08節:対柏レイソル4-2、怪我人多発の中、若手奮闘、ハモン、ウイルソン弾他で勝ち切る

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2016J1 2nd 8節 2016年8月13日(土)19:00 ベガルタ仙台4-2柏レイソル ユアスタ仙台



ハモン ウイルソン
    (西村)
藤村  奥埜
  
三田 富田
  
小島 渡部 大岩 菅井
(茂木)      

サブは、石川慧、常田、茂木、差波、水野、パブロジオゴ、西村。ベガルタは、平岡、石川直、梁が怪我で欠場。代わって、ルーキー小島、藤村、菅井が入り、大岩がCBに回る。小島は初スタメン、常田は初ベンチ入り。

柏はディエゴ オリヴェイラ、クリスティアーノ、伊東がFW。鎌田スタメン、大津はベンチスタート。

松崎さんの復興ライブで勢いづいたベガルタは、前半20分までに、コーナーからハモンのヘッド、相手ミスをつないでウイルソンのゴールと2点先行。アシストはいずれも藤村。しかし37分、PKを献上して1点返される。さらに後半7分、伊東にドリブル突破を許し同点とされる。

それでも、28分、放り込みの連発の中で、鎌田にPKを献上してもらい、これをハモンが決め3-2と勝ち越し。39分には、ハモンのスルーパスを柏がオウンゴールして、4-2とダメ押し。怪我人多数の厳しい状況の中、若手に経験を積ませながら、しっかりと勝利をものにした。


それにしても、松崎しげるさん(敬称を付けよ!)といえば、昨年の松本戦、今年初めの鹿島戦と重要な試合の時に復興ライブに来てくれて、チームは勝利。そして、今日も試合前には「アメージング・グレイス」、「愛のメモリー」で、柏サポ含め盛り上げて貰った。

震災の月命日が一昨日。今日は、お盆とあって、亡き人を偲びながらも、一歩前に出る力が欲しい我々にとって、神の恩寵と愛の力を歌う2曲は、チャントだ。
60歳を超えて尚、力強い、しげるさんの歌声を聴くだけで、涙が出てくるし、勇気も沸いてくる。そして、負ける気がしない。

ベガルタは10人の怪我人を抱え、若手を出さざるを得ない苦しい状況。今日のメンバーには20歳前後の選手が4人入っている。しかし、4戦負けなしの登り調子でもあり、そんなに悲壮感はなく、むしろ、若手や控え陣のチャンスと捉える心持。


前半。
1分、菅井と大岩が譲り合ったところを、クリスティアーノにボール奪われ、クロスを入れられるが、関抑える。2分、右奥のフリーキック、30m。キッカーは藤村。巻いたキックは、いいところに上がるが、クリアされコーナー。これも藤村蹴るが、決まらず。

4分、菅井のクロスがファーの藤村に通るが、オフサイド。6分、ベガルタエリア右横で柏のフリーキック。クリスティアーノが、グラウンダーの強烈シュート、弾いて、コーナーを与える。ヘッドされるが、枠外。8分、柏のカウンター、かわされかかかるが、クロスはライン割る。9分にもボール奪われ、柏のカウンター、ハモンが自陣まで追いかけ、小島と挟んでクリア。

11分、ベガルタがカウンター、奥埜からウイルソンへのパス、もう一歩。12分、柏のミドルシュート、枠外。13分、大岩のロングボールに、ウイルソンが、中央走り出てDFと競りながらシュート。枠外も、コーナーを得る。14分、左コーナー、藤村のキックが、中央のハモンにどんぴしゃ。叩き付けるヘッド、決まって先制。早い時間の先制点で場内大興奮。

15分、柏が40mのフリーキック。これが枠内に飛んでくるが、関。そして18分、柏エリア内で、鎌田のパスミスを藤村がカット、ウイルソンにつなぐと、すかさずウイルソンがDFひとりを振り切ってシュート、決まって2点目。前半早々の追加点で、さらにスタジアムが揺れる。20分、柏のクロスでコーナーを与える。これは関がパンチング。21分にもクリスティアーノの強引クロス、枠外。

22分、中央やや右40mのフリーキック。三田が蹴る。その後、ベガルタにチャージしたきた大谷がファールも、大谷の方がピッチ外。その後、ハモンのヘッドは枠外。25分、柏の縦1本、ファールで終了。26分、奥埜がドリブルからハモンへ。ハモンがためて左に流すと、上がってきた小島が、ダイクレト左足シュート、枠外もいいチャレンジ。

27分、柏は大谷に代え秋野を入れる。30分、ハモンが倒れるが、プレーオン。しばらくして柏が蹴りだす。すると直後、ベガルタエリア中央で粘られ、PK献上。このPKをクリスティアーノに、豪快に決められ1点返される。32分、柏につながれるが、キックミスで助かる。35分、左サイドを伊東?にえぐられ、クロスからフリーでシュート許すが枠外。触っていたのか、コーナーを与える。

