13節対甲府2-0、3連勝。平瀬-岡山、由紀彦-中原

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2008年 5月 11日(日)13:00 ベガルタ仙台2-0ヴァンフォーレ甲府 ユアスタ仙台



平瀬  中島
(佐藤)(中原)
梁     関口
    
千葉  永井
    (富田)
田村 岡山 木谷 菅井

サブは、萩原、田ノ上、富田、佐藤、中原。甲府は登録上4-3-3。藤田、美尾が先発。ジョジマールは帯同せず。

気温11度、雨上がりの薄暗い空。とても5月とは思えない寒いユアスタ。12,325人。13時キックオフだが、試合前から早くも照明が入っている。選手のユニフォームの「黄色」がまぶしい。今日キーパーは林、ユニの色は淡いブルー。控えキーパーとなった萩原の頭はゴールド。甲府サポも100名近く来ているか。

前半。
開始早々、中島の突進から、甲府サイド右コーナー付近でフリーキックのチャンス。ファーサイドの木谷に合わせるが、ヘッドは枠外。5分頃までは互いに様子見、相手のパス回しには、永井らが追い回す。6分、甲府のシュートは林正面。8分、中島が裏取るが、オフサイド。ベガルタもラインを思い切って上げて、次々オフサイドを取る。13分、甲府のフリーキックのこぼれから、ベガルタのカウンター、関口が一人でドリブル持込、そのままシュートも、ヒットせず。16分、甲府のロングシュート。互いに攻撃がカットされ、連動がもうひとつ。甲府がパスを細かくつなぐのに対して、ベガルタは寄せを早くして対応。

17分、関口のワンタッチパスから裏に抜け出た梁が、エリア内に入るが、DFに入られる。関口、今日も好調。囲まれてもボール際でパスを出して味方につなぐ技が有効。19分には、田村がドリブルで上がって、そのままエリア内侵入、しかしラストパスが弱く、クリアされる。コーナーゲット。しかし、シュート打てず。その後は、甲府にベガルタゴール前でボールを回され、耐える時間帯。27分には、パスミスをつかれてミドルシュート打たれるが、枠外。30分、甲府の左コーナーキック。33分、ベガルタ関口からの短い縦パスに、平瀬が頭で合わせるが、バーの上。

35分には、甲府ゴール前でボールを回し、最後は関口がミドルシュートのバーの上。37分、ピッチ中央でパスを受けた平瀬がボールを奪われ、カウンターを受けてコーナーをゲットされる。このキックにフリーであわせられるが、枠外。ベガルタも田村がエリア内まで入っての横パス、しかしつながらず。40分、甲府ゴール中央35mのフリーキックからコーナーを取る。さらにスローインから平瀬がヒールで流して、ライン際、裏に走りこんだ梁が浮球を上げるが、もう一歩。

43分、甲府がベガルタゴール、右奥30mのフリーキック。ヘッドで上手くあわせられるが、林の正面。さらに44分にも、甲府に、コーナーから、フリーでヘッドを合わせられるが、これまた林正面となって、そのままスコアレスで前半終了。一進一退の時間が長く、両チームとも打ち消しあいの前半だった。

後半。
甲府がパススピードを上げて前に出てくる。4分、甲府のスローインから、フリーで中央に切れ込まれ、ヘディング・シュート打たれるが、バー直撃。最初のピンチ。7分にも、ゴール前で細かくパスをつながれ、コーナーを与えるが、ここはしのぐ。8分、辛抱していると、チャンス到来。中島の突進から、エリアぎりぎりでファールを受けて、ゴール正面絶好の位置でフリーキックのチャンス。梁のキックはDFに当たってわずかにそれるが、コーナー。これをショートコーナーで、関口、永井とつなぐ。

10分、永井が左サイドでフリーになっていた平瀬へパスを通すと、囲まれるが、平瀬は、エリア角から、逆サイドにフリーで残っていた岡山への絶妙のパス、岡山が走りこみながら、右足インサイド・ボレーで確実に決めて先制!30歳コンビの嗅覚が一致した。前半に接触プレーで首を気にしていた岡山だが、ここは足でしっかりと決めた。

しかし、これで甲府が前がかり。ベガルタも相手の圧に少しバタついて、ボールがつなげない。12分、甲府にフリーキック、コーナー連続と攻められる。さらに15分、岡山がクリアミス、背後に入られてベガルタエリア内、ゴール正面どフリー、万事窮すかと思われたが、甲府山本?のシュートは、ホームラン。助かった。これで流れが決まった。16分、関口が縦に抜けて倒され、左35mフリーキックをゲット。19分、今度は甲府がベガルタゴール左25mのフリーキック、直接狙ってくるが、大きくそれる。

20分、甲府にゴール前で細かくパスを回され、最後は中央からシュートされるが、これは林がファインセーブ。25分、ベガルタも中島と菅井のワンツーから侵入、しかし、DFに弾かれる。コーナーをゲット。このチャンスに岡山がダイビングヘッドで飛び込むが、惜しくも枠外。29分、永井から富田に代わる。甲府も攻め疲れから、パスミスが多くなってくる。25分、平瀬が相手のボールをカット、フリーだったが、周りの上がりを待って、シュートにつながらず。27分、中島に代わり中原入る。残念ながら、今日も眠れるエース中島。体が重そうだ。どこか痛めているのでは。

その後は、中原や、前目に出た梁らが高目でプレス、甲府の疲れもあって、速攻をさせない。ただベガルタも攻撃では、なかなか突破できず。一進一退が続く。38分、甲府ゴール左奥35mでフリーキックのチャンスとなったところで、平瀬に代わり佐藤が入る。佐藤入るなり、ゆるく曲がる絶妙のキックをゴール前に入れると、DFに競り勝った中原が頭を合わせて、ゴール!(後で映像を見たら千葉が前で高く飛んでいた影に中原がいた)2戦連続のホットラインでダメ押し。前節は右から今日は左から。今日32歳の誕生日の野獣解放職人、佐藤が、出場1秒でゴール・アシスト。きっちりあわせた中原。これまたファインゴール。

甲府も羽地を投入するなど、タメを作ろうとするが、ベガルタは、しつこの守備を崩さず全員が守備意識を高めて守った。終了間際。佐藤にイエロー。遅延行為?ロスタイム3分も、押し込まれたが、カウンターで相手を押し戻しながら、そのまま逃げ切って、3連勝。

試合後、MVP岡山が「上昇気流です」と言って、お約束の劇場。岡山の刀斬りに、スタンドは答えたが、選手はあまり反応せず、リアクションを取ったのが、大阪出身の梁と林くらいというのも面白かった。誕生日の佐藤は、ハッピーバースデーの歌とともに、「何か」(岡山が仕込んだベガル卵らしい}でシャンプーさせられる。


楽な展開ではなかったが、ここ一番の「決定力」の差で押し切った。得点シーンは文句なしの攻撃。また、辛抱の守備で、あまり相手に決定機を作らなせなかった。だが、攻撃面では、マイボールでプレッシャーのない時のパスの精度が悪く、みすみす相手にボールを渡す、「もったいない攻撃」が目についた。広島、甲府と守備での疲れもあるだろうが、ここは少し、連係の確認をお願いしたい。次は一週空いて、ホームでの山形戦。手綱緩めず勝とう。その前にしっかり休養を。

シュート数:12-16、CK:4-8、FK:21-21  得点:岡山一成、中原貴之   警告:佐藤 (相手)秋本     (主審)柏原丈二