21節対福岡1-0、価値ある辛勝。田村連続アシスト、菅井決勝弾

  • 投稿日:
  • カテゴリ:
2007年 6月 13日(水)19:00 ベガルタ仙台1-0アビスパ福岡 ユアスタ仙台



中原  関口
(磯崎)   
ロペス  梁

ジョニウソン 田村

田ノ上 渡辺 千葉 菅井
(中島)  (富田)
小針
サブは萩原、木谷、磯崎、富田、中島。出場停止の萬代と中島、永井の怪我を考慮して、中原と関口、ボランチで田村が先発。福岡はアレックス、リンコンが先発、DFに柴村。古賀は帯同せず。主審はニコライ・フォルクアーツ。プレイ・オン多用で審判目立たず、流れるような試合だった。

今季初のホームで平日ナイター。11,301人。夏日の気温は夕方にはやや涼しくなったが、湿度は80%と高く、ピッチもスリッピー。共に中2日、3日の試合の割には、スピーディーにボールをつなぎ、カウンター応酬の様相。しかし、両チーム、ラストパスやシュートの精度がいまいちなのが疲れの影響か。前半は、福岡の方がフィニッシュまでもって行き、ベガルタは、相手ゴール前まで持ち込んでも、シュートまでに手数がかかりすぎて、打てない。しかし、福岡の枠内シュートは渡辺、千葉、小針が守る。ただベガルタの左サイドは、福岡の田中のスピードにやられ放題。

3分、関口が相手ボールをカットして、福岡ゴール前でボールを回すが、シュートまでいけない。5分、フリーキックから、ロペスの浮き球パスに梁が左足ボレーを狙うも空振り。7分、福岡のロングシュート、枠外。さらに福岡にエリア内まで持ち込まれ枠内シュートも、小針反応。福岡のサイド攻撃はスピードに乗って怖いが、ラストパスの精度がなくて助かる。その後一進一退。13分、福岡エリア右横でフリーキックのチャンス。田ノ上のキックは直接も、バーの上。15分、福岡ゴール中央エリア前で、中原と梁が譲り合いシュート打てず。18分、関口のシュート性のクロス、DFに弾かれコーナー。19分、ロペスが、タイミング良くロングシュート狙うが大きく枠をはずれる。

21分、相手パスミスをカットした関口がひとりでDFの間に持ち込みシュート、しかしキーパーに足1本で弾かれ、コーナー。22分、コーナーのこぼれ球を田ノ上シュートも、バーの上。直後、今度は福岡の田中に右サイドから持ち込まれてえぐられ、クロスをいられるが、クリア。25分、関口が遠めからミドルシュートも枠外。36分、福岡がカウンターから田中が切れ込んでシュート、枠内も小針クリア。37分、今度はベガルタ左サイドで細かくワンタッチでつなぎ、最後は梁が落としてジョニウソンが中央からシュートも枠外。38分、福岡がベガルタゴール右30mのフリーキック、こぼれをミドルシュートされるが枠外。

40分、中原トラップミスでボール奪われ、取り返そうとして相手を引っ張りイエロー。今日も中原ポストでは、らしいところ見せるが、もうひとつボールが足につかないことも。プレスの厳しい本番に出ていないつらさか。43分、左サイド、田ノ上、梁、ロペスがワンタッチでつなぎ、侵入、コーナーゲット。ようやくベガルタのリズムが出たか、と思われた時にアレックスにひとりで持ち込まれ、最後は中央リンコンにあわせられて失点か!と思われたが、オフサイド。しかし完全に破られた。44分、相手のクリアミスを梁から関口とつつなぎ、ファーへのクロス、中原が逆取られながらも足出すが、打ち切れず。ベガルタは、そこそこ攻めてはいるのだが、肝心のところでミスが出たり、打ち切れないもやもや感。福岡もミスが多い。スコアレスのまま前半終了。