ベガルタ、これをしのぎカウンター。奥埜がゴール前まで突っ込むが、もう一歩。37分、相手エリア右角フリーキックを得る。決まらず。38分、今度は、柏に詰められ、中央30mのフリーキックを与える。渡部にイエロー。直接シュートはバーの上。41分、ベガルタエリアすぐ外で、柏がフリーキック。クリスティアーノのキックは壁に当たる。

42分、小島が相手ボールをカット、藤村とのワンツーで、エリア内侵入を狙うが、合わず。44分、三田から菅井への展開、もう一歩。その後、左サイド、ウイルソンのキープに小島が追い越していき、クロス。しかし弱い。前半は結局2-1と1点リードで終了。

後半。
開始早々、クリスティアーノにえぐられクリア。コーナーを与える。こぼれをシュートされるが、関がクリア。2分、またもクリスティアーノに侵入されるが、挟んでクリア。4分、柏のクロスからコーナーを与えるがファールで終了。6分、小島が伊東にかわされ、そのまま伊東が侵入、フリーでファーぎりぎりへのシュート、決められ、2-2同点とされる。前半から右のクリスティアーノと、左の伊東のスピードには悩まされていた。

8分ハモンが左からの高速クロス、左コーナーを得る。打てず。9分、中央右奥40mのフリーキックを得る。三田のキック。その後中盤でのせめぎあい。14分小島に代え茂木が入る。茂木が右MF、奥埜が左に回り、藤村がサイドバックに下がる。伊東対策か。

17分、三田が反転して右足でのスルーパス。ハモンが左サイドからのドリブル侵入、コーナーを得る。ヘッドで折り返すがもう一歩。19分、右サイド、三田、菅井、茂木の連携でつなぐ。右コーナーを得る。キッカーは三田。ヘッドは枠外。

22分、柏にえぐられ、クロス、しかし流れる。23分、柏が回し、最後のクロスは関。24分、左サイドからハモン、コーナーを得る。左コーナー、茂木が蹴る。クリアボールを拾い、放り込みを続けていると、鎌田がPKを献上してくれる。このPKを、ハモンが、キーパーの逆をつくシュートで決め、3-2、勝ち越し。鎌田にイエロー。

29分、ハモンが相手選手に当て、コーナー得る。これも茂木が蹴るが、ファールで終了。31分、柏はここで武富に代え、山中が入る。入ってすぐ山中にイエロー。34分、こぼれ球を三田がシュートしようとする。35分、奥埜からウイルソンへのパス、もう一歩。37分、柏にゴール前を攻められるが、大岩が体を投げ出してシューロ・ブロック。

37分ディエゴオリベイラに代わり、大津が入る。38分、ハモンがゴール前へ斜めのスルーパス、背走したDFが慌てて、オウンゴール。4-2.。いい時間帯。40分、ウイルソンがドリブルで、ひとり、またひとりと抜いていうが、三人目で止められる。42分、ベガルタエリア右角30mで、柏のフリーキック。クリア。44分、関が飛び出てブロックに行くが、ボール奪えず、そのままコーナー付近へ。ゴールが、がら空きとなるところ、藤村が戻ってカバー。

追加時間4分。ここでウイルソンに代わり、西村入る。時間使い。柏も焦りからファールを連発し、時計が進んでいく。結局4-2でベガルタが勝利。5試合連続負けなしとなった。

復興祈念のゴールドの期間限定ユニを着たべガルタが、怪我人多発の中、勝ち切った。


藤村はフリーキックでいいボールを蹴り、ウイルソンにもアシストするなど攻撃面と、サイドバックに回ってからの守備で、これまでで一番の活躍を見せた。

初スタメンの小島は、伊東に苦しめられたが、果敢な上がりやシュートを見せた。
途中出場の茂木も、厳しい守備で相手の反撃の目を摘んだ。常田は出場機会はなかったが、初のベンチ入りと、10代選手の経験値が上がったうえに、主力FW二人の得点で次にもつながり、ベガルタには最高の試合となった。

もちろん、スピードある相手への守備の課題や、パスの精度など課題もあるが、それも余裕をもって修正できる。この勝ち点3は大きい。


シュート数:4-12、CK:7-6、FK:17-17 得点:ハモンロペス2(PK1)、ウイルソン、相手オウンゴール (柏)クリスティアーノ(PK)、伊東 警告:渡部 (柏)鎌田、中山 主審:木村博之  入場:16,873人




試合前に、恒例のキャンプ地延岡市の選手を招いての交流前座試合。

復興ライブは、試合前16:10北エントランスでRIVa、ピッチ内18:10から松崎しげるさん。