22節対熊本0-0、クロスバーに3度救われる

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2008年 6月 25日(水)19:00 ベガルタ仙台00-ロアッソ熊本 ユアスタ仙台



中島 平瀬
(佐藤)
梁    関口
    
千葉  永井
    (中原)
田ノ上 岡山  一柳 田村


サブは、萩原、木谷、富田、佐藤、中原。熊本は中山、高橋泰の2トップ。木島がベンチ。
平日ナイター、ついに10,317人と大台割れに近づいてきてきた。力を見せつけるどころか、どのチームにも生き生きとしたプレーを見せつけられている。ビックマウスは止めて、ホメ殺し作戦の方が効果があるのではないか。小手先の方策より、根本的には、期待感を抱かせるニューカマー、とりわけ自らゴールに向かって、トップスピードで入っていけるような選手、プレーが求められている。

試合開始前には、熊本のサポも協力してくれて、岩手・宮城内陸地震の被災者に向けて県章を掲げ、犠牲者に対しての黙祷も行う。コンコースでは、選手会が募金活動。
気温16度。雨は落ちてこなかったが、曇り空で日中から気温が上がらず、ジャンパーを着ていても薄ら寒い。熊本サポも10人あまり。赤の全身タイツに顔まで赤く塗ってる人がいて、ほのぼの。

さて、試合。中3日は同じ条件。お互いミスが多かったが、得点機の要所でしっかりと人数をかけ、パスをつなぎ、フリーを作ってシュートまで行くのが熊本。ベガルタは、熊本のパスミスにも助けられ、ボールを保持はしていたが、足元パスが多く、シュートのタイミングが遅れがち。逆に相手のセットプレーでは、フリーからのシュートを連続で打たれ、これがバーをたたいて前に落ち救われること2度。後半は攻撃のスピードを上げ、プレスを早めにして、攻撃的になった熊本と激しい攻防を繰り返したが、今日も、ゴール近くになると、まずパスを選択してスピードダウンする癖が出てしまい、スコアレスドローに終わった。

前半。
立ち上がりは、お互いにロングボールで様子見。熊本はサイドを割るキックが多い。3分、縦パスに抜け出した中島がミドルシュート、キーパー。5分、相手エリアに梁が侵入もスローインへ。その後熊本中山にサイドをドリブルで抜け出されるが、カット。その後中盤で一進一退、互いにパスミスも出て眠たい展開。12分、ようやくベガルタがボールを回し、上がった田村がエリア内でワントラップからのシュート、ヒットせず、キーパー。ここはダイレクトで。さらに千葉のミドルシュート、枠外。15分、熊本のクロスが直接林へ。18分、相手ゴール右30mのフリーキック。梁のキックは鋭く曲がり、千葉がヘッドを空振りすると、そのまま枠内もキーパー、パンチング。

22分、熊本の40mフリーキック。ベガルタエリア近くまで来るが、中にはいれず。26分、梁のスルーパスに平瀬が飛び出すがオフサイド。熊本ロングボールを度々ミスで助かる。ベガルタも足元パスが多く、引かれて手詰まりとなる。30分、永井がボールカットされ、すかさずクロスを入れられるが、岡山ブロック。32分、中島がエリア左に侵入、ライン際から中央に折り返すが、中央永井の走りこみ届かず。コーナー。しかし、逆にカウンターを食らって、今度は熊本のコーナー。このこぼれをフリーで次々シュートされる。しかし、2度も、バーにボールが当たってしかも前に落ちるラッキー。きょうはついているのか?

ピンチの後にはチャンスあり。35分、中島からのパスに梁が裏に抜け、ライン際までえぐって、左足のラストパス、ファーサイドでどフリーの平瀬がヘッド。バーの上。決定的。37分、カウンターから中島抜け出して、ミドルシュート、キーパーキャッチ。42分、田村と永井のワンツーでシュートもDF。コーナー。しかしシュート打てず。そして前半終了間際には、左サイドで平瀬が股抜きのヒールパス、これに反応した梁が、抜け出して左足グラウンダーで、シュートのようなパスのようなキック。しかしファーサイド枠外。これが決まっていれば、おしゃれなプレーだったが。。。攻めてはいるのだが、全体にスピードが遅く、梁頼み。熊本もミスが多く、ぐだぐだな前半は、スコアレスで終了。

