23節対水戸4-3強運。3点追いつかれるも押し切る。梁2、田村、平瀬

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2008年 6月 28日(土)13:00 ベガルタ仙台4-3水戸ホーリーホック ひたちなか



平瀬 田中
(佐藤)(中原)
梁    関口
    
千葉  永井

田ノ上 岡山 一柳 田村
(細川)

サブは、萩原、細川、富田、佐藤、中原。水戸は西野、荒田の2トップ。村松、ビジュはベンチスタート。田中が久しぶりの先発。細川も久しぶりのベンチ入り。

中2日の連戦。疲れの中でよくがんばった。前半25分までに3点取った。名誉挽回、快勝だ!と思ったのもつかの間。。。さほど荒れてない試合なのに、カード9枚が乱れ飛んだが、退場がなかったのが幸い。

前半。
強い風が吹くひたちなか。ベガルタは前半風上。キックオフ直後、永井に対して猛然と水戸の選手がチャージ、ボールを奪われるが、しのぐ。水戸の狙いが早くも出たシーン。前へ前へとボールを取りにきて、ロングボールをいれてくる。ただ、水戸も疲れからか、パスミスが多く、攻撃は単発。おされていたベガルタは3分、関口がドリブルで突破、サイドからクロスを入れるが、キーパー。そして、4分、水戸ゴールやや右25mのフリーキックを得ると、梁が、早くかつ巻くボールを、鮮やかにニアに直接決めて、先制。これで、前節からの嫌なムードも払拭して、ベガルタも前からプレス、ボールのつなぎと動きが良くなる。対する水戸はロングボールのパスミスもあって、攻撃がつながらない。

12分、水戸ゴール前でサイドを変えながらボールを回し、最後は一柳の縦パスに、いい飛び出しで裏を取る田中。しかしオフサイド。ここまで梁への水戸のチャージが、悉くファールになる。16分、ベガルタゴール右横で水戸がフリーキック。こぼれをつないで、パクが左足で中央に切れ込んで、フリーでのシュート、枠外。水戸の初めての決定機。19分、梁からのパスを、田中がうまくトラップして飛び出しで裏を取ると、エリア内で倒されPKゲット。これを梁がゴール左隅に強いキックの完璧ゴールで2点目。

これで勢いづくベガルタは、前からプレスが復活。前がかりとなる水戸のボールを奪って、自分たちのペースにひきこむ。すると22分には、ハーフライン付近でショート・バウンドさせたボールを、田村が40mの超ロングシュート、ドライブがかかり、風にもうまく乗ってネットを揺らし、3点目。前半で早くも3-0。ここまではプレスにも抜かりなく、普通ならこれで試合が決まる。しかし、3点取って水戸も開き直ったか、細かくつなぎだす。勢いに押されて、下がり気味のベガルタ。クリアミスなどで、流れが変わってくる。

すると、30分、ベガルタの左から簡単に裏へ放り込まれ、林が出れず1対1、シュートがそれて、誰もいないベガルタ・ゴールポスト方向へころがる。しかしスライディングでなだれこんだ水戸の選手が、当て損ねるとボールはポストに当たり、ライン上をころころところがり、林が押さえこんで、ノーゴールなんという強運。前節のバー3点ブロックといい、今日のポストといい、守備のほころびを救われる強運としかいいようがない。もし、これが決まっていたら、この試合、どんなことになってたか分からない。

ベガルタが押され始めたところで、34分田中、36分田村と連続イエロー。それまで、水戸に厳しめに取っていた審判がバランスを取るように、カードを出し始めた。すると思い切った当たりができなくなる。37分、久々関口が裏からのパスに田中が走りこむがもう一歩。38分、水戸がベガルタゴール中央やや左で25mフリーキック。パクのキックは大きく曲がるがバーの上。ベガルタは、オフサイドを気にせず、関口、田中らがカウンターで相手裏を狙う。44分にも、林のゴールキックから平瀬が一気に裏をついてフリーとなるが、オフサイド。ボールを奪えず、次第にしのぐ展開になりながらも、3点差を保って前半終了。

後半。
今度はベガルタが風下。2分、ベガルタがカウンターから平瀬がサイドを走り、ファーサイドの関口へのクロス、しかし届かず。4分にはカウンターで平瀬から、併走の梁へ。梁がDF二人を引き付け、左サイド、フリーの田中が決めるはずが、ダイクレトで打てず、DFに追いつかれ決められず。決定的。とどめをさせなかった。

