23節対愛媛3-0快勝、富田イキイキ。梁、ロペス、菅井

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2007年 6月 23日(土)13:00 ベガルタ仙台3-0愛媛FC ユアスタ仙台



萬代  中島
(関口)(中原)
ロペス  梁

ジョニウソン 富田

田ノ上 千葉 木谷 菅井
(磯崎)      
小針
サブは、萩原、渡辺、磯崎、関口、中原。愛媛は内村、藤井の2トップ。宮原スタメン、田中はベンチで青野はベンチ入りもしていない。

気温28度、夏至の太陽が容赦なく照りつけるユアスタ。12,116人。ピッチ内は昨日の雨で蒸し暑いか。時折乾いた風が吹き、スタンドでは湿度は思ったほど高くない。それでも明日はいろんなとこが赤い人を、街で見かけることになりそう。千葉直樹キャプテンマーク。

試合。序盤は様子見なのか、中盤の攻防のみで、互いにシュートもない展開。5分、中央の田ノ上からのスルーパスに萬代抜けるがオフサイド。ロペスのパスから左に流れた中島が、えぐってのシュート性のクロス、梁が飛び込むが間に合わず。惜しい。7分、愛媛にロングクロスを放り込まれるが、ヘッドはバーの上。ここまで止めてからパス出しする愛媛に、いつもの怖さがない。13分、右に流れたロペスが梁に通り、最後中島に出すが、合わず。15分、左サイド、萬代、ロペスと回して、最後は田ノ上が中央切れこんでのミドルシュート、枠外。17分、愛媛が右サイドからの放り込み、小針と内村が交錯。さらに18分、愛媛がベガルタのゴール中央25mのフリーキックのチャンスも、直接シュートは、バーの上を大きくはずれる。

20分を過ぎると、ロペスと梁が頻繁にポジションチェンジ。ベガルタがボールをつなぎ、チャンスを作り始める。一方、守備では初先発の富田が、”カンナバロ”ばりの相手と距離をつめる守りで、自由にさせず、センターバックでは、サイドのスペースに走りこんで、きっちり守った千葉直樹や、運動量豊富なジョニや梁のカバーなどもあって、全体に複数で相手を囲む意識が蘇り、ほとんど愛媛にフリーを許さない。 23分、富田の相手ボールカットから、相手エリア付近でボールを回すが、シュート打てず。 次いでベガルタが左コーナーのチャンス、ロペスが頭で合わせようとするが、届かず。さらにエリア横でフリーキックのチャンス、こぼれ球が、フリーの菅井の足元にころがるが体勢が整わず、シュートできない。26分、縦パスを萬代がうまくトラップ、裏とってのシュート、しかしヒットせず、キーパー。35分、右サイド菅井と富田でパスを回し、最後は梁の左足ミドルシュート、枠外。

38分、愛媛の藤井に右サイドで長く持たれ、シュート打たれるが、枠外。40分、左サイドカウンターで上がった田ノ上がフリー、前のスペースに相手DFがひとりもいないのだが、止まって味方を待ってしまう。ここはシュートで。さらに、千葉直樹のボールカットから、ロペス、中島、萬代と回すがDFでコーナー。梁のクロスに萬代がヘッドあわせるが、上に上がりすぎ。そして43分、左の田ノ上から中央フリーでボール受けた富田が、ダイレクト・インサイドで必殺のスルーパス、これに反応した梁が左から裏に走りこんで、詰めてくるキーパーの脇を軽く浮かすシュートで流し込み先制!前半終了間際、いい時間で点が取れた。そのまま1点リードで前半終了。

後半。運動量で優るベガルタが攻勢。いきなり、富田から、中央フリーでパスを受けたジョニのシュート、枠内も弱く、キーパー。愛媛の攻撃は千葉直樹やジョニウソンが変わらぬ運動量でピンチを防ぐ。5分、コーナーのチャンス。左コーナーをショートコーナーとし、受けた田ノ上が、そのまま左45度からのミドルシュート、サイドネット。7分、愛媛遠目からのミドルシュート、枠外。8分、ベガルタがカウンター、中島が左から持ち込み、最後は中央つめたロペスがシュートも、キーパー正面。このあたりから疲れからか、両チームのパスミス。13分、愛媛がベガルタゴール左25mでフリーキック。枠外。