後半。
ベガルタが攻撃のスピードを上げる。熊本も前線からのプレスをかけて、攻撃に転じる。永井のパスで裏に抜けた平瀬がフリーに、サイドから折り返すが、中央間に合わず。熊本も横に流れるパスをつないで、コーナーを取る。これは守る。7分、中島が角度ないところから、シュートもキーパー。10分、熊本がワンツーからのミドルシュート、枠外。今度は裏を抜けた中島のシュート枠外。13分、熊本カウンターから、中央で中山シュート、枠外と、殴り合いの展開。

15分、梁のファーサイドへのクロスに関口ヘッドも、弱くキーパー。18分、熊本の縦パスに、高橋が中央からヘッド、林正面。20分、右サイド、フリーでボールを受けた平瀬は自分で行かず、動きを止めて、中島が飛び出すの待つしぐさ。中島がスペースになだれこむが、DFに阻まれる。今日も中島は得点できず。点が取れないことより、しつこいプレス、ボール際の粘りが影を潜めていることが心配だ。

17分、中島に代わり佐藤が入る。関口前目。このあたりから永井が動けなくなる。かえって簡単にさばくようになる点はいいのだが、後追いのプレー増える。佐藤が右サイドに張ってクロスを入れるが、今日はもうひとつ中央で合わない。20分、佐藤がコーナーを蹴る。ファーサイド岡山が頭にあてつなぎ、千葉が頭で、フリーで打つが、枠外。決定的。25分、佐藤がドリブルでえぐってからのクロス、しかしキーパーキャッチ。永井に代え中原入る。千葉のワンボランチ。攻撃に厚みを、ということなのだろうが、中央にスペースができて、熊本のカウンターがやりやすくなってしまった。

きれいにサイドでパスを回され、最後は中央から、どフリーでシュート許すが、枠外へクロスバー様様。30分、さらに、熊本がロングボールから裏を取りフリーでのシュート、枠外。今度はベガルタ、関口のミドルシュート、平瀬が触るが、キーパーキャッチ。35分、熊本がフリーキック、コーナーと攻めるが、こぼれを関口が拾って相手ゴール前で切替し、左足のシュートはキーパー正面。38分、熊本の攻撃、ベガルタゴール前で、かわされてシュート打たれるが、またもバーに救われる。今日3度目。40分、中原のヘッドから田村がシュートも決まらず。コーナーへ。しかし今日はコーナーで、がっちり守られる。さらに佐藤のクロスに中原がボレーであわせるシュートも決まらず。打ち合いの後半もスコアレス。熊本に対し、第1クールに続き、互角の内容で、またもドローで勝ち点1。

シュートはベガルタが多いが、決定機は熊本の方が多かった。後半は互いにスピードを上げた攻撃も、肝心なところで走り負け。プレスでボールを奪い、ボールを素早くつないで展開、2列目からフリーでシュートを打つのが熊本。ベガルタはスピードを緩めて、味方が上がってくるの待つ内に守りを固められて、シュートコースを狭められる。そして今日はなぜか佐藤、平瀬のベテラン同士のパスの息が合わず、相手ボールになるケースが何回か。ワンボランチの作戦が裏目に出て、ますます相手のカウンターを許し、攻守激しく入れ替わるようになると、長い距離を走らされて、正確なパスが出にくくなる。

3度クロスバーに救われて、勝ち点1。勝ちきるどころか負けなくてよかったね、と言わざるえない試合。折角、セレッソと山形が足踏みしていたのに、鳥栖に抜かれ5位転落。梅雨寒に、手もかじむ冴えない夜になってしまった。一柳が、センターバックであれば、木谷と遜色ないプレーで使えるというのは分かったので、これは収穫か。

次ぎは調子を上げている水戸と中3日でアウエーで試合。引分けも許されない状況。選手の状態抜きに頑固になればなるほど、相手にはやり易いチームとなり、結果は出ない。さすがに、入替えもあるのではないかと思うが、スピードで負けない選手から出すべきだろう。

シュート数:15-10、CK:10-2、FK:18-13 得点:なし 警告: (相手)上村、川端、市村 主審:家本政明