WE20節:マイナビ仙台L 1-1 ノジマステラ、終盤猛攻も、一歩及ばず

  • 投稿日:
  • カテゴリ:

2023-24 WEリーグ20節 5月12日(日)13:01 マイナビ仙台レディース 1-1 ノジマステラ神奈川相模原 ユアスタ仙台


廣澤
里緒   美和
(後藤)  (石坂)
中島
太田 隅田
   (原)
高平 西野 國武 田畑
  (楓)    
松本

互いにPKの得点で、ドロー

サブは、齋藤、佐藤楓、吉岡、原、遠藤ゆめ、石坂、後藤。
ノジマステラは、GK池尻、DF嶋田、大賀、小野、平野、MF榊原、伊東、平田、南野、FW川島はるな、大友。根府、片山、浜田、南里は、ベンチスタート

2試合連続スコアレスドローの、マイナビ仙台レディース。

一方の、ノジマステラ神奈川相模原も、勝ち点3を上げて、最下位脱出を図りたい試合。

結果は、共にPKによる得点で、追加点を奪えず1-1のドロー。ノジマステラは、最下位が確定してしまった。


互いに持ち味は出しつつも、パスミスや決定的場面の精度を欠き、勝ち切れない内容。

ただ、マイナビ仙台Lは、来季への希望の芽もあり、残り2試合、少しずつでも前進して貰いたい。


試合は、前半、ノジマステラは、立ち上がりから前プレス、組織的な守備で、マイナビ仙台Lに、攻撃の流れを作らせず、再三ゴール前に迫り、セットプレーでは、セカンドを拾って連続攻撃。

