7節対札幌1-1薄氷ドロー、萬代同点弾

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2007年4月8日(日) 16:00 ベガルタ仙台1-1コンサドーレ札幌 ユアスタ



萬代 中島
   (関口)
ロペス  梁

ジョニウソン 千葉
       (永井)
田ノ上 白井 木谷 菅井
 
シュナイダー
サブは萩原、田村、永井、富田、関口。札幌は西谷、藤田が先発。砂川、ダヴィはベンチ。

春の生ぬるい風に、雨が降ったりやんだり。天気雨になるかと思えば、また空が暗くなる。それでも試合が始まるころには、初夏を思わせるような強い日差しとなり、日向のバックスタンドでは、かなり暖かい。前節の好調をうけてユアスタに16493人。札幌サポも相変わらず多い。

さて、互いに早い球回しで、攻守がめまぐるしく変わる試合。コイントスでいつもと反対のサイドからの試合開始。開始2分、札幌のフリーキックから頭で合わせられるが、これは枠外。立ち上がりは札幌の方が出足がいい。3分、ロペスのパスから、萬代が裏をとってえぐり、エリア角にいた梁に折り返し、シュート、枠外。流れは良かった。5分、萬代のミドルシュート、キーパー正面。ついで千葉の攻撃参加から左サイドを中島が梁をつなぐ。さらに、田ノ上から裏取った中島がキーパー前になだれ込んでゴールかと思われたが、オフサイド。11分、札幌相川のミドルシュート、枠外。13分、ロペスが中央をひとりで持ち込み、いきなりミドルシュート、キーパーが辛うじて弾き、コーナー。

その後は、早い展開で互いに攻めあうシュートまでいかず、膠着状態が20分ころまで続く。札幌の西谷などにクロスを上げられるが、中央ではブロック。21分、田ノ上が攻撃参加、相手のクリアをブロックしてそのままシュートも、バーの上。23分、ベガルタのカウンター、ロペスから萬代、さらに中島が裏を走りこむがキーパー。25分、逆に札幌のカウンター、最後は中央で中山のヘッドに合わせられるがヒットせず。29分、ジョニウソンにイエロー。34分、田ノ上がサイドを抜かれ、中央にフリーで折り返されるが、シュートはヒットせず、シュナイダーが弾いたボールにも空振りに救われる。危ない。攻めあがった後の戻りが遅い。札幌は攻め終わるとひとりを残し、ほぼ全員が自陣に戻り守備を固める。

しかし、ベガルタも中島の反転シュート、キーパー。35分、ロペスのパスから梁がクロス、最後は萬代のヘッド、枠外。39分、ロペスのサイドチェンジに右サイド上がった菅井が突入、倒されるがPKなし。そして41分、札幌がベガルタ左サイドでのフリーキック。こぼれをクリアしきれずにいると、放り込まれて、ファーに残っていたDF曽田にフリーでヘッドを決められ先制される。守りで、マークがずfれた。その後も反撃をこころみるベガルタだが、いつもより動きが重く、難しいパスコースを選択しては、相手にカットされる感じで、重苦しい雰囲気のまま前半終了。

後半。当然ベガルタは前がかり。札幌は完全に引いてカウンター狙い。しかし、サイドのスピードは札幌の方があるので、冷や冷やものだ。前半あまりボールに触れなかったロペスが動き出す。7分、ロペスから梁、最後は中央で萬代がシュートもキーパー正面。9分、ベガルタコーナーのチャンスも、田ノ上のキックはつながらず。11分、札幌のカウンター、こぼれ球をうまく西谷に拾われてシュートされるが、シュナイダー反応。15分、萬代から中島へ、シュートは枠外。その後、ロペスにボールを集めるが、一発でパスを決めようとしすぎで、シュートまでいたらず。21分、ロペスのクロスに菅井が裏を取って走りこみ、完全にフリー、キーパーと1対1も詰められ、ボールこぼれるところ中島フリーで打つが、ポストに嫌われる。決定的。

25分、ロペスの浮き球がこぼれるところ梁がシュートもオフサイド。攻めてはいるが、全員で守備を固める札幌を崩せない。前線に何人も横並びするが、ボールに受けにいく人間がいないので、DFラインのところでプレスを受けると有効なボールを出せなくなる。サイドを振らずに、無理に中央突破を図ろうとしては、弾かれる。手詰まり感。30分、中島に代え、関口。千葉に代え、永井を入れる。永井がやや下がってボールを受け、キープしながら、そのまま攻撃につなげる。

31分、ロペスのクロスに萬代がキーパーを競りながらヘッド、こぼれがフリーの梁の前にころがるが、空振り。決定的。しかし、ようやく点の匂いがし始めた。38分、永井の中央でのスルーパスが、中央でラインぎりぎりに張っていた萬代に通り、反転して、落ち着いてインサイドでゴール左隅に決め同点。ようやく札幌ゴールをこじ開けた。しかし、のんびり祝福している選手もいたが、喜んでいる場合ではない。残り時間で勝ち越し点を奪うのだ。勝負に拘り、叱りつける選手はいないのか。しかし、ベガルタも疲れてきて、パスミスが多くなる。札幌はあまり無理をせず、引き分け狙い。

42分、永井から萬代へのパスが通り、シュートもバーの上。ロスタイムは3分。カウンターから関口がひとりでゴールライン際まで持ち込むプレーもあったが、パスを出せずにラインを割る。時間がないのにジョウソンはなかなかボールを出さない。何か疲労なのか焦りなのか最後はかみ合わないまま試合終了。

これで今期ホームで3分けのみ。これは、勝ち点6を失ったという点では、1勝2敗と同じ。負け無しではない。勝ち切れていないだけだ。リーグ戦は勝ち点の合計で争っているのであって、記録や試合数が揃わない暫定順位はおまけにすぎない。最終順位で2位内になるには、相手の体制が整わないうちに、しっかり勝っておくことが必要。この時期に引き分けでいいと思っていると、クールが進んで勝ち点3をとっても厳しいという時期を招く。それを何度も味わっているはずなのに、もう目先の勝ち点1で満足している。半歩チーム作りが先んじている今の時期だからこそ、勝ちに拘ってほしい。

今日は厳しい戦いだっただけに、良く追いついた、といいたいところだが、守備であわてたり、消極的なプレーがしばしば見られ、課題も多かった。そうするとツキも逃げ、惜しいシュートもポストになったりする。攻撃的に行くのはいいが、前に張る選手ばかりで、ボールを受けにいく選手がいなくなって、局面が打開できない時間が長かった。それでも、ボールのつなぎ役がいなくなった時に、永井の縦の突破とキープは効いていた。
中2日で、すぐに次の試合。まず体のケアをして、頭も切り替え。攻撃にしても、守備にしても積極的にメリハリつけたプレーで、徳島に勝つことだけを考えてほしい。

シュート数:15-12、CK:3-3、FK:14-19 得点:萬代宏樹  (相手)曽田  警告:ジョニウソン  (相手)西澤、ダヴィ、西谷  主審:河合英治