33節:ベガルタ仙台2-0大分トリニータ、道渕先制、長沢追加点で勝ち切る

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2019J1 33節 11月30日(土)14:00 ベガルタ仙台2-0大分トリニータ ユアスタ仙台


石原 長沢
(大岩)  
関口   道渕
(梁)  
椎橋 富田
  
永戸 シマオ 平岡 蜂須賀

ヤクブスウォビィク

サブは、関、大岩、梁、兵藤、吉尾、阿部、ハモンロペス。松下の怪我で椎橋が久々のスタメン。石原直樹も久々。大分はFWオナイウ阿道、三平、小塚、MF田中達也、ティティパン、長谷川、松本、DF羽田、岩田、鈴木義、GK高木。小林成豪、島川はベンチスタート。

守りを固めたベガルタ、大分にボールを持たれるものの、スペースの走り込みを最小限に抑え、中央ではオナイウを椎橋やシマオマテが抑え、単調な攻撃に仕向ける。

攻撃ではなかなかカウンターが嵌らなかったが、26分、コーナーの戻しのボールから、道渕のミドルシュートが決まって先制。後半16分には、道渕のクロスに長沢が点で合わせて追加点。石原直樹の献身やシマオのクリアも効果的で、勝ち切った。

前半。
気温8度。日陰では風が冷たいユアスタ。ホーム側では、青ラインのシンプルなコレオ。アウエー川では、黄色のチアカードで、スタジアムを染める。今季ホーム最終戦。

立ち上がりは、中盤でのせめぎあい。1分、大分が、左からワンタッチでのクロス、GKヤクブスウォビィク(クパ)キャッチ。ベガルタは、長沢が初めからトップギアで、前からプレス。3分、長沢が、大分GK高木に激しくチャージ、高木倒れる。5分、左サイド永戸のクロスから、道渕、富田とつないで、椎橋の浮き球パスは、キーパー。

7分、大分が左からのクロスにオナイウのヘッド、クリアで、左コーナーを与える。キッカーは小塚。クリア。シマオマテがいると、セットプレーもかなり安心。8分、大分が後ろで回す。ベガルタはブロックを組み、守りを固める。10分、右から大分田中のクロス、クパ、パンチング。試合を通じて、田中がフリーでいる事が多かったが、大きく開いているので、ボールが来てから対処でいいというのが、ベガルタの方針のよう。11分、左からクロスはクパキャッチ。

12分、右サイド、椎橋と蜂須賀が譲り合い、ボールを取られるが、大分のファールで助かる。13分、右から田中のクロス、クパが飛び出るが、触れず、オナイウと入れ替わり、ゴールががら空き。ここは永戸がぎりぎりカバーでクリア。危なかった。15分、長沢が鼻血?で一時ピッチ外。戻る。16分、平岡がオナイウに振り切られ、ペナ内侵入許すも、シマオがクリア。17分、ベガルタ攻撃、道渕がミドルシュート、枠外。ベガルタ初シュートか。

19分、左サイドで、大分が細かくつなぐ。ベガルタは粘って守り、最後はクパ。20分、道渕がパスカットされるが、しのぐ。21分、ベガルタ後ろで回し、椎橋がロングボール出すがつながらず。そのあと道渕がドリブル前進も、自分で打たず、ペナ付近でヒールで出し、つながらず。22分、大分がカウンター、ペナ内まで一気に侵入されるが、永戸が体を入れて押し出す。その後、大分の縦パスは平岡が蹴り出す。

23分、ベガルタが、中央やや左40mでフリーキックを得る。キッカーは永戸。このキックにシマオのヘッド、枠外。24分、ベガルタが大分ペナ付近でボールを回し、最後は長沢がペナ内流れて、キーパーを釣り出し、キープしてゴールががら空きになったところでの、折り返しのパスを、左足で富田?がシュート、枠外。惜しかった。これで相手が触っていたのか、右コーナーを得る。

