藤ゆめが、後半29分から、トップチーム初出場。
左MFの出場で、最初は緊張のためか、ポジションがかぶってしまう事もあったが、徐々に慣れて来ると、反転からのクロスや、ボール捌きで見せ、ミドルシュートも1本狙った。

✅さすがの中島がしっかりと整えて、この試合でも運動量豊富に、サイドチェンジのボールなどで起点となっていた。

✅左サイドの高平の上がり、佐々木のクロスなどは、今後も期待できる。ただ守備では、あっさり裏を取られてたので、修正要。

チーム全体としては、体のキレがいまひとつだった選手が、ちらほらいたのが残念。上げていって欲しい。

前半
攻撃陣の宮澤、船木、矢形、守備陣の市瀬、万屋が抜け、怪我人多発や、補強の外国人3人が不在という、マイナビ仙台レディース。サブメンバーは5人のみ。

FW陣手薄の中、怪我から復帰のFW武田をワントップにして、一応4-2-3-1というか、例によって中島が、前目で自由に動く布陣。

S広島Rも、大宮から移籍の高橋美夕紀をワントップに据えての、4-2-3-1、ミラーゲームの様相。


しかし、試合は、ワントップの高橋と両サイドの中嶋、瀧澤を中心に、ロングボールやカウンターで、一気にひっくり返してくるS広島Rに、マイナビ仙台Lは苦戦。

ラインを上げ、両SBを高い位置に置くのだが、攻め上がるより、背後を取られる方が多かった。

特に前半は、セカンドボールを素早く引っ掛けられ、裏に走られて、再三のピンチ。


マイナビ仙台Lもサイドにボールを振って、攻め上がるのだが、S広島Rの切り替えの速さに、守りを固められ、中々シュートまで行けず。

GK松本の好守で、何とかしのいでいたが、両チームの出足の差、コンディションの差は歴然だった。

⚽25分に、コーナーから、ニアですらされ、ファーでDFの市瀬に頭で決められ、先制許し、0-1。

それでも、マイナビ仙台Lは、昨年よりは位置取りが速くなって、パススピードも、若干上がったような気はする。

ただ、1対1の場面では、勝ち切れず、強引に取られるシーンが散見した。

S広島Rの前半のシュートは、高橋の6本など12本、マイナビ仙台Lは3本。


後半
武田に代え、カーラバウティスタを入れる。そのままトップに。

マイナビ仙台Lは、中島を下がり気味にして、起点とさせる狙いか。序盤は、サイドチェンジからチャンスを掴む。

5分、カウンター、左から佐々木の大きなサイドチェンジのボール、カーラが西野につなぎ、シュート、枠外。これでコーナー得るが、決まらず、カウンターを受ける。

8分、自陣から中島がサイドチェンジ、上がってきた高平がえぐって佐々木に戻し、クロス。これを、ゴール前のカーラがヘッドで叩きつけ、枠内も、キーパーに弾かれる。この試合、もっともいい攻撃だった。

⚽9分、これで得たコーナーのこぼれ、左サイドから再び、中島が巻いたクロスを放り込むと、DFの頭上から直接、ゴール・イン!
ラッキーとはいえ、危険なクロスが活きた。1-1の同点。

さらに、コーナーを得るが、シュートに至らず。

S広島Rの守備を攪乱できたこの時間で、追加点が欲しかった。


しかし、12分、S広島Rに柳瀬に左サイドを突破され、コーナーを与える。ヘッドはポストで救われる。

⚽16分、S広島Rのカウンター、縦パス2本の速攻で裏を突かれ、最後は中嶋に侵入を許し、ゴール。1-2と勝ち越される。

17分、S広島Rは、柳瀬に代え渡邉真衣、近賀に代え藤生を入れる。
マイナビ仙台Lは、太田に代え隅田を入れる。

徐々にオープンな展開になっていったが、決定機はS広島Rの方が多かった。


21分、ゴール前でクリアし切れないボールを、S広島R高橋にシュート打たれるが、枠外。
さらに、ペナに3人入られ、右コーナーを与える。

25分、中島から田畑につなぎ、最後は高平が、右足でのシュート、枠外。

29分、田畑に代え、2種の遠藤ゆめを入れる。遠藤ゆめはトップチーム初出場。
遠藤は左MF、佐々木が右に回る。


⚽31分、S広島R瀧澤に、左サイドを突破され、最後は、ゴール前になだれ込んだ高橋美夕紀に決められ、1-3。

33分、遠藤が、中央へのカットインからミドルシュート、枠外。

36分、S広島Rは、中嶋に代え立花、瀧澤に代え上野を入れる。

⚽39分、S広島R、左から立花のクロス、高橋の落とし、最後は右から松本茉奈加がゴールで1-4。ダメ押し。
ペナ内で國武が倒れ、一瞬動きが止まった事もあった。

41分、S広島Rは、高橋に代え大内を入れる。國武の負傷の様子は分からないが、担架で退場。マイナビ仙台L10人。

44分、國武負傷により、急遽、廣澤を入れ、右MFへ。佐々木が左SBへ、高平がCB。

45分、カウンターから中島が上り、右の廣澤へ。廣澤が左足シュート、サイドネット。

追加時間は4分間。
1分、遠藤が反転クロスでサイドチェンジも、廣澤には合わず。

結局試合は1-4で敗戦。

後半のシュート、マイナビ仙台L6本、S広島Rは11本と、後半も攻められた。広島は、市瀬、高橋、松本と補強の選手がいずれも得点と登り調子。

シュート数:9-23  CK: 8-4 FK:9-7   得点:中島依美 (S広島R)市瀬千里、 中嶋淑乃、高橋美夕紀、松本茉莉加  警告:  主審:朝倉みな子  入場:843人