10節対FC東京0-0、薄氷ドロー

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2010年 5月5日(水)14:00 ベガルタ仙台0-0FC東京 味スタ



中原 中島
(平瀬)(太田)
梁   関口

千葉 永井
    (富田)
朴 鎌田 広大 田村

サブは、桜井、一柳、斉藤、富田、太田、フェルナンジーニョ、平瀬。怪我の菅井、エリゼウに代わり、田村、渡辺広大が先発。そして永井が富田に代わり初先発。
FC東京は、平山、リカルジーニョの2トップ。石川、梶山、永友、徳永、今野が先発。赤嶺、重松がベンチ。

暑さの中、平山を押さえたり、相手のサイド攻撃に辛抱強くついた。
しかし、それでも尚、サイドを抜かれて折り返され、侵入を許し、あるいは平山の落としから再三、中央からの、どフリーシュートを許した。1本2本ではないだけに、完封とはいっても選手自身が納得いかないだろう。守備の連携は再確認する必要がある。

これでは守ったというより、相手の決定力不足に救われたといった方が正しい。攻撃でもロングボールがほとんど中原の頭上を通過したり、マイボールを精度の悪いパスで簡単に失ったりと、相手の不調につけこめなかった。
現状では、相手を崩しまくってゴールは難しいだけに、相手のミスをしっかりとチャンスにつなげていく集中力、正確なトラップが必要なんだが。

結果の勝ち点1はラッキー。これは大事にしたい。これを4日後のホーム名古屋戦でのジャイアントキリングにつなげられるかどうか。現状にプラスするものが必要だろう。

前半。気温27度、ピッチレベルは30度を超える暑さ。
開始早々、梁、パクとクロスが飛び交う。さらにスローインから、パクがドリブルで上がるがカットされる。FC東京も長友のクロスが石川へ、追いつかず。2分、関口の縦のドリブルでコーナーをゲット。こぼれはハンドで相手ボールへ。3分、FC東京リカルジーニョの突進も、パクが体を入れゴールキックへ。5分、ベガルタ左サイドを石川に突破され、クロスを通される。平山がファーサイドで、どフリー。やられたか!インサイドで狙いながら、枠外。はずしてくれた。平山大明神。このワンプレーが、5戦勝ち無しのFC東京の攻撃陣に影を落とす。

7分、関口のクロスに、左サイド、角度ないながら梁の左足シュート、枠外。その後、ゴール右奥35mのフリーキックはキーパー直。8分、FC東京のコーナーキック。森重のシュートは枠外。11分、さらにドリブルで持ち込まれ、最後はリカリジーニョが右45度からのフリーのシュート、林の正面。13分、FC東京の長友に突破されるが、センタリングは流れる。15分、田村がロングボールを次々前線に送るが、味方に合わない。

しかし18分、田村のクロスに中原、こぼれるところ、中央にいたパクがミドルシュート、うまく抑えたが、キーパーに反応される。惜しい。コーナーをゲット。シュートは打てず弾かれる。20分、FC東京が回す。22分、パクの縦のロングボールに、裏に抜けた中原飛び込むが打ち切れず。23分、鈴木をおとりにして、リカルジーニョが中央のあいたスペースからミドルシュート、バーの上。26分、永井が中央ドリブルで倒されフリーキックをゲット。30m。しかし弾かれ、カウンターを受け、リカルジーニョがフリーになりかかるところで、鎌田が鮮やかにカット。ピンチを救う。

この間、ベガルタは中盤でつなげず、ロングボールで前線に送るが、ほとんどつながらない。28分、FC東京がベガルタエリア前でボールを回し、最後は森重のミドルシュート、枠外。30分、千葉のサイドチェンジから、中島が右サイドを攻め、倒され、エリア右横、ライン際でフリーキックをゲット。このこぼれ球をオパクが浮き球で入れ、中原飛び込むがキーパーと交錯。35分、永井が上がって、パクとのワンツーも、つながらず。

36分、長友に上がられるが、パスはつながらない。37分、リカルジーニョにイエロー。38分、FC東京に左サイドで回され、最後は平山にシュートされるが、コースを塞いで林正面。40分、FC東京の徳永が持ちあがり、中央に切れ込んで強烈なミドルシュート、枠外。40分、梶山にエリア内にドリブルで持ち込まれ、最後は平山、リカルジーニョがフリーでいたが林がブロック。決定的。44分、ベガルタも中原の落としからシュートチャンスも、打てず。前半はFC東京ペース、0-0で終了。

