25節対鳥栖2-1、逆転。梁が1ゴール1アシスト。岡山頭

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2008年 7月 9日(水)19:00 ベガルタ仙台2-1サガン鳥栖 レベスタ



平瀬 田中
(中原)(飛弾)
梁    関口
    
富田  永井

磯崎 岡山 一柳 田ノ上
      (細川)

サブは萩原、細川、飛弾、佐藤、中原。田村が警告累積で、磯崎、田ノ上がサイドバックで先発。体調不良の千葉に代わり富田が入る。鳥栖は藤田、谷口の2トップ。飯尾スタメン、金、清水は帯同していない。午後7時でも明るい鳥栖。試合開始の気温が30度!

これが、めぐり合わせ、相性というものだろうか。
第1クールでも鳥栖は中2日で足が動かず、ベガルタが後半3点取って勝利したが、今日も中2日の鳥栖は、最近の試合と違って、時折ベガルタサイドをえぐって、いいクロスを入れてはくるものの、足元がおぼつかず、要所でのパスミス、自らリズムを崩す。ベガルタ以上にバテている鳥栖にあたる巡り合わせ。ベガルタも、後半粘って、それを勝利に結びつけることができた。

前半。互いに様子見から始まる。ロングボール多用の鳥栖は、パスミス散見で疲労の色がありあり。ベガルタは水戸戦での教訓を経て、早めにボールをつなぎ、守備では戻りを早くして、人数をかけて守る。ただ、マイボールの時の動き出しは、まだいまいちで、折角のカウンターのチャンスも、途中でスローダウン。水戸にゴール前をがっちり囲まれ、プレスを受けるとラストパスの精度が落ちて、なかなかシュートが打てない。5分、ベガルタが右コーナーのチャンス。クリアされる。10分まで互いにシュートなし。

12分、鳥栖のロングシュート、枠外。14分、ベガルタが鳥栖ゴール前でつなぐが、パススピードが遅くシュート打てず。鳥栖も動きが重い。トラップミスも出る。19分には鳥栖衛藤が自傷で退場、交代。鳥栖、ロングボールで裏を取り、フリーになりかかるが、林がエリア外まで出てヘッドでクリア。危ない。21分にも鳥栖がベガルタエリア左サイド際からのフリーキック。これはしのぐ。22分、カウンター、関口が左サイド奥まで入り、田中へ戻し、田中から裏へフリーで走りこんだ梁へのダイレクトパスが通るが、梁のシュート直前にキーパーに入られる。ベガルタようやく、決定機。

24分、岡山にイエロー。25分、鳥栖がベガルタゴール中央35mのフリーキック。飛び出した林が触れず、裏の鳥栖の選手がどフリーだったが、空振りで難を逃れる。危ない。その後はベガルタに持たせる感じで、守りを固め、攻撃でも、遅攻で来る鳥栖は、時折りサイドをえぐって、早くいいクロスを入れるのだが、ベガルタも中央でクリアする。34分、平瀬のスルーパスに、関口がエリア内侵入もDF。36分、カウンターから梁がえぐって左からのクロス、しかし中央間に合わずキーパー。41分、鳥栖がロングシュート、林。鳥栖のカウンターは、クロスまで来ても、シュートはなかなか来ないかと思われた、前半終了間際、クリアボールを拾われて左サイドからクロスを入れられると、鳥栖の選手がゴール前へなだれこみ、ヘッドのクリアが小さく、ファーサイドフリーの鳥栖の選手へのパスになってしまい、決められ先制許す。クロスを簡単に何本も上げさせていたツケが来た。

前半、ボールキープの時間は、ベガルタの方がやや上回っていたが、鋭く早いクロスを簡単に上げ、それにダイレクトにあわせてくる鳥栖に対し、カウンターでも前の動き出しが遅く、しかも、ゆるいクロスに中央であわせる人がいない状態で、得点の匂いがしない前半のベガルタ。平瀬、田中はプレスに手一杯で、攻撃では前への動きが遅れ、ボールが足につかず、タメが作れない状態だった。怪我もあるベテラン平瀬はともかく、田中にはもっとアグレッシブに行ってほしいところ。前半は1点リードされ終了。


