MCL1節対山形2-1、収穫少なし。得点レイナルド、フェル

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2010MCL 2010年5月16日(日)14:00 ベガルタ仙台2-1モンテディオ山形 ユアスタ仙台



レイナルド フェル
(油井)(中原)
ヨシキ    太田
(高橋 惇)       
富田 斉藤
   
一柳 広大 細川 三澤
           
桜井
萩原)
サブ、萩原、小野寺y、油井y、高橋 惇y、中原。山形は長谷川がスタメンで小林監督が指揮。ベガルタは浩ヘッドコーチ。

今年から中止になったサテライトに代わり、控え選手の試合勘の維持と育成、アマチュアチームとの相互レベル向上を目指して始まった。みやぎチャンレンジリーグ(MCL)。

参加チームは、ベガルタ仙台、モンテディオ山形、ソニー仙台(JFL)、NECトーキン・ヴィーゼ塩釜・コバルトーレ女川(地域リーグ1部)、東北学院大学・仙台大学・東北大学の9チームで、今日がその第1戦。

昨日のトップの浦和戦では、サウンドバックのように打たれまくったので、今日は山形相手にすっきりと勝ってほしいところ。育成リーグとはいっても、プロである以上、まずは、いかなる時も勝利を目指さないといけない。

さて、試合は、前半は、フェルナンジーニョと太田の躍動で、次々と相手陣内を切り裂き、7分には、フェルの鋭い切り返しから出したスルーパスを、太田が裏をライン際までえぐって、高速のセンタリング。これに中央からレイナルドがなだれ込んで先制。レイナルド待望の得点。

14分にも、太田が縦に抜け、中央のフェルにパスすると、角度のついたグランウンダーのシュートでフェルナンジーニョが決め、あっという間に2-0。これは大量得点もあるかと思われた。

しかし、17分に山形のDFが2枚目イエローで退場となり、山形が10人となると、余裕を持ちすぎたか、ベガルタは攻めてはいても決めきれない状態が続く。

フェルに代わり中原が入り、前線のためができなくなった後半になると、小林監督の激が飛んだのか、前からプレスを強めた山形に、ボールを失うシーンが目立ち始めるベガルタ。
長谷川の前からプレスも効いた。数的有利がありながら、いいようにゴール前でボールを回されるようになり、ついに21分、エリア付近でボールをつないがれて、最後は中央から狙い済ましたミドルシュートを豪快に決められ、1-2とされる

その後も、運動量が落ちて足元パスが多くなり、しかも集中が切れたようなプレーでボールをカットされる場面が続くベガルタ。

時折、太田や三澤がドリブルでエリア内まで侵入するが、最後のプレーの精度がいまいちで、「おしい」プレー止まり、追加点奪えず試合終了。前半のすっきり感も、最後は尻すぼみ。フェルと太田の別格さばかりが目立ち、寂しいMCL第1戦となった。


【選手別寸評】
レイナルドは先制して、乗っていくかと思われたが、フィジカルが弱く、ボールを保持できない。日本の食事があってないのか。痩せたような気がする。それでも果敢にゴール前に飛び込んでボレーシュートを狙ったり、ヘッドですらして狙ったりはしていた。後半開始早々、フリーでドリブル前進、キーパーとの1対1のチャンスがあり、決めていれば、印象も違ったかもしれない。

ヨシキは、最初左の前目MFで登場。ゴール前にもしばしば現れて、タイミングいいさばきから、つなぎ役をしていたが、フェルがいなくなると、少しもたつくようになり、シュートも打たなくなった。ミスして下を向く癖はやめ、その時間も次のプレーに走りこむこと。気持ちだけだと思う。できるはずだ。鳥栖の時の様なアグレッシブなプレーの復活を望みたい。

三澤はドリブルとフェイントで相手をかわし、何度も相手エリア内に入るのだが、そこまで。最後のパス出し、シュートの精度が、がくんと落ちる。フェルとコンビでのトリックプレーは見ていて楽しかったが、フィニッシュが、ほにゃららなら意味がない。ドリブルの技があるだけに、最後まで集中したプレーができるようになれば、ベンチ入りも可能だろう。まだもう一歩。

ボランチの二人。斉藤は、さすがに落ち着いて枠内ミドルシュートや、大きなサイドチェンジをただひとりできていた無問題。富田は前半は、攻撃的にパスカットするなど、そこそこだったが、後半になると集中切れ。パス出しを躊躇してボールを奪われたり、パスミスでピンチを招いた。富田に出てきて貰わないとチームは厳しいので、一層の精進を望む。

細川は長谷川とのヘッドの競り合いでも負けていなかった。たた足元がもうひとつだった。中原はなにかだるそうなプレーだった。なかなかボールがこないので、ずいぶん下がってプレーしていた。

ということで、フェルの技、最後まで走りきった太田のプレーは別格で目立つが、まだトップで出場していない選手の中で、三澤に可能性は感じるものの、レギュラーを脅かすような選手が、現時点では見当たらない。チームとしては、由々しき事態である。

選手は、練習の時から、もう一段、厳しいプレーを求めて、アピールしてほしいものである。