02節:ベガルタ仙台1-0栃木FC、終了直前、山田のゴールで初勝利

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2023 J2 1節 2月26日(日)13時10分 ベガルタ仙台 1-0 栃木FC ユアスタ仙台


中山 ヨンジュン
(蜂須賀) (山田)
相良    真瀬
(情滋)       
中島  郷家
(遠藤)(松下)
エヴェルトン

キム 菅田 小出

栃木の堅守に苦しむも、最後は、見事な連携から山田が決める

サブは、小畑、蜂須賀、オナイウ情滋、松下、遠藤、氣田、山田。郷家がトップの選手として、Jrユース以来ついにユアスタに。

栃木は、GK藤田、DF福島、岡崎、大谷、MF西谷、黒崎、高萩、佐藤祥、大森、FW根本、森。宮崎、大島はベンチスタート。

第2節はホーム開幕、気温6度、小雪が舞う寒いユアスタ。

それでも、3年振りに声出し応援が解禁となり、それを恐れた?栃木の時崎監督は、エンドを逆にしてスタートを指示とか。

ベガルタは、氣田をベンチスタートとし、郷家を右インサイドでスタメン起用。その郷家、開始早々にペナ内侵入、足首をひっかけられ倒されるが、ノーファールとなり、以後、栃木の後ろからの危ないファールが流される事になってしまった。


試合は、栃木のハイプレスと研究された位置取りで、ベガルタ2トップへのマークが厳しく、WBは釘付け。ボールを持てても、手詰まり感で始まった試合。

しかし、とりわけマークが厳しかった郷家、中山が、囮のプレーでアシストし、前・後半それぞれ、決定機を作った。

前半18分、右サイドで郷家が寄せられながら、ヒールでボールを出し、これを追い越した真瀬が、拾ってドリブル前進。フリーでドンピシャのクロスを、ホ・ヨンジュンに上げ、CBの間でフリーだった、ヨンジュンがヘッド。決めるだけたったが、枠内もキーパー正面。

ここ1年で、最高精度の真瀬のクロスだったんだから、決めてよヨン様w
これが前半の決定機。

そして、試合終了直前、後半45分、エヴェルトンから左インサイドでパスを受けた山田が、中山につける。中山は強引に狙わず、左に流れてDF3人を引き付けると、中央で浮いていた遠藤にパス。
遠藤がうまく落とすと、侵入してきた山田が、ワントラップからの強烈右足シュートを決め、これが決勝点。見事な流れのナイスゴール。

試合の中で、厳しく寄せられた選手の工夫が、決定機を作り、最終的に山田のゴールで勝利。このあたりは、ゴールが遠かった1節から、一歩前進。

まだまだ発展途上ではあるが、攻撃の連携は少しずつ高まっている。

あとは、これを試合序盤から繰り出せるようにしたいところ。


注目の選手としては、まず、後半出場の山田。
3年ぶりのユアスタでのゴールで、チーム初勝利をもたらした。得点シーンも、中山にパスを出した後、動き出して、ペナ内侵入、いいタイミングで遠藤のパスを受け、落ち着いて決めてくれた。カウンターの場面でも、しっかりボールキープでき、スピードもあるので、これからも大暴れしてくれそう。

そして、初スタメンの郷家。
いきなりPKゲットのチャンスは逃したが、その後も、さすがのボール捌き、危険地帯のカバーもあり、攻守共に力のあるところを見せてくれた。出場機会が増えれれば、これから大きな力になってくれるだろう。

また、この試合でも、驚異の運動量とキープ力のエヴェルトンは、鬼キープから大活躍。
まだ、味方との間合いとかアイコンタクトで、思い通りになっていないのが歯がゆいが、恐らくゴール前では、ワンツーで受けてミドルシュート、なんかもやりたいのだと思う。

前半は、出し所を探していたが、後半には、左サイドにいた中島とのいい距離感で、相手に絡まれながらも、ワンタッチで素早くパスを出していたし、受け手が、距離感、位置取りを合わせていけば、攻撃のバリエーションは、まだまだ増えそう。

あと、出場時間は短かったが、終盤、4-4-2の右サイドで出た、オナイウ情滋。
スピードで注目されているが、後半39分のクロスなど、やはり精度が高い。大学選手権で何試合か見たが、セットプレーのキッカーを務めるなど、ボールコントローに長けており、スピードでちぎった後に、いいクロスが出せそう。

ただ、大学時代は、守備免除の感じだったので、素早く戻って、相手の嫌がる位置取りや、ボール奪取にも技を磨いて、レギュラーを狙ってほしい。


以下、簡単に経過。

両チームともに3バック。ベガルタは前節と同じ3-5-2布陣で、右インサイドに、前節の氣田に代わり、郷家が入っている。

試合は、互いに堅い守りで、中々相手のペナ内に入っていけない展開。ベガルタの方がエヴェのキープ力などで、ボールを保持するものの、両サイド、2トップがぴったりマークされて、出し所が限定される。

一方栃木の攻撃も、ハイプレスからカウンター、フィジカルのある根本に当てて、落とし、シュートぐらいしか攻め手がなく、前半は互いにシュートが散発となる試合になった。

開始早々の、郷家のPKゲットがノーファールの判定の後、3分、栃木がカウンターから左コーナーのチャンス。これはGK林がパンチング。

その後、栃木根本のキープから、サイドチェンジや森の侵入を受けるが、守り切る。

12分、右から高萩のロングボールのクリアボールが、あわやオウン。これで栃木が右コーナー。こぼれを、高萩にミドルシュート打たれ、グラウンダーの枠内。GK林が横っ飛びでクリアしたが、これが、この試合、栃木の最大の決定機だった。