水戸もFWを代えて、ベガルタのエリア前までは攻めてくるが、そこはベガルタも人数をかけ、守る。ラストパスが入らない水戸。7分、永井が水戸のボールをカット、そのままサイドの平瀬に流し、クロスを入れるが中央もう一歩。だが。その後は、疲れが見えるベガルタのサイドを狙って次々と押し寄せる水戸の攻撃。プレスができず、ずるずる下がるベガルタ。水戸は村松が交代で入るなり、ベガルタの左サイドから次々いいボールを入れてくる。10分、千葉のプレスが甘くダイレクトで放り込まれると、一柳が裏をあっさり取られ、1点返される。前半までは集中できたいたのだが。12分、ベガルタも関口がサイドを上がってクロスを入れる、こぼれ球を田村がミドルシュートするが、大きくバーの上。14分、サイドからの放り込みでコーナーを取る。20分、ベガルタがカウンター、梁、田中、最後は梁のシュートもDF。その後、今度は水戸がコーナーからフリーでシュートもはずす。

22分、足がつって?動けなくなった田中が中原に代わる。23分、水戸がベガルタゴール中央でのワンツー、フリーで切れ込んだ村松が、ミドルシュートをゴール隅に決め2点目を返される。村松にかき回されるベガルタ。疲れからか中盤でのプレスが甘くなり、クリアが多くなってボールが繋がらない。すると、29分には、遠目35m水戸のフリーキックから、エリア内大和田に振り切られ頭で合わされ、あっという間に同点。15分で3点献上。3点リードがセーフティでない、というのはどういうことなのか。

しかし、因果なもので、水戸が3点差を追いついて、勝てると思って前がかりになったところで、裏にスペースがでできる。30分、ベガルタの縦のロングボールに、オフサイド・ポジションにいた平瀬が止まり、DFが釣られると、上がっていた田村がうまく裏に抜けてフリー、キーパーと1対1、しかしゴール隅を狙ったシュートは枠外へ。決定的。いやなムードになってきたが、32分、関口が縦の突破で倒され、左サイドライン際でフリーキックをゲット。この梁のキックに田中に代わって入っていた中原がなんとか足にあて、こぼれるところを平瀬が押し込んで4-3。なんとか勝ち越し点を奪えた。

33分、押し込まれていた左サイドの田ノ上に代え細川を左サイドに投入。スピード良くプレスをかける細川。35分、水戸がコーナーをゲット。こぼれをつなぐがなかなかシュートできず、じれてロングシュート、大きくはずれる。少し焦りだした水戸。36分、平瀬に代わり佐藤が入る。すると左サイドで、フリーキックのチャンス。こぼれ球を中原至近距離からシュートもふかす。水戸のプレスが甘くなりだして、ベガルタはカウンターで縦に抜ける攻撃を繰り返す。40分には、佐藤が右サイド裏に抜けて、前はDF一人。しかし中原が上がってくるのを待っての縦のスルーパス。しかし中原のスライディングは届かず。ここは佐藤が自分で勝負してシュートまで行ってほしかった。ひとりならかわせる力はあるはず。

そしてロスタイムは5分。ベガルタは時間を使い出す。サイドライン際でスローインを取りながら、じりじり水戸陣内へ。しかし、水戸もボールを奪うと、サイドからのクロス、中央からフリーでミドルシュートを打つが、枠外。そのまま試合終了。前半25分で3点取ったが、後半15分間で3点取られた。後半は、中央でのプレスがゆるゆる。セットプレーで相手に前に入られる。フリーの選手を作ってしまう。課題の多い勝ち試合となった。それでも、最後は勝ちにもっていったのは大きい。得点シーンではそれぞれ個人技を出し、勝ち点3は取った。

水戸納豆はスタミナ納豆ではなく、辛子が効いたきつい味だった。ベガルタも、ベテラン以外に、村松のように流れを変える左利きの中盤、そして試合を落ち着かせる「アンカー」がほしいところ。攻守に動き回る関口、梁の負担がきつい。
セットプレーの守備、後半ベテランボランチの使い方。いろいろ検証してほしい。勝ったのだから、前向きに修正できるはず。ともかくお疲れさん。いったん疲れをとって、ホームでも勝ちを。2位争いに向けて足踏みできる状況ではない。


シュート数:10-14、CK:1-4、FK:29-18 得点:梁勇基2(PK1)、田村直哉、平瀬智行 (水戸)荒田、村松、大和田  警告:田中、田村、佐藤  (相手)本間、西野、パク、遠藤、大和田、平松 主審:池田直寛