後半。
開始早々、鈴木にドリブルで独走されそうになるところ、鎌田が足を出してとめる。イエロー。これは仕方ない。1分、FC東京のコーナー。これは守る。3分、FC東京徳永のクロス、流れる。5分、FC東京の梶山が自陣エリア側でキープ、これをベガルタが二人で囲み、ボールがこぼれ、倒れていた中原の前に。中原がフリーで、至近距離のシュートもキーパーに飛び込まれ、ポスト。決定的。

さらにコーナーをゲットと、ベガルタにようやく流れ。しかし梁の左コーナーキックはキーパー直。前節から梁の左コーナーは、すべてキーパーが取っているような気がする。少し変化をつけたい。7分、今度はFC東京のコーナー。徳永が蹴るがこれはおさえる。8分、梶山がドリブルで侵入、エリア内に倒れるが、シミレーションで逆にイエロー。確かにスローで見ると、まったく足がかかっておらず。エアPK。

次第にカウンター応酬の消耗戦へ。暑さもあっても互いにプレーが雑に。13分、FC東京が回して平山がシュートも林正面。15分、梶山でドリブルでエリア内侵入、フェイントでフリーとなるが、パスを選択。助かる。17分、さらに長友に中央に飛び込まれるが、合わず。20分、石川にサイドをちぎられ、フリーで出されるが、パスミスでファーの松下には合わず。21分、ベガルタが相手ゴール右奥30mのフリーキック。こぼれを中原がボレーで狙うがDFがブロック。22分、中島に代わり太田が入る。中原ワントップ4-2-3-1。FC東京も梶山に代わり中村が入る。

23分、鈴木のセンタリングに平山のヘッド、ヒットせず。その後、平山にイエロー。27分、FC東京は無駄走りでスペースを作っていた鈴木に代わり赤嶺入る。その後もカウンター応酬が続くも、ベガルタは、なかなかボールを前に運べない。29分、FC東京が中央の縦パスを平山が落とし、トップスピードで、中央フリーで飛び込んだ石川にシュートを許すが、林がファインセーブ。ピンチを救う。33分にも、中村のアーリークロスにヘッドで合わされるが、林の正面。34分、永井から富田に代わる。

35分、ベガルタのカウンター、関口から太田へ。コーナー付近から太田が左足のセンタリング、精度なく、ファーサイドでライン割る。中央に二人いただけに、もったいない。37分、FC東京がセカンドボールを拾い、中村らがどんどん放り込んでくる。38分、太田と田村の攻撃、決まらず。39分、長友に個人技でエリア内でふたり抜かれ、折り返される。中央から石川にフリーでシュートされるが、枠外。助かる。42分、中原に代わり平瀬が入る。平瀬がためて、関口を走らせるプレーもあったが、シュートまでいけず。

そして44分、関口が右サイドをドリブルで破り、パクをおとりにした、梁が中央やや左、得意エリアからのシュート、枠外。惜しい。ロスタイム4分間。しかし、その後は両チーム決定機なく、0-0のスコアレスドロー。勝ち点1。


平山などを抑えていたところもあるが、これだけ中央からフリーのシュート許したのは清水戦並。特にボランチの走力が落ちてきた時が危ない。完封だからといって、点検は怠ってはならない。そしていつまでもドローでいては、いずれずるずる下がる。先取点で先行し、勝パターンに持っていくには、動きの良くない選手、積極性に欠ける選手は、しっかり見定める必要があるだろう。結果の勝ち点1は勝利につなげて、はじめて意味を持つ。次ににつなげてほしい。

今はJ1にいる。J2での成功体験は参考程度。シーズンが進むと、J2とは異なり、個人技に優れた相手の方がより出来上がっていくと考えられる。秋口には、他チームから勝ち点3を上げるのがだんだん難しくなる。

だからこそ、ベガルタも苦しいが、今こそ、相手に関係なく勝ち点3を狙う時期なのではないか。次節は対名古屋。優勝候補ではあるが、ホーム。どんなにえげつなくても、勝ち点3を狙う戦いにしたい。


シュート数:4-15、CK:3-2、FK:20-16 得点:なし 警告:鎌田 (相手)リカルジーニョ、梶山、平山  主審:井上知大