11節対磐田3-3、攻守で明暗。2度先行も勝機逃す

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J1 11節 5月14日(土)13:00 ベガルタ仙台3-3ジュビロ磐田 ユアスタ仙台



赤嶺   
関口  太田
   (富田)
梁 
角田 義希
   (中島)
朴 曹 鎌田 菅井
     (田村)

登録上は4-3-3。サブは桜井、田村、マックス、斉藤、富田、松下、中島。磐田は、前田、山崎の2トップ。山田大記先発。ジウシーニョはベンチスタート。西は帯同せず。

太陽が頭上から降り注ぐ五月晴れのユアスタ。11,544人。しかし、涼風が強く吹いて、少しでも陽が陰ると涼しい。磐田のサポは100人くらい。震災励ましの巨大フラッグやコール、ありがとうございます。

さて、試合は、ベガルタにとって、まさに好事魔多しの展開に。攻撃では、いい展開からの菅井、角田の初ゴールと赤嶺弾で3得点。守備では、ボールウォッチャーになる時間が出てきた3失点の明暗があった。ザッケローニ監督が来ていたので、飛ばし過ぎたわけででもないのだろうが。。。

立ち上がりから、磐田を上回る寄せでボールを奪い、速攻につなげたベガルタは、4分に、パク・チュソンのダイレクトのセンタリングに、DF菅井が飛び込み頭で決めて、先制。10分には、梁のフリーキック、チョの折り返しに、キーパー前に飛び込んだ赤嶺が押し込んで2点目と、前半の早い時間で2点リードする、めったにない展開。

しかし、その後は一進一退でなかなかシュートチャンスを作れない。後半になると運動量が落ち、足が攣る選手がでてきて、人数をかけた守備がルーズになるところを、磐田のキープ力のある選手に狙われDFが振りまわされると、12分、サイドチェンジから頭で、20分には中央から切り返しで狙い済ましたシュートを決められ2-2、あっと言う間に追いつかれた。

その後、富田、田村、中島とフレッシュな選手を入れ、梁と関口は、足を引き摺りながら守備も果たすが、ボールの往復に疲弊。それでも、42分、パク・チュソンのセンタリングに中央で角田が頭を振ってヘッドを決め3-2と勝ち越し。しかし、ボールをキープできず、カウンターを受けると、ロスタイムにベガルタ・ゴール前で林とDFがお見合いしているところを、押し込まれ3-3と同点とされ、その後はチャンス作れず、そのまま笛。最後はいわばオウンゴール。

ドローもさることながら、3点目を入れられた後、倒れこんでしまった選手が2、3人いたが、まだ1-2分時間があった。疲労困憊し、ショックなのは分かるが、こういう時に、すぐに立ち上がらせ、点を取りにくぞと、はっぱをかける選手がいなかったのが残念だ。相手より1点多く取って勝つのがサッカー。

前半。
立ち上がりから鋭い出足で押し込むベガルタ。いきなり、相手陣でのスローインからつないで、関口の左足センタリング。赤嶺には届かず。ついで角田のスルーパスに、太田が持ち込んでシュートも、角度無し。すると、4分、梁がドリブルからエリア内でためて、上がってきた左SBパクへ。カーブがかかったパクのセンタリングは、これまた右サイドを上がってきたSB菅井の頭に、どんぴしゃ、いきなり先制!菅井今季初ゴール。

その後は磐田が少し押し返すが、相変わらずベガルタの出足が良く、人数をかけてボールを奪う。7分、磐田はロングボールを入れるが、風が強いせいか精度が悪い。逆にベガルタもロングボールに太田が走りこんで、クロスを入れるが、これは合わず。8分、相手ゴール右奥35mでフリーキックのチャンス。これをチョが、ファーサイドで頭で折り返し、飛び込んできた赤嶺が川口より一瞬早くボールに触ってゴール。2点目。赤嶺の今季2点目はFWらしいゴール。

前半早々、連携から2点をリードし、磐田の連続攻撃をふせいで、楽な展開かと思われた。11分、クロスを入れられるが、林が余裕を持ってキャッチ。12分、ベガルタのカウンター、サイドチェンジを織り交ぜる余裕。14分、自陣から太田がドリブルで持ち上がる。しかし、クロスは流れスローインに。またも梁がためて、上がってきたパクのクロス、これはコーナー。コーナーに、中央でフリーの角田のヘッド、バーの上。惜しい。

