20節対東京V1-2、走り負け。中原が今季初ゴール

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2007年 6月9日(土)13:00 ベガルタ仙台1-2東京V 味スタ



中島  関口
(中原)
ロペス  梁

ジョニウソン 永井
      (萬代)
磯崎 渡辺 千葉 菅井
          (田村)
小針
サブは萩原、細川、田村、中原、萬代。怪我のシュナイダーに代わり小針が今季初スタメン、また、出場停止の田ノ上に代わり磯崎。控えには五輪予選上がりの萬代と中原が入り、若いサブメンバーとなった。東京Vは土屋、萩村、戸川の3バックに、廣山・フッキの2トップ、これに、ディエゴ、ゼルイスが入る。

ベガルタがやりたい事を相手にやられてしまった。東京Vが中盤での早いプレスからボールを奪いカウンター、そして廣山の力を抜いた技ありゴール2発やフッキの枠内弾だったのに対し、ベガルタのフリーのシュートは、力み勝ちで枠に行かない。終盤、中原が一矢報いたが、時すでに遅し。出足が遅いと連動はなくなる。まずは動いて、局面打開を再確認。ここは切り替えて中3日、ホーム福岡戦での必勝を期す。

平成19年6月9日ということで、ヴェルディの日なんだそうだ。東京Vは当然この日をホームで開催すべくスケジュールを組んだのだろう。しかしベガサポの方が、大挙味スタに集結、画面からはベガサポの声ばかりが響く。
前半。東京Vが出足よく早いプレスでボールを奪いに来て、ベガルタはマイボールでも、シュートまで攻撃を組み立てられない。開始1分、いきなりフッキが放り込み、これはクリア。さらにフッキにエリア内に侵入されるが、渡辺と磯崎が体を入れてクリア。今日は、フッキの流れからの攻撃は、なんとか封じこめたのだが、廣山がフリーになってしまった。3分、菅井が上がってクロス、しかし拾われて東京Vのカウンター。中央からミドル打たれるが、小針パンチで防ぐ。その後、5分ころまで中盤での競り合い。

6分、梁から中島へのパス、中島が中央で落としてロペスのミドルシュート、DFの影から打ったが枠外。これが、この試合ベガルタ初のシュート。ついでコーナーの後のスローインから、ベガルタがボールをつなぎ、最後は角度のないところからのロペスのシュート、枠外。9分、東京V服部からのスルーパスに、ディエゴがシュートも、渡辺クリア。次第に攻守が激しく入れ替わり、カウンター応酬の様相。10分、ロペスが中央をドリブル突破、最後は右サイド上がってきた菅井へのパス、しかし菅井のシュートはDFにクリアされる。12分にも、ロペスから左サイド関口へのパス、中央に切れ込んでの梁への折り返しも、シュート打てず。今日の梁はキレ味いまいち。前節の足首怪我が影響しているのか。

ベガルタは、東京Vに再三ゴール前に持ち込まれても、今日もジョニウソンが粘り強くボールカット。しかし14分、東京Vの速攻、ボールを回されて最後は中央フリーでフッキのシュート、空振り。助かる。15分には、攻撃参加してきた土屋に、ループ気味のドライブ・ロングシュートを打たれるが、小針、ぎりぎりでかき出す。18分、中島が前線でうまく体を入れ替え、右サイドを突破しかかるところで、倒され、エリア横でフリーキックのチャンス。しかし、ボールが低い。22分、中央からフッキが意表をつくミドル、しかし小針。ベガルタもそこそこ中盤を作るのだが、東京Vの戻りが早く、ラストパスがほとんど出せない。