ただ、シュートの場面では、どフリーで外したり、マイナビ仙台Lの寄せに決め切れず、前半14分の大竹のPKの1点にとどまった。


後半も、ノジマステラが、前半のような動きが持続できれば、かなり優勢となったはずだが、徐々に疲れが出て来たところで、マイナビ仙台Lがタフな走りを見せて、盛り返す。

17分に、左MFに中島を下げ、後藤、廣澤の2トップとし、後半から入った右MFの石坂の仕掛けも加わって、後半は、マイナビ仙台Lの方が数多くチャンスを作った。

そして、41分、石坂の仕掛けからPKゲット。これを石坂自身が決めて1-1

同点となり、勢いを増したマイナビ仙台L。

終盤には、ラインを上げ、マイナビ仙台Lの方がセカンドを拾い続け、再三ゴール前に迫るも、こぼれ球を押し込めず、ドローとなった。


この試合で、目を引いたのは、まず、右SB田畑の攻撃参加

ペナ内まで掛け上がる運動量で、前半佐々木美和、後半、石坂と連携しながら、右の攻撃を活性化。

開始1分で、美和のスルーパスに、インナラップで追い越した田畑がクロス、ファーサイドから太田がヘッド、と決まらなかったが、これか!と驚いた。

ただ、5分過ぎから、ノジマステラが、速い寄せでボールを支配したので、徐々に守備に回ることになったが。

後半同点に追いついてから、再び、前での攻撃に絡んで、右サイドの攻撃を厚くできた。


また、後半17分投入の後藤は、ようやく長期の怪我から調子を上げて来た。

特に原は積極的にスペースに動いてチャンスを演出。今後に期待。

また、後藤、中島のコンビは、近いうちに結果につながりそうな匂いがする。


そして、後半41分に同点PKをゲット、決めた石坂

右サイドから左足でゴールライン際を狙う、いつも仕掛けから、股抜きで裏に出て、慌てた相手のファールを誘い、PKゲット。

左足インサイドでしっかり決めて同点。チームに最後の勢いをもたらした。


その後の、ラスト10分の怒涛の攻めは、見ていて興奮した。

AT1分、ノジマステラ浜田にカウンターで抜け出され、1対1となりそうな所、後半CBに入った佐藤楓が、トップスピードで戻り、体を入れ守る。

2分、廣澤が右から原へ。原のパスを後藤がシュート、ブロックされるが、セカンドを拾い続ける。

2分、ノジマステラの抜け出しを今度は高平がカット。ドリブルで中央に流れると、太田、田畑、最後は廣澤がシュート。

3分、右から田畑のクロス、ファーで中島がヘッドで折返し、後藤のシュートのブロックの跳ね返りに、廣澤即打ち返すが、押し込めず。

4分、國武の中央縦パスを、廣澤が左に落とすと、フリーの太田がミドルシュート、枠外。


決定的チャンスが続いたが、ノジマステラの中央は堅く、結局1-1のドロー。

勝ち点3はならなかったが、最後の10分の猛攻で、意地を見せてもらった。


前半は、ノジマステラのハイプレスに加え、アンカー気味の隅田が囲まれ、展開が限定されたことがもあるが、中々打開できなかった。

後半に石坂の投入と、左の中島という組み合わせで、変化をつけた。

このギアチェンジを、前半途中からでも、できるようになりたい。

それでも、様々な攻撃への取り組みと、ゴール前の粘りは、今後につながる戦いを見せてくれたと思う。


経過概略
<前半>
立ち上がり5分までは、マイナビ仙台が右から田畑の攻撃参加、左から高平のクロスでコーナーのチャンスを作るが、決まらず。
コーナーは左を中島、右を佐々木里緒が蹴った。

その後、次第にノジマステラがハイプレスからボールを奪ったり、ロングボールでの走り込みでチャンスを作る。

15分、ノジマステラ、コーナーからのこぼれを何度も放り込み。田畑が大竹を引っ張ってしまい、PK献上。これを大竹に決められ0-1。

さらに、右サイドを川島に突破され、折り返しのパスに、中央伊東がフリーでシュート、しかし枠外。助かる。

その後は、球際でノジマステラに、なかなか勝てない時間が続く。


29分、マイナビ仙台L、ようやく廣澤が左サイドでドリブルキープ、最後はキックフェイントからシュートも、枠外。

その後、マイナビ仙台Lが、コーナー連続で攻めるが、GK池尻のセーブもあり、シュートまでいけない。

36分、佐々木里緒のクロスが、DFの間の中島にドンピシャ、ヘッド打つもバーの上。前半の決定機。


38分、ノジマステラ右からのクロスに、中央で榊原が反転シュート、GK松本正面。危なかった。

その後、ノジマステラの攻撃をしのぐも、カウンターで隅田が囲まれ、フォローが遅く、時間がかかる。


追加時間。
高平のパスを受けた廣澤がキープして、最後は反転からのシュート、枠外。

前半は0-1とリードされて終了。シュートは、マイナビ仙台L4本、ノジマステラ5本。


<後半>
ハーフタイム、マイナビ仙台Lは、佐々木美和に代え、石坂が入る。


6分、ノジマステラ、左から川島のクロスに、ファーでフリーの南野ダイレクトで合わせるが、枠外。決定的。

13分、ノジマステラ、伊東が交錯で目の付近打撲で、しゃがみ込む。一旦ピッチ外も、戻る。

15分、ノジマステラ、MF榊原に代えFW根府、MF伊東に代えFW浜田が入る。伊東の交代は脳震盪による。

17分、マイナビ仙台L、隅田に代え原、佐々木里緒に代え後藤が入る、後藤はトップ、中島が左MFに回る。


19分、ノジマステラ、カウンターから浜田がドリブル前進、戻して、川島がミドルシュート、枠外。

24分、ノジマステラ、根府のキープから、南野が侵入、シュートは枠外。

25分、マイナビ仙台L、高平上がって、左からのクロス、ゴール前横切るが、合わず。

27分、ノジマステラ、川島にイエロー。

28分、マイナビ仙台L、左右のクロスで揺さぶる。
29分、マイナビ仙台L、左コーナー、こぼれからのクロスで西野がシュート、ブロック。さらに廣澤のシュートは、田畑へのボディブロー。

33分、マイナビ仙台L、CB西野に代え佐藤楓が入る。
マイナビ、速いテンポでパスを回し、ノジマステラのプレスをかわす。

36分、マイナビ仙台L、左サイドから右SB田畑がペナ内侵入、中島のクロスはキーパーパンチング。

40分、ノジマステラ、FW大竹に代えDF南里入る。

41分、マイナビ仙台L、石坂が右から仕掛け、PKゲット。これを石坂決めて1-1と同点。


以降、マイナビ仙台Lが怒涛の攻撃。

AT1分、ノジマステラ、南野に代えFW片山が入る。

以降、マイナビ仙台Lが、カウンターをしのぎながら、ゴール前で、セカンドを拾って攻め続けるが、ゴールは割れず。スコアレスドロー。

後半のシュートは、マイナビ仙台L5本、ノジマステラ3本。

シュート数:9-8  CK:5-5  FK:6-6   得点: 石坂咲樹(PK)、 大竹麻友(PK)  警告:(相模原)川島  主審:柳 彩乃  入場:2,042人