16分、磐田に持ち込まれ、最後は中央で前田のヘッド、バーの上。前半これが一番危なかった。その後、中盤でのせめぎあい。ベガルタは追い込まれても、体を捻りながらワンタッチで味方につないでいく技術を見せ、進歩が見える。20分には、えぐった赤嶺がヒールでセンタリングする余裕。しかし、太田には合わず。次第に一進一退に。磐田にゴール前で回されるが、人数をかけて守る。

27分、フリーキックから赤嶺がオーバーヘッド気味にあわせるが、ヒットせず。28分、つないだベガルタがライン際25mのフリーキック。つながらず。その後、磐田の侵入も関口が戻っての守備からボールを奪い返す。その後、膠着状態。互いにシュートがない10分。37分、菅井とパクで振り回し、シュートを狙うも打てず。38分、磐田がベガルタ右ライン際からのフリーキック。こぼれを回されてセンタリング入れられる。林触れず。しかし、シュートはバーの上。

さらにロングボールで狙う磐田も精度わろし。43分にも、右サイドをするすると上がられ、シュートまで打たれるが、サイドネット。ベガルタも終了間際、ボールを回して、梁のクロスに赤嶺がヘッド、触られスローインに。前半は2-0とリードして終了。いつ以来だろう、2点リードは。

後半。
(磐田は3-5-2にシステムを変更、サイド攻撃を多用して崩してくる)
開始早々、相手陣で横パスをつないで、最後は関口がシュート。枠外。6分、パクのバックパスをさらわれて、あわや。林が飛び出し、なんとか防ぐ。コーナーを与える。これは守る。その後、関口と梁のパス交換から、最後は関口がクロスを入れるが、中央合わず。この時間帯までは、関口がボールを取られても、取り返して攻撃につなげるような動き。9分、関口のパスに赤嶺反応も、コーナーへ。こぼれを回すが、シュートは打てず。

ベガルタの運動量が落ち始めた、12分、ゴール前で左右に揺さぶられ、DFついていけない。ボールを見るだけ。ここでフリーとなった山田に頭で合わせられ、1点返される。ベガルタ微妙なムード。梁や関口も前半のようには動けない。すると3分後、ベガルタゴール中央でのクリアミスをつかれて、切り込まれて、山崎に狙い済ましたミドルシュートを決められて、2-2と同点。

前半のように磐田のパスについていけなくなり、三角パスで崩されるようになる。疲労もピークか18分には、菅井が足攣りでピッチ外へ。20分、ここで太田に代え富田が入る。関口前目。21分、戻った菅井が、相手のカウンターを止めてイエロー。25分、ヨシキのスルーパスに赤嶺反転しながら左足グラウンダーのシュート、枠内も川口に反応される。惜しい。コーナー。ここで菅井に代え田村が入る。

30分、磐田の山田にもイエロー。ここで、ヨシキに代え中島が入り。2トップ。その後、蹴りあい。磐田もシュートまでは、なかなかいけない。32分、梁からのスルーパスに中島が走りこむがDF。その後田村が粘って、相手コーナー付近でフリーキックをゲット。しかし、決まらず、逆に35分、回される。36分、富田が中央ドリブルで上がり、右サイドの赤嶺へ。クロスはシュート性となってキーパーキャッチ。さらに富田からのパスに梁が持ち込んでシュートもサイドネット。コーナーへ。さらに梁から中島へのパスでコーナーをゲット。

42分、上がったパクがノーステップで、巻いたセンタリングを上げると、中央で待っていた角田が頭で決めて3点目。ようやく3-2勝ち越し。しかし、その後、前線でキープできず。カウンター攻め込まれる。ロスタイムは4分間。2分目、カウンターでするすると中央に上がられると、バックパスを狙われ、林とDFが交錯するところを金薗に押し込まれ、3-3とされる

その後、磐田ゴール左角のフリーキックのチャンスも決められず、そのまま終了。2点リードを守れず、ドロー。勝ち点2が逃げて行った。

速い囲みから反転速攻が形になり、パクのアシストも2本決まった。赤嶺に加え、菅井と、角田が初ゴールと、いい点もいろいろでたが、後半中盤が疲れると、組織的守備の連携が乱れたことが、3失点につながった。菅井はを足攣り、関口や梁も足を引き擦り気味で奮闘していたが、これから夏に向けて、省エネとメリハリ、守備でのさらなる連携と、課題が浮き彫りになった試合でもある。

シュート数:12-7、CK:6-1、FK:16-12 得点:菅井直樹、赤嶺真吾、角田誠  (磐田)山田、山崎、金薗  警告:菅井直樹 (相手)山田 主審:家本政明