後半も、サイドの守備が手堅いベガルタ。愛媛は暑さの中で、前半守らされた影響か、いつものスピードなく、サイド攻撃でもいったん止まって出しどころを探す状態。宮原も連係がよくない。集中切れのところを、次々とベガルタのプレスを受けてボールを失う。しかし、ベガルタも、相手が差し出すチャンスを決めきれない時間が続く。ようやく15分、ロペスからのパスを受けた中島がエリア内侵入、うまく相手に体を預け、抜けかかるところを倒されPKゲット。これをロペスがワンフェイク入れて、キーパーを寝かせ、難なく決めて2点目。16分、ヘッドの着地でわき腹?を打っていた萬代に代え、関口入る。相手のパスをあきらめずにプレスする関口。

2点目をとって、完全にベガルタペース。しかしどうにも、シュートが枠に行かない。18分、相手が中島にパスをくれて、そのままドリブルで上がり、シュート、しかしヒットせず。もったいない。直後にも愛媛DFのクリアミスがエリア内の梁の足元へ。あまりにおいし過ぎたか、シュートはふかす。20分、富田とロペスでボールを回し、最後は富田がひとりかわしての左足シュート、キーパー。さらに関口、富田と回し、ロペスがスルー、最後は背後からあがった梁のシュートも枠外。25分、愛媛のロングシュート、バーの上。きわどい。ここで中島に代わり、中原入る。前線で張るのだが、DFに囲まれなかなかチャンスがこない。26分、愛媛ゴール前30mでフリーキックのチャンス。ロペスのシュートは、グラウンダーで枠内行くが、弱く、キーパー。

30分ころまでややおしこまれるが、愛媛はパスミスなどで続かない。32分、ジョニの相手パスカットから、関口へのスルーパスも、もう一歩。33分、愛媛がベガルタゴール前でボールを振るが、シュートは枠外。35分にも、ベガルタゴール左25mで愛媛のフリーキック、しかしバーの上。ベガルタサイドの裏をつかれても千葉が体を入れてケア、中央は梁が戻ってカバーと、この時間になっても運動量が維持できている。39分、カウンターから梁が抜け出してフリー、自分でも打てたが、左にいた、これまたフリーの中原へのプレゼントパス、これをダイレクトで中原が打つが大きく枠外。これは決めたかった。40分、田ノ上に代わり、磯崎入り、クローザー。42分、愛媛の放り込みに、磯崎が中央でダイビングヘッドでのクリア。

43分、ジョニがボールを奪われて、愛媛がどフリーシュートも小針が足1本で防ぐ。もっとも危ないシーンも防いだ。足の止まった愛媛のボールを次々奪い、圧倒的にボールを支配しながら、決めきれずイライラがつのる時間が続くところ、試合終了直前のロスタイム、中央ロペスが囲まれながらボールをキープ、そして、ついに出た。「何でお前がここにいるんだよ攻撃」の菅井が、DFの裏から走りこみ、ロペスの強いパスを右足で止め、すぐ左足トゥーでロナウジーニョばりの(本人談)シュート、これが決まってとどめの3点目。後半ロペスのパスがなかなか決まらないシーンも多かったが、最後は厳しいパスを決めた。反応した菅井も見事。福井で失った得失点を全部返すまではいかなかったが、3点取っての完封。ホームでは4連勝。

あと3点は取れたが、全員が動く守備の完封勝利と富田の活躍もあったので、まあよしとするか。中3日でアウエー水戸戦。うまく疲れを取って、シュート練習で調整、連勝を狙いたい。

シュート数:18-10、CK:4-2、FK:25-27 得点:梁勇基、ロペス、菅井直樹   警告:(相手)近藤、内村、金守 主審:野口達生