ベガルタは、2トップへの縦パスやロングボールを送るが、ファール覚悟のような激しいチャージされ、とりわけ中山は、後ろから何度もどつかれる。


序盤栃木ペースの流れを変えたのは18分。右サイド郷家の粘りから、真瀬がフリーで上がってクロス、ホヨンジュンヘッドの場面。これを決めていれば、ということころ。

これでリズムをつかんだベガルタが、21分には、右から郷家のクロス、26分は、抑えられていた左の相良が、ドリブル前進から、中島のクロスと、ようやくサイドからの攻撃も出始める。

しかし、セカンドボールが悉く栃木に回収され、連続攻撃ができない。

30分、また栃木根本が落として、森が上がってのダイレクトシュート、枠外。

35分、中島がサイドチェンジのパス。真瀬が上がってクロスもクリアされる。これで右コーナー。中島のキックに、郷家が飛び出て、胸トラップからシュートも枠外。

40分、ホヨンジュンが反転クロスから、DFの間にいた中山が流れシュートもヒットせず。

42分、栃木西谷が、ハイキックで足裏を見せて、中島の顔面を蹴りそうになり、イエロー。赤でもおかしくはなかった。

前半は、互いに決定機1回のみで、スコアレス。シュートは、ベガルタ2本、栃木4本。

後半。
開始早々、栃木根本がイエロー。

ベガルタは中島とエヴェルトン、相良の距離が縮まり、攻撃にテンポ。郷家も左に寄って、このサイドから攻める。

7分、中島が反転してプレスをかわし、相良へ。相良が上がってクロス。セカンドも拾ってベガルタがつなぐ。8分、中央右30mでフリーキックを得る。

ここは、中島がグラウンダーで直接狙い、枠内も、キーパー。

その後も、左で、9分エヴェルトンから中島、12分、中島から裏のホヨンジュンへのスルーパス、14分右サイド、小出が上がっての攻撃など、ベガルタが主導権を握る。

17分、栃木はFW根本に代え宮崎、MF大森に代えFW大島を入れる。

20分、ベガルタも、フリーキックを得たところで、ホヨンジュンに代え山田、中島に代え遠藤を入れる。
右奥のフリーキックを遠藤が蹴り、キムのヘッドはクリアで、左コーナー。セカンドも拾うがシュートは打てず。

遠藤も前目に出て、相手3バックに3人で対応。

24分、カウンターでベガルタの左サイドを上がられるが、ここは小出がクリア。

25分、中央やや右35mでフリーキック。ここはデザインプレーで、いったん右に流しての山田のクロス、キムのヘッドは枠外。

30分、栃木は西谷に代え神戸、高萩に代え植田を入れる。

直後、ベガルタは、エヴェからのスルーパスを遠藤が落とし、裏の山田に出すが、ここは打てず。

さらに、郷家のキープからクロス、山田のクロスから中山へと、ベガルタが攻勢。

33分には、エヴェの鬼キープ、倒されながらもパスを出し、通すがシュートまでいけず。

35分、遠藤がワンタッチパスで山田へ出し、コーナーを得る。こぼれを相良がミドルシュートも枠外。

37分、ベガルタは、郷家に代え松下、相良に代え、オナイウ情滋を入れる。
松下が下がり気味で、エヴェとのダブルボランチ、左山田、右情滋で、中山と遠藤がTOP、CB+真瀬で4バックの4-4-2か、4-2-3-1。

39分、栃木宮崎のシュートをブロックしてしのぐと、情滋が上がってクロス。中山が中央で受けて、切り返しから右足でシュート狙うが、ヒットせず。

40分、松下のサイドチェンジから、左の山田がキープ、クロスはクリアされる。

42分、栃木は黒崎に代え福森を入れる。

43分、小出のロングボールに遠藤、もう一歩。

そして、45分、エヴェー山田ー中山ー遠藤とつなぎ、最後は山田が決めた。

追加時間は3分。2分には、中山に代え蜂須賀を入れ、時間を使いながら守備固めで、1-0で勝ち切った。今季初勝利。

後半ベガルタのシュート7本、栃木は1本。

シュート数: 9-5 CK: 5-3  FK: 21-9  得点:山田寛人  警告:(栃木)西谷、根本  主審:川俣秀  入場:13,073人

さて、この日は小雪が舞い風が冷たいユアスタで、狙い目グッズを求めて、北エントランスで並ぶこと20分、で遅目に入場。
さらに、スタジアム内の昼飯購入にも並び、中々受け取れない内に、セレモニーも始まっていた。

社長は、累積債務解消で自信をつけたのか、「強くなるために投資する」「小さいベガルタではなく、大きくなる」と景気のいい発言。
県知事、仙台市長も挨拶に登場。

試合中は、なんとか寒さに耐えて見ていたので、早々に撤収して、中から温めに行ったが、富田晋伍元選手の引退セレモニーがある事を全く知らなかった。

後からHPを見れば、式次第の最後にあったので、自分の不注意だったのではあるが、できればHPで、大々的に見出しにして欲しかった。

広報カメラとサポ諸氏の動画で、一部は見れた。本当に18年間ご苦労様。今後とも地域連携課で大いに活躍を。

▶️ 「仙台一筋18年...富田晋伍氏が引退セレモニーで涙 : スポーツ報知」