後半。攻守が激しく入れ替わるカウンター応酬で消耗戦に。開始早々、鳥栖にゴール前でボール回されフリーでシュートされるが、枠外。ベガルタも相手ゴール前で回すのだが、なかなかシュートが打てず。6分、鳥栖がまたもゴール前で早いパス回し、最後は早いクロスにダイレクトで、合わせられるが、枠外で救われる。7分には、一柳が自陣で簡単に弾き飛ばされ、マイボールを奪われピンチもなんとかしのぐ。まだ、プレスに慌てる場面がある。ベガルタもロングボールを使い出し、関口や梁を走らせてカウンターで応戦。10分、田中に代え飛弾を投入。エリア近くでちょろちょろ動く飛弾が、ベガルタの攻撃を活性化。疲れてきた鳥栖のDFを揺さぶる。

12分、カウンターから関口がサイドを走り、最後は中央永井のシュート、タイミング遅れ詰まる。15分には逆に、鳥栖がベガルタ陣内に入ってフリーでクロスを上げる。ベガルタも関口、梁に飛弾が加わるパス回しで、しばしばシュートまでいけるようになる。17分には左サイドから飛弾が入り、ニアで関口がDF背負いながら反転シュート、角度なくキーパーに好セーブされるが、惜しいシュート。18分には平瀬に代わり中原投入。飛騨?がつっかけて、鳥栖エリア横でフリーキックのチャンス。

この梁のフリーキックに、ベガルタの選手が相手DFをブロック、岡山がフリーで中央に走りこみ、キーパーの位置が見える状態でヘッドを確実に決め、同点。これで気落ちした鳥栖は、ボールへの寄せが鈍くなる。その後は、中原がDFと競って、折り返し、飛弾が中央に飛び込んでヘッドも枠外。中原が入って、ベガルタはロングボールでDFを背走させ、中原が落として、飛騨が飛び込む攻撃が有効。さらに相手ゴール前で細かくつなぎ、最後は梁のフェイントからのミドルシュートはわずかにバーの上。そして、26分、飛弾が躊躇無くひとりでゴールへドリブル直進、鳥栖DF日高がたまらず倒して、一発退場、PKゲット。これを梁が確実に決め、2-1と勝ち越し。

数的有利にたったベガルタは、その後、無理せず、ボールを回しながら、時間を使い、ところどころで攻めていく。34分、関口がフリーでシュートも打ち切れず。35分には冨田の縦パスに中原がDFの横からのシュート、枠外。38分には、関口と梁のワンツーから関口シュートもDFに当たって枠外。コーナーを得て、ショートコーナーからいきなりフリーの飛騨がシュートも、サイドネットと決めきれない。しかし、この時間でも走りまくる、関口、梁はさすが。


10人の鳥栖はパスカットからのカウンター一発を狙うが、攻撃のスピードも落ちてきて、ベガルタが逆にボールを奪い裏を突く。次第に時間を使うプレーに。40分、カウンターで関口と梁でフリーを作るが、シュートは枠外。43分、コーナーだが、蹴らずに中原のガタイを活かしたボールキープに入る。その後、田ノ上に代わり細川を入れる。ロスタイムには、ゴールポスト付近で飛弾とキーパーがもつれ、角度ないながらも無人のゴールに押し込むだけだった関口だったが、一瞬遅れ3点目はならず。しかし、そのまま逃げ切った。


ゴール前での素早い展開は、鳥栖の方ができていたが、疲れの見える鳥栖は決定力不足。ベガルタも疲労困憊してはいたが、関口、梁が今日も驚異的な運動量で相手を苦しめ、途中出場の飛弾がFWのようないやらしい動きで相手エリア内で仕事をした。それを引き出した中原の落としも有効。磯崎も出足はいまいちながら、ボール際で体を入れる守りで、相手ボールを奪うプレーもあった。富田もスピードある上がりで、後半はチャンスを作った。

ただ、守備面では相変わらず、1対1の相手プレスに慌てて、ボールを奪われてピンチを招くシーンもあったので、まず気持ちで負けないこと。次ぎにトラップの練習をさらに。直接対決で勝ち点3は、次ぎのセレッソ戦を勝って初めて意味を持つ。今日の努力賞をホームで優秀賞へ。お疲れさん、次も勝とう。


シュート数:14-6、CK:6-0、FK:10-15 得点:岡山一成、梁勇基=PK (鳥栖)廣瀬  警告:岡山  (相手)日高=退場、飯尾  主審:今村義朗