26分、右コーナーで、永戸は折り返す低いバウンドパス、ペナ角で椎橋がスルー、中央密集から離れてフリーだった道渕が、右足ダイレクトで豪快なシュート、これがDFに当たりコースが変わって、ゴール!1-0。待望の先制、いい時間帯。デザインプレーが見事に嵌った。27分、富田をかわした田中のクロスはクリア。28分これで、右コーナーを与える。こぼれはシマオがクリア。

29分、大分が右サイドで回して、最後はフリーの小塚がシュート、これはクパ正面。30分、ベガルタ、中央やや右40mフリーキック。こぼれを再び永戸、40mのロングシュートで狙い、枠内も、キーパー正面。場内どよめき。31分、自陣での守り、石原うまく相手の体を預け、ファールを貰う。自陣から平岡のフリーキック。33分、大分が後ろで回すのに対し、ちょいちょいプレスをかけるベガルタ。

34分、左から大分のクロスはクパ。ゴールキックから長沢が頭で落とし、こぼれに道渕、ファール取られる。35分、田中のクロスは平岡クリア。38分、ベガルタのカウンター、石原から道渕、ドリブルからのシュート、枠外。39分にもベガルタが左サイドでつなぎ、キープ。最後は関口がうまく体を預けファールを貰う。左ライン際35mでフリーキックを得る。このキックのこぼれ、永戸から関口、ミドルシュート狙うが、枠外

42分、大分が右サイドで回す。43分、こんどは左から大分のクロスはクパがクリア。守備に戻っていた、石原がまたファールを貰い、自陣からフリーキック。その後、シマオが相手のパスをカット、上がっていくが、奪われカウンターされるが、なんとかしのぐ。44分、左サイドから攻められるが、最後は平岡がダイビングヘッドでクリア。これで左コーナーを与える。こぼれを再び放り込まれるが、クパ抑える。

追加時間は2分間。左ライン際で長沢がパスカット、自分でドリブル、右に流れていくがシュートは打てず。そのあと、オナイウを体で押し出すシマオ。前半は大分にボールを握られながらも、守りを固め、相手のシュートは抑え、逆にセットプレーで先制するという、上々の流れで終了。

後半。
開始30秒、富田がパスカットされ、オナイウに右に振られるが、クリア。その後、中盤でのせめぎあい。3分、オナイウにシマオが釣り出され、かわされて速いクロス、三平にヘッド打たれるが枠外。これは危険なパターン。5分、小塚が下がって、裏へのロングボール、流れる。6分、左サイドからのクロス、クパ。7分、大分のクロスは流れる。9分、大分に左から裏へのパスはクリア。左コーナーを与えるが、クリア。

11分、ベガルタのカウンター、関口から前方の永戸へパスを出すが、オフサイド。12分、大分が連携が合わず、パスミス。その後、長沢がGK高木に鋭くチャージ、もう一歩。13分、ベガルタ、スローインから道渕キープもシュートは打てず。15分、ベガルタのカウンター、長沢のドリブルから石原、打てず戻して、シマオ。

16分、カットインした関口からのパスを受けた蜂須賀が、裏への低いパス。中央長沢がDFと競りながら、一歩早く、左足アウトで角度を変えるシュート、決まって2点目。いい時間帯。大分がペースを掴めないうちに効果的な追加点が流れの中でとれた。18分、大分が左からのクロスにヘッド、クパ。その後、ベガルタが右から攻めて、右コーナーを得る。長沢のヘッドは枠内も、DFにクリアされる。惜しい。

20分、大分は、ティティパンに代え、小林成豪を入れる。23分、蜂須賀自陣で引っ張られる。監督、後ろ手で鳥のようにパタパタの動作、抑え込まれたとのアピールかw自陣からのフリーキックはクリアされる。26分、大分がボールを回し、最後は田中のクロス、ライン割る。その後、田中に代わり、星が入る。27分、大分回して、中央からミドルシュート、枠外。28分、ベガルタが右サイドでつなぐが、カウンター受ける。30分、石原がカット。31分、ベガルタのカウンターを止めた小林にイエロー。自陣からのフリーキック。

