11節対名古屋1-2、フェルナンジーニョ同点弾も、惜敗

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2010年 5月9日(日)13:00 ベガルタ仙台1-2名古屋グランパス ユアスタ仙台



平瀬 中島
(中原)(フェル)
梁    関口
        
千葉 永井
   (太田)
朴 鎌田 エリゼウ 田村

サブは、萩原、渡辺、一柳、斉藤、太田、フェルナンジーニョ、中原。名古屋はケネディ、小川、杉本の3トップ。楢崎、田中隼磨、ダニルソン、ブルザノビッチ、闘莉王スタメン。玉田、金崎は怪我で欠場。マギヌンはベンチスタート。

五月晴れのユアスタ。日差しは強いが、風はまだ涼しい。名古屋サポもエリア一杯に埋まり、久々に大入り。17,239人。試合前にJリーグ特命PR部マネージャーという足立梨花さんが、岩本輝雄とのトークショー。

中3日の3連戦とあって、キープ力のある名古屋は遅攻気味。ベガルタはキープされても、ブロックでしのぐ展開。じれた名古屋は、ロングボールを入れてくるが、決定機は作らせない前半。
32分、梁のボールカットから田村のクロス、ファーサイドの平瀬が体を倒して、フリーでボレーシュート、枠内も、キーパー正面。惜しい。しかし、ようやくベガルタに流れが傾きかけてきた39分、エリゼウのファールでPKを献上。ケネディにゴール右隅に決められ先制許す。

43分、平瀬、中島、関口とワンタッチプレーでつなぎ、最後は関口のミドルシュート、ポストに当たって外へ。惜しい。前半1点リードされて終了。

後半。15分に中島に代わりフェルナンジーニョが入る。するとボールキープや相手のボールカットで、攻撃に流れができる。次々にワン・ツーなどで相手のサイドをつく。19分には、フェルのキープから、最後は裏に飛び出した平瀬がダイビングヘッドを決めるが、オフサイド。

そして39分、フェルナンジーニョが田村とのワンツーで右サイドを抜け出し、最後は右45度からのシュート、ファーサイドのポストに当たり、ゴールとなる。しかし、喜んだの束の間、44分に闘莉王の攻撃参加からのアーリークロスに、ファーサイドのケネディがヘッドを決めてきて、勝ち越しを許し、そのまま試合終了。


前半。
五月晴れ。風は涼しいが、日差しは初夏のように強く、ピッチ内は結構暑そう。
立ち上がりから名古屋にキープされるベガルタ。引き気味に、相手のサイド攻撃へのケアで、スペースを埋め、速攻を防ぐ。名古屋も次第に、足元へのパスでつなぎ、遅行へ。エリゼウが腰の調子が悪いのか、接触プレーの後、なかなか起き上がれない。今日のゲームを通して、強いキックが蹴れないようだった。

5分、ベガルタがようやく反撃。平瀬がためて、梁へ。梁がセンタリング、中島が裏に出るが届かず。8分、中央から攻められるが、裏へのボールは林がキャッチ。10分、エリゼウのクリアが甘くなるところを、ケネディにシュートされるが、外。そのカウンターで中島がシュートするが、ヒットせず、キーパー。

その後、徐々にセカンドボールを拾えるようになるベガルタだが、シュートまでは持っていけない。関口への寄せが厳しい。13分、名古屋にケネディの落としからシュートされるが、ヒットせず。15分、名古屋のコーナーキック。これは守り、クリアボールを、前方の中島がヘッドで落とすと、関口が走りこんで侵入、DFされるが、右コーナーをゲット。これはクリアされる。ベガルタも相手のパススピードに馴れてきて、時折パスカットするようになるが、その後の展開が遅い。

20分、名古屋の小川が左足のミドルシュート、枠内も林が弾く。21分、ベガルタも中央でつなぐが、シュート打てず。名古屋、ベガルタのブロックに、次第にロングボール放り込みになってくる。25分、田村が上がってボールキープ、素早く出せばチャンスだったが、囲まれ結局バックパス。それに詰められるが、ダニルソンがファールで、イエロー。28分、永井が中央でボールカット、ゴール前まで運んで、珍しく自分でミドルシュートを打つがホームラン。前が空いたらシュートでいい。29分、名古屋にボールを回されるが、辛抱強く守る。するとダニルソンが、じれるように、強烈なミドルシュート、バーの上。

30分、平瀬がうまくためて、追い越した梁へのパス。ゴールやや右から梁が狙い済ましたミドルシュート、枠内も、名古屋のキーパー、楢崎に弾かれる。コーナーをゲット。32分にも、相手ボールカットから梁がサイドチェンジ、上がってきた田村がクロスをいれると、左サイドで余っていた平瀬が、体を倒して抑えたボレーシュート、これも枠内も、楢崎正面。決定機が2度続いた。さらに、相手ボールをカットして、カウンター。関口から中島へパスが通り、シュートもDFにブロックされる。

35分、今度は名古屋のカウンター、ミドルシュートまで持っていかれ、コーナーを与える。こぼれをつながれ、さらにセンタリングを入れられるが、林が直接抑える。その後、プレーがよく見えなかったが、エリゼウがエリア内でファール、PKを与える。39分、PKはケネディに一度決められた後、やり直しとなるが、再びゴール右隅に決められ先制許す。ようやくベガルタにも攻撃の流れが出てきた矢先だったので残念。

