2節対岐阜1-0、オウンゴールで辛勝

  • 投稿日:
  • カテゴリ:
2008年 3月 16(日)13:00 ベガルタ仙台1-0FC岐阜  メモリアルセンター長良川



中島  中原
    (平瀬)
梁     関口
(佐藤) (田ノ上)
千葉  永井

田村 岡山 木谷 菅井


サブはシュナイダー、田ノ上、宮沢、佐藤、平瀬。先発とベンチも前節とほぼ同じで、キーパーのみシュナイダーがベンチ入りしている。岐阜は片山、片桐の2トップ、小峯、北村が入り、小島は出場していない。

気温18度、暖かい岐阜。スクリーンでみると、会場のバックスタンドは、前部が椅子で、後部が芝生席の競技場のようだ。J2昇格で笑顔の多い岐阜サポーターだが、そのまま喜んで帰っていただくわけにはいかない。しかし、試合は、ベガルタが勝利したものの、「やれるぞ」感をプレゼントしてしまった内容だった。

前半。開始早々、シンプルに裏をついて岐阜のロングシュート、ヒットせず。ホームだけに積極的にきている。2分、ベガルタも左サイドから関口が侵入、中島のシュートは阻まれるが、こぼれを中央に上がってきた、永井がフリーでシュート、ふかす。3分、岐阜がベガルタゴール右横でフリーキック。ベガルタ、クリアボールをつないで、逆にカウンター、しかしフリーの永井がパスミス。その後は、岐阜の、いったん戻してダイレクトでベガルタの裏をつく、シンプルな攻撃に攻め込まれるも、中央で止める。

8分、関口のフリーキックから、中原が頭で合わせるが、枠外。岐阜にサイドからクロスを放り込まれるが、クリア。11分、裏を取った関口が至近距離でのキーパーとの1対1、しかし止められ、折り返すも、中島、菅井の連続シュートはいずれもブロックされる。決定的。岐阜は、前半は菅井の上がった後ろを狙うこと愚直に繰り返し、再三サイドからの放り込み。ベガルタのDFがバタバタして、あわてて蹴り返すような展開に。17分、ラインを上げていた岡山が自分でボールを持ち込んで上がっていくが、ラストパスが通らず。

18分、岐阜がベガルタの右サイドからのクロスに、DFを背負いながら簡単にシュートするが、ゴールポストに当たり、難を逃れる。林も触れなかった、岐阜最大の決定機。しかし、ベガルタもすぐ反撃、菅井からのクロスに、中島が、エリアやや外のゴール中央からフリーでヘディングシュート、しかしキーパー正面。そして22分、中原の左からのサイドチェンジに、梁が右サイドから、キーパーとDFの間へのクロス。これが相手のクリアミスとなり、見事なロングヘッド、キーパーを超えてゴールに吸い込まれ、御運ゴールを頂戴し先制。何はともあれリードを奪った。

これで気持ち楽になったか、ベガルタはようやく単発だった攻撃に連動が出てくる。25分には、千葉のクロスから中原が落とし、永井がフリーでシュート、はずす。29分には、菅井からのロングクロスに、ファーサイドの中原が突っ込むが、及ばず。しかし、こうしてベガルタが攻めきれないでいると、パスミスなどでリズムが崩れ、次第に、相手にあわせたようなまったりペースに戻ってしまう。35分、関口がDFの間に切り込んでのシュート、枠外。

その後、梁にイエロー。これは微妙。相手ゴール前での連動が切れてくると、互いにカウンターの応酬となり、ベガルタもサイドをつかれる。38分には、左サイド裏を突破されかかるが、岡山が足の長さを生かして、外へ、これはナイスプレー。40分、永井から関口につなぎ、サイドからのクロス、しかしオーバー。岐阜にもカウンターを受けるが、田村が取り返し、反撃。しかし、結局、追加点奪えないまま、前半終了。


後半。立ち上がり、菅井からのクロスに中央中原いいタイミングでボール受けるが、反転できず、パスがつながらない。3分、今度は相手の裏を取った中島がスピードでエリア内に入り、倒されるが、ノーファール。5分、ベガルタゴール中央で木谷が振りきられあわや。しかしその後なんとかクリア。コーナーに逃げる。この試合岐阜のフリーキックの精度はいまいち。7分、中原がサイドに流れ、ファーサイドの中島がどんぴしゃヘッドをたたきつけるも、バーに弾かれる。その後はボールの奪いあいから、互いに縦ポンの応酬。

14分、岐阜がカウンターからのミドルシュート、ふかす。16分、相手エリア横からのフリーキックのチャンス。ファーサイドの岡山、どんぴしゃヘッドをたたきつけるが、これも角度浅くクリアされる。攻守が激しく入れ替わる。22分、梁に代え佐藤由紀彦入る。26分、左サイドで田村と関口がパス交換で縦に攻め、最後は田村のシュート、キーパー正面。27分、中原に代え、平瀬入る。入るなり、フリーでのシュートチャンス、枠外。30分、永井がパスミス、木谷が相手にパスと、疲れからか集中が切れてくる。パスでつなげず、簡単に縦ポンで裏を狙うが、どうしてもゴール前でスピードダウン。39分、岡山にイエロー。岐阜も、前半とは違い、ベガルタ左サイドから放り込んでくるが、中央では跳ね返す。
43分、関口に代え田ノ上入る。ロスタイム3分。最後、フリーキックから中島クロス、平瀬のヘッドもバーの上。追加点は奪えなかったものの、今季初勝利。


岐阜もミスが多く、さしたるスピードがあるわけでもないのに、合わせるかのように、出足の遅い攻撃で、十分準備された後のシュートとなってしまい、しっかりとキーパーに守られてしまった。それでも枠内シュートは出ているので、得点は間もなくという気がする。むしろ、随所で1対1で当たり負けたり、DFが簡単にかわされたり、パスミスでピンチを招くなど、動きにキレがない守備面の方が気になる。

凡戦だが、「それでも勝つ」ことが、最後に効いてくる。怪我で本調子でないような選手を使わざるを得ないほど、チーム全体の仕上がりは遅れている感じがするが、連戦が続く。ここは悪いなりに、勝ち点を取ってしのいでいく。完璧でなくても、4日後のホーム福岡戦を勝利で、ぴりっとしたところを見せてくれればいい。

シュート数:14-5、CK:0-1、FK:18-20  得点:オウンゴール 警告:梁、岡山 (相手)日野 主審:勝又光司