30節対札幌0-2完敗。後半、足もベンチも動けず

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2007年 7月 25日(水)19:00 ベガルタ仙台0-2コンサドーレ札幌 ユアスタ仙台



中島  関口
(永井)
ロペス  梁

ジョニウソン 富田
       (萬代)
磯崎 千葉 木谷 菅井
(田ノ上)
小針
サブは、林、渡辺、田ノ上、永井、萬代。菅井以外は前節と同じメンバー。札幌は藤田、芳賀が先発。

気温24度、湿度は80%、気温の割りにはかなり蒸し暑く感じるユアスタ。首位札幌のとの攻防ということで、平日ナイターで14,517人。

前半。試合開始早々、札幌の西谷が左サイド奥からのロングループシュート、小針一瞬目測誤り、あわや。バーで救われる。敵を褒めるのは癪だが、スピードを落とさないドリブルから、強いボールでのアーリークロス、えぐっては、角度のないころからもミドルシュートなど、守備のタイミングをはずす攻撃を仕掛けてくる。ベガルタでもロペス以外で、こういうボールが欲しい。

前半は、ベガルタがボールを保持、札幌ゴール付近まで何度も攻め入ったが、こぼれ球をダイレクトでシュートしたり、キーパー前に突っ込む選手がおらず、決めきらない。また、湿ったピッチのせいもあるが、疲れの見える前線の選手には、ロングボールのトラップがままならない。5分、ダヴィの強引ロングシュート枠外。7分、札幌ゴール前右20mでフリーキックのチャンス、しかし梁のキックはバーの上。10分には、ロペスのドリブル突破からコーナー。こぼれを中央で富田のシュート、というよりパスのようなキックをふかす。14分、また札幌ゴール右30mでフリーキックのチャンス。今度はロペスが地を這うキ強烈なシュートを放つが、キーパーが反応、弾きコーナー。

15分、札幌のカウンター、左から西谷がミドルシュート、角度はないが強烈、小針弾く。札幌のコーナーから、ベガルタがカウンター千葉の浮球に、ロペスと梁のワンツーもオフサイド。 17分、左からのクロスに札幌中山があわせるが、枠外。そして、19分、磯崎が藤田に右サイドを簡単に上がられると、中央の中山が木谷を背負いながら、足を回してのシュートで、先制許す。今のベガルタの選手なら、こういう状況でシュートは選択せず、味方に戻すことしか考えないだろう。相手の嫌がることをやる。一歩早いタイミングで打つ。そのわずかの差が決定力である。

20分、札幌エリア右横でフリーキックのチャンス、磯崎が競りながらヘッドであわせるが、弱くキーパー。26分、ロペスがひとりかわして、シュート、弾かれ、コーナー。クリアのこぼれ球を木谷がシュートもキーパー。30分、ロペスと富田のワンツーも決まらず。35分、中島がエリア内に入るが、カットされる。40分、右サイド梁からのクロスにロペスが会わせようとするが、もう一歩。43分、木谷にイエロー。 ベガルタもシュートは数多く打ったし、前半は枠内の惜しいシュートもあった試合だが、読まれやすいタイミングで打つので、足元にブロックに入られる場面が多かった。チャンスを作りながら、詰めがもう一歩で、効率的な札幌のプレスの前に次第に攻め手を失うベガルタ。1点ビハインドで後半へ。

後半、開始早々には、直樹がころんだすきにサイドを破られ、ニアでお見合いしているところに、ダヴィにつっこまれ2点目を失う。下を向く選手たち。前半飛ばしたためか、足は動かなくなり、ボールは持たされても、プレスでちょっかいをかけられると、焦ってミスパス。どうみても足元がおぼつかない、関口と中島のどちらかを、ハーフタイムにすぐ変えて、チームに反撃のサインを送るのかと思ったら、非常に我慢強くというか、ベンチの決断が遅く、引っ張っているうちに、関口などは足がつり始める。中島は10分で、変えたが入れたのは永井。今日もなぜか菅井と呼吸があわない。永井と関口が監督好みの選手で、確かにそのスピード、テクニックが効果的な場面も多々あるが、今日の場合、動きを見ていて、なぜ、と思ってしまう。

13分、関口のクロスに右サイド上がっていた菅井がフリーでヘッド、しかし、キーパー。これがこの試合もっとも決定的なチャンスだった。15分、磯崎のクロスに永井が頭であわせるが、DF。前半より下がり気味の札幌のサイドにスペースもあるが、いかんせん、今日はスピードが足りない。早めのプレスで出しどころがなくなり、しかたなくミドル。20分、磯崎の早いクロスに菅井がフリー、しかし決められず。足つるスガイ。26分、関口がゴールライン際まで持ち込み、折り返すが中央に選手が入りすぎて打てない。28分、磯崎を田ノ上に、富田を萬代に代え、永井をボランチへ。関口、足つりながらも懸命に動く。28分、ニアへのクロス、萬代がせまいところに押し込もうとするが、DFに寄せられ、コーナー。30分、田ノ上、から磯崎、最後はロペスへのパスもトンネル。前半の飛ばしのせいか、FW気味のポジション移動のせいか、後半動けないロペス。

35分、萬代が粘ってコーナーをゲット。木谷がヘッドあわせるが、枠外。次第に疲れの見えるベガルタは後ろの横パスからなかなか前に出せない。迷っていると、札幌の前がすかさずプレスで圧をかける。ミドルシュートを打つときには、既に足元にブロックに入られ、「決定機」の感じがしない。37分、右コーナーから木谷の縦のクロス、萬代頭で合わせるが、枠外。ロペスにイエロー。43分、にもコーナーのチャンスあったが、決められず。そのまま試合終了。

結局、後半はいいように札幌にゲームをコントロールされ、ボールは持っても足は動かず、横パスに詰められて泡食うを繰り返した。コーナーのチャンス、折り返しボールのチャンスがあっても、みんな同じ方に固まってしまい、フリーになる動きをする選手がいない。コーナーではキーパーの視線をふさぐ、ニアに立つ選手がひとりもいない。そういう指示なのか、不徹底なのか。プレスが甘く、ミスの多い下位チームにのみ通用する「スタイル」が、唯一の今年のテーマなのか。勝つためのサッカーを、今すぐ、次の試合から実践してもらいたい。(とまあ、熱くなって書いたわけだが、実は監督も小出しにオプションは出している。時に放り込みをしてみたり、3バック、4-2-3-1など。一部に評判が悪くとも、それこそ、今年勝つために、自信を持って準備していただきたい。ただ、時間をかけて練習しておいて欲しい)

後半、選手は闘志を出すもなにも、疲労困憊で、動きたくても、動けない状態。ありえない譲り合いや、パスの連係ミスでひやひや。そこをダヴィにつっつかれる。集中力も落ちてきたように見えた。25分になってようやく、2枚代えもあったが、すでに周りの選手は足をつり始めるなど、連動が中途半端で、打ってはいても、得点の匂いがあまりせず、山形戦同様、失点を増やさないだけの交代とすら思えた。前半で中島、関口の動きがいいときと全く違うのは明らかだった。後半開始の時点で、逆転して勝つ意志が、ベンチから全く感じられなかったが残念。札幌の術中にはまり完敗。第4クールでは、アウエーでの勝ち点3がノルマになる。方法は問わない。

シュート数:22-6、CK:9-1、FK:19-13 得点:(札幌)中山、ダヴィ  警告:木谷、ロペス  (相手)ダヴィ、中山、高木 主審:扇谷健司