25分、東京V右からのクロスに、ファーサイドのフッキがどフリー、ヘッドで枠内に飛ばされるが、小針反応。決定的ピンチを防ぐ。さらに、ゴール前でボールを回され、ピンチもなんとかクリア。30分、磯崎のセンタリングが中央の中島へ、中島なんとかDFをブロック、キーパーが飛び出すところを、梁がボレーで30mシュート、無人のゴールを狙うが、枠外。決定機。そして直後の31分、前がかりとなったラインの裏を、ディエゴにスルーパスを通され、廣山に斜めに走りこまれて独走を許し、左に流れながらのアウトサイドのシュートを決められ先制許す。東京Vの不安感を引き出すには、先に先制したかったのだが。。。
35分、ロペスが中央独走、ミドルをいいタイミングで打つが、枠外。39分、中島エリア内侵入もキーパー。42分、菅井がサイドを上がってクロス、中央で中島ひとり、ヘッドであわせようとするが、頭上を通過。ようやくベガルタも、シュートまで行けるつながりはできてきたが、そのまま1点リードされて前半終了。

後半。ベガルタが攻守の切り替えを早くして、攻勢を強める。開始早々、関口にイエロー。ピッチの外で蹴ってしまった。3分、ベガルタのコーナーのところで、永井に代え萬代入る。今日の永井は、ボール離れがいまいちだった。関口は右サイドへ。コーナーキックでは、DFに競り勝った渡辺広大が頭で合わせ枠内も、キーパーに腕1本で弾かれる。惜しい。さらにカウンターから、梁の右からのクロスに、キーパー前に関口がなだれこむが、一瞬早くクリアされる。その後、10分過ぎまでベガルタのペースもシュートがなかなか打てない。放り込んでも中央でクリアされる。萬代はほとんどボールに触れない。17分、中島に代え中原を投入。さらに攻撃的へ。しかしそれを狙っていたかのように、東京Vにカウンターを狙われ、ディエゴとフッキのホットラインで中央フリー、しかしこれはオフサイドで助かる。

19分、中原が粘ってコーナーゲット。中原最初のトラップがいまいちだが、さすがに空中戦では強い。さらにスローインから、関口とロペスがワンツーで関口抜け出し、クロスもクリアされコーナー。25分も、中央のロペスから関口が走りこみ、シュート性のクロスもゴール天井。その後も右サイドを関口が再三破っていくのだが、ラストパスが中央で弾かれ、決まらない。すると、31分、フッキに中央を強引に持ち込まれ、これは3人がかりで抑えるが、こぼれを中央でフリーの廣山にまたもループで決められ2点目を許す。ようやくベガルタペースになっていただけに痛い失点。押されていた東京Vがこれで息を吹き返す。35分にも、コーナーから、フリーのフッキにシュート打たれるが、ミスで助かる。

37分、ベガルタも相手ゴール前でつないで、最後は中央から梁のダイレクトシュート、バーの上。42分、菅井に代え田村入る。田村入るなり、右サイドを上がって、アーリークロス、中央の中原がDFに頭ひとつ勝って、ヘディングシュート、バーに当たるが、キーパーと競って再び頭で押し込み、1点返す。中原、今季初ゴール。クロスの精度も良く、これは見事な得点。しかし、すでに時間がない。さらに中原がえぐってクロス上げるも中央で合わず。ロスタイムは3分。時間を稼ぐ東京Vに対し、焦るベガルタは、パスミスでチャンスを作れない。それでも最後は、前が空いた田村が中央からのミドルシュート、これは曲がり過ぎて枠外。そのまま試合終了。終了後、ラフプレーとかで萬代にイエロー。画面に映らず内容は未確認だが、いらんイエローは無駄。

前半の運動量不足、後半のシュートの力みが、勝機を遠ざけてしまった。攻撃的布陣の交代も中盤の守備の負担が、ジョニひとりになって、厳しかった。もう一度入りを修正、ホームで巻き返しを。中原、田村はこれをきっかけに調子を上げていってほしい。尚、敗戦は悔しいが、この試合は、きわめてフリーキックの少ない、流れるような試合で、審判のゲームコントロールが良かった。

シュート数:12-10、CK:7-6、FK:14-8 得点:中原貴之  (東京V)廣山2  警告:関口、萬代 (相手)戸川、服部 主審:砂川恵一