後半、前からのプレスをかけ始め、勝負に出たベガルタが、ボールをキープし始め、チャンスを作る。開始早々田村が中央でスルー、ロペス、梁とつなぐがコーナー。3分、ベガルタが相手ゴール前で細かくボールをつなぎ、最後はジョニから梁、シュートもヒットせず。5分、相手ゴール右に流れた関口がフリーでボールを受けるが、空振り一回転。張り切り過ぎ(笑)。そして、7分、ロペスからのパスを受けた田村が、中央からダイレクトで右サイドのスペースに浮き球パスを送ると、ゴール前に上がっていた「攻撃的」サイドバックの菅井がフリー、スラィディング・シュートでうまくボール抑え、先制ゴール!これで勢いづくベガルタ。福岡は散発のカウンターのみ。焦りからかパスミスが目立ち始める。11分には関口がミドルシュート、でコーナーを取る。13分、足を痛めた菅井に代わり富田が入り、ボランチへ。ボランチの田村が右サイドバックへ。

しかし、福岡も反撃を始める。14分、エリア内まで入り込まれあわやのシーンもなんとかクリア。18分、右サイドをゴールライン近くまでえぐられ、放り込まれる。これをリンコンに、どんぴしゃバイシクル・シュートであわせられるが、小針が腕1本、ファインセーブ。21分、福岡ゴール左奥30mのフリーキックのチャンスも、決められず。ここで中原に代わり磯崎入る。左サイドバックへ。田ノ上が前目に、ロペスがトップ気味。これで相手の田中を封じ込めにかかる。ベガルタもサイドから攻撃をかけるが、なかなか中央で収まらない。26分、ロペスがひとりで中央持ちこみ、DFをかわしてのループシュート、しかし惜しくも枠外。30分、ベガルタ陣内で渡辺広大と磯崎が頭をぶつけて、磯崎場外のアクシデント(3針縫う流血だった模様)。今日の広大は、リンコンの肘打ちや、アフターチャージに悩まされながら体を張り、負けていなかった。磯崎も頭に包帯で戻ると、いきなり背走、スラィディングでクリアするなどガッツを見せる。35分、ベガルタ右サイドをワンツーで裏を取られ、エリア内まで侵入許すが、中央で千葉直樹のクリア。

36分、今度はベガルタがカウンター、抜け出した梁からのクロスに中央で関口がヘッドであわせるが、枠外。39分、福岡がベガルタゴール右25mでフリーキック。しかし、壁。40分、ベガルタがカウンターで梁から田ノ上、とつなぎ、最後はフリーで富田?が中央からシュート、はずす。これは決めたかった。43分、田ノ上に代わり、ふくらはぎを痛めてベンチスタートだった中島が、クローザーで登場。早速ロペスから右サイドフリーの中島にパスが出るが、シュートは枠外。ロスタイムは3分。場内の激しい拍手が後押しで守りの体制。しかし福岡も人数をかけて前に出て、コーナーの連続。最後はコーナーのこぼれを中央やや右からフリーで打たれるが、バーの上を超える。その後は、ベガルタが時間を使い、苦しみながらも完封勝利。試合終了後、昨日30歳を迎えた、もうひとりの守護神、小針に「ハッピー・バースデー」。

福岡のミスに助けられた面もあるが、札幌、京都など上位が総くずれの中で貴重な勝ち点3。前節のいやな流れを断ち切り、ホームでは3連勝。当然、今後もホームは全勝を狙う。決定機でのシュートミスは課題も、つなぎで崩す場面もそこそこあり、復調の兆し。田村は運動量豊富にボールを散らし、関口と共にシツコイ守備も良かった。そして、前節に続いてのアシスト。菅井はパスでは精彩を欠いていたがここ一番、久々の、らしい得点と、次につながる勝利。中2日、疲れもピークだろうが、次節、福井での京都戦は相手も条件は同じ。強い気持ちでライバルに差をつけていきたい。

シュート数:17-14、CK:7-7、FK:17-15 得点:菅井直樹   警告:中原 (相手)宮本、長野 主審:ニコライ フォルクアーツ