40分、永井が相手エリア近くでボールをキープ、倒され、エリア右横でフリーキックをゲット。しかしシュートまで至らず。43分、平瀬がボールキープ、右サイドの中島へ。中島がワンタッチで、大外の関口にはたくと、関口が素早くシュート、ファー側のポストに当たり、ゴールならず。ここの崩しは良かった。44分には、パクがドリブルで左サイドを上がり、エリア左横でフリーキックをゲット。しかしゴールにはつながらず、1点リードされたまま、前半終了。

後半。
3分、名古屋のブルザノビッチのミドルシュート、バーの上。その後、ベガルタのカウンター、平瀬から梁につながり、クロスを入れる。コーナーをゲット。ショートコーナーで田村が放りこみ、こぼれを残っていたエリゼウが、ヘッドで折り返すがつながらず。5分、梁のスルーパスに中島が走りこむが、飛ばされる。さらに、平瀬が中央で相手ボールをカット、反転して中島へ。中島が倒されてゴール中央右25mのフリーキックのチャンス。梁は、壁がジャンプした足下を抜こうと狙うが、弾かれる。

7分、名古屋がアーリークロス、右サイドでフリーのケネディーがボレーであわせるが、ホームラン。この当たりからカウンター応酬へ。ベガルタは、平瀬から、走りこんできた梁につなごうとするが、行き過ぎてしまう。今度は名古屋が中央からするすると侵入してくるが、最後はファールで助かる。10分、名古屋に右サイドをえぐられ、中央でヘッドで合わせられるが、コーナーに逃げる。このコーナーでケネデイの折り返しに、ツーリオのヘッドは林が押さえる。

12分、田村から千葉、梁とワンタッチでつなぎ、最後は梁のシュート、キーパーに弾かれ、コーナーゲット。このこぼれ、遠目で千葉がボールを拾ってシュートチャンスも、パス選択。詰められる。15分、関口にイエロー。ここで、中島に代わりフェルナンジーニョが入る。すると、巧みなボールタッチでボールを失わず、攻撃にリズムを与える。17分、ファルナンジーニョのトラップから、田村、フェルとつなぎ、最後は千葉のシュート、枠外。

19分には、フェルがボールキープでためて、中に入れると、最後は裏に飛び込んだ平瀬のダイビングヘッド、決まったか!惜しくもオフサイド。ノーゴール。20分には、相手ゴール右奥35mのフリーキック。キッカーはフェルナンジーニョ。キーパー。21分、名古屋に裏を取られかかるが、鎌田が足を出して辛うじてコーナーに逃げる。そのこぼれをエリゼウがクリア、平瀬につながり、シュートもバーの上。27分、平瀬に代わり中原入る。

ここで関口の凄いプレー。自陣左ライン際で、相手と競りながらバックヘッドで敵側にボールを流すと、スピードで自分で追いつき、そのままドリブル、ゴールライン際までえぐり、コーナーゲット。ただ、シュートも打てた。

30分、永井に代わり太田入る。梁が下がり気味ボランチか。太田が前。31分、ベガルタエリア近くでケネデイがトラップミス。これを奪って、すかさず、関口がドリブル前進。またもライン際までえぐって、コーナーをゲット。左コーナー。フェルナンジーニョが蹴り、直接枠内もキーパー。

35分、名古屋のロングボール、ラインを上げていたベガルタ裏へ。フリーで抜けられそうになり、林がエリア外まで出てヘッドでクリア。しかし当たりこそね、あわや。なんとかサイドに逃げる。その後、一進一退が続く。そして39分、フェルナンジーニョと田村がパス交換、右サイドをついて、最後はフェルが切替して、軸足と角度のあるシュート、左のポストに当たってゴール、同点。
ようやく追いついて、場内に勝ち越しへの声援が満ちる。

42分、関口の突進からフリーキックをゲット。ゴール横左30m。フェルのキックは枠外。その後カウンター合戦。裏取られピンチも、太田が戻って守備、奪い返す。しかしその後、中央に切れ込むドリブルを阻止される。すると、いったん入ったマギヌンを戻し、DF千代反田を入れ、闘莉王を上げるストイコビッチ監督の策が的中してしまう。44分、闘莉王がフリーで、ゆっくりと狙いすまして、クロス。するとケネディに、左サイドポスト際でエリゼウの頭越えに狭いところからヘッドで押し込まれ、勝ち越される。1-2。

ロスタイムは5分間。焦るベガルタは、パスがつながらない。名古屋の時間稼ぎを破れず。最後は集中も切れてきて、スピードアップすべきセットプレーでも、なかなか蹴れない。そのまま試合終了。


6試合勝ち無し。この間2分け4敗、勝ち点2のみ。今日は、この6試合ではいい方の出来だったし、枠内シュートもあった。名古屋も玉田、金崎を欠き、分かりやすい攻めで、今日は勝てるチャンスだった。
なぜ勝てないのか。理由はいろいろあるだろう。まだ、ところどころで、ぬるいプレーも見られ、相手のプレッシャーの無いところなのに、マイボールを簡単にパスミスしているシーンも幾つかあった。そしてシュートレンジでの躊躇。これがあっては勝利は拾えない。

シュート数:11-13、CK:6-5、FK:19-16 得点:フェルナンジーニョ (名古屋)ケネディ2(PK1) 警告:エリゼウ、関口 (相手)ダニルソン、阿部  主審:岡田正義