33分、大分が回して、左から長いクロス、クパキャッチ。34分、ゴールライン際までえぐって、オナイウがシュート、角度無くクパ。35分、シマオがまたオナイウを押し出す。36分、ベガルタのカウンター、中央から左、関口がシュート。クリアされ左コーナーを得る。永戸のキックに、石原ヘッド、枠外。37分、大分は、DF羽田に代えMF嶋田を入れる。39分、大分がまた左からのクロス、クパ正面。40分、大分の左コーナー。ヘッドは枠外。ここでシマオマテがうずくまる。

42分、関口に代わり梁が入り、そのまま左MF。43分、永戸が縦のロングボール、長沢もう一歩。44分。大分左から侵入、シュート打たれるが、枠外。44分、石原に代え大岩を入れ、3バックというかバックの守り固め。追加時間、長沢のカウンター、梁のキープ。椎橋も時間を使い、そのまま2-0で試合終了。J1残留がようやく確定。

大分に、ダイナミックな展開を許さないため、引き気味にブロックを固め、カウンター狙いの試合となった。特に、ベガルタの左サイドからは執拗にクロスを入れられたが、高さのあるオナイウを、シマオマテが押さえて、ポストプレーは不発。クパが、クロスをキャッチする場面が多かった。スピードある展開で、フリーを作って決めて来る大分だが、後ろで、むなしく回す時間が多く、ベガルタの術中にはまった。

ベガルタは、序盤、道渕が硬く、パスミスが出たり、中盤の椎橋の出足は、もうひとつの時もあったが、石原が戻って守備、老練の技でフリーキックをゲットして、ピンチを未然に防いだ。一方、長沢は立ち上がりから、トップギアで相手GKやDFにプレス、大分の起点を遅らせた。

シマオとオナイウの首相撲は、見ていて面白かった。ハイボールは、ほとんどシマオの価ち。押し合いでは、ぶっ飛ばす。ただ、一度だけかわされて、危ない場面もあったが、平岡がカバーしていた。そして先制点のデザインプレーは見事。中々決めるのも難しいと思うが、いい時間に決まった。長沢の追加点も、「低いボール」に点で合わせる特長が出たw

大分がメンバーの入れ替えがあったという事だが、しっかりと完封しての勝利。道渕は今季5ゴール目、長沢はチープトップの7ゴール目。

シュート数:10-7 CK:3-6 FK:13-8 得点:道渕諒平、長沢 駿  警告:(大分)小林 主審:井上知大 入場:13,894人


さて、この試合で、CLのキクチさんが引退との事で、お疲れ様でした。
同じ四半世紀以上の月日を、違う立ち位置から拝見していましたが、機を見るに敏な、チャント捌きは、お見事。
若い頃は、やんちゃな時もあった気もしますがw、復活再登板からは、大人の貫禄でしたね。今後は、楽な気分でベガルタを応援して下さい。当方は、今少し粘ります。


さて、この日の復興ライブは、名取市立みどり台中学校と日本フィルの皆さん。
平岡選手のJ1通算300試合出場記念セレモニーで、ご家族が登場。
サポーターが選ぶMIP、MVP投票もありました。

サポーター、記者投票ともMVPは、シマオマテ選手。MIPは永戸選手でした。おめでとうございます。

ハーフタイムには、ジュニアの全日本U-12 サッカー選手権大会出場壮行セレモニーもあり。
試合後は、スポンサーの日本エコライフ様のイメージキャラクター、元楽天、ヤクルトの嶋選手の登場あり。その後、市長、社長、監督、選手会長らの挨拶のあと、選手がピッチ一周、プレゼントカプセルの投げ込みがありました。