2節対C大阪2-0快勝、千葉の頭、梁左足

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2007年3月11日(日) 16:00 ベガルタ仙台2-0セレッソ大阪 長居第2



萬代 中島
(中原)(関口)
ロペス  梁

ジョニウソン 千葉
      (田村)
田ノ上 白井 木谷 菅井
 
シュナイダー
サブは萩原、田村、永井、関口、中原。

ユアスタ仙台でのパブリックビューイングに行ってきた。時折小雪舞い散る冬の天気。このクソ寒い中、あんたも好きやのう、という面々1500人くらいか。しかし、寒さこらえて見にいったかいがあった。大阪まで出向いた人もさぞや気分が良かったことだろう。

実は、去年の梁には不満があった。コーナーやフリーキックを任されるケースでも、ふわっとしたボールかショート・コーナーばかりで、相手DFが間違って触っても1点、というような鋭いボールがなかった。戦術なのか足の具合でも悪かったのか分からないが。。。
それが、今日の試合では、鋭く曲がるコーナーキックをニアの千葉に見事にヒットさせ、先制を演出。前半早々に相手の出鼻をくじいた。後半の追加点も、走りながら菅井のパス受け、左足に持ち変えてのファインゴール。開幕から見事に調子を上げている。今年は大暴れしてくれそうだ。

試合は開始2分、いきなり萬代にが中央フリーでシュートチャンス、キーパ正面。できればゴールというところだが、試合序盤で打っておくことで、相手の警戒感を引き出した。3分、今度はセレッソの苔口がヘッドで狙ってくる。枠外。以降、攻守が激しく移り変わる展開で、むしろセレッソがボール保持ではやや上回るものの、攻め手を欠き、ベガルタは、辛抱強く守って、前からプレス、相手のボールを奪っての速攻という展開が続く。 4分、菅井の縦パスに梁が走りこむ。さらにロペスが相手二人を引きずって、中島へのスルーパス、中島は右に流れてパス出しを選択。クリアされる。これで得た右コーナーは、田ノ上が左足で蹴る。

5分、カウンターから、ロペス、萬代とパスが通り、クリアでコーナーゲット。左は梁が右足で蹴る。7分、梁の鋭く巻いたキックに、ニアに飛び込んだ千葉が頭で合わせて先制。押し気味ながら、点が取れなかったのでこれで落ち着いた。その後一進一退、セレッソはボールを支配しても、ベガルタの早い寄せに攻め手を限られる。12分、セレッソ柳沢のロングシュート。大きくそれる。この試合、彼のホームランに、何度リズムを貰ったことか。しかし、このあたりからセレッソがパス回しを早めて、スピードある攻撃を展開してくる。しかし、中央では白井と木谷がヘッド競り勝ち、セレッソはミドルシュート主体に。

15分、ベガルタゴール前で回され、最後は苔口にシュートを許すがバーの上。セカンドボールを拾い、波状攻撃のセレッソ。しかし、中には入れず、ロングシュートで終了、というパターンが続く。20分、押され気味だったベガルタが、久々、梁から裏を抜けた萬代へのパスでチャンスを作るが、シュート打てず。25分、セレッソがベガルタゴール右でフリーキックのチャンス。ゼのキックは直接ゴールを襲うが、シュナイダーが弾き、こぼれも狙われたが、またまたシュナイダーのセーブ。ピンチを切り抜ける。

その後、35分にかけて、ペースを盛り返したベガルタ。ロペスから萬代へのスルーパス、パス交換から自らのロングシュート2本と、多彩に攻撃を演出するも追加点奪えず。36分、セレッソのアレーが中央切れ込んでのシュート、シュナイダー反応、弾く。37分、ベガルタも萬代と中島のワンツーから、中央で中島が反転してのシュート、キーパー正面。40分、白井にイエロー。このセレッソのフリーキックの流れから、サイドで白井が苔口にかわされ、フリーでクロスを上がられるが、中央での詰めが甘くピンチを逃れる。43分、距離不足でロペスにイエロー、これはもったいない。ロスタイム、セレッソゴール中央30メートルのフリーキックのチャンスは、カットされ前半終了。

後半。セレッソも攻撃のスピード上げてくるが、ベガルタは二人三人と集中して相手を囲み、相手の速攻がペースダウン、スペースを限定する。5分、ベガルタゴール前でボールを回されるピンチ、アレーのシュートはジョニがブロック。そして直後、ロペスが右サイド上がってきた菅井に展開、後ろから走りこんできた梁にナイスなパス、梁は中央に切れんで、左足でグラウンダーをたたきこみ、2点目。セレッソの焦りを誘う追加点。その後セレッソもボールをキープして反撃するも、次第にイライラがつのり、コンビが崩れて、ちぐはぐ攻撃が目立つ。ベガルタは守ってのカウンター狙い。

15分、ベガルタが久々に中島、萬代でワンツー攻撃も中島シュートできず。その後、膠着状態。20分、中島に代え、関口入り、ロペスが前に。25分、セレッソのカウンターで裏取られかかり、田ノ上ハンドでイエロー。選手を代えながら、フォーメーションも変えてくる都並セレッソだが、かみ合わず、逆にベガルタがカウンターでチャンスをしばしば作る。しかし、ベガルタも2点取って、球離れが遅くなり、3点目を取るための、完全な崩しができない。

26分、それでも相手ゴール前で細かくつなぎ、最後はロペスが裏に走りこむ、珍しい攻撃。27分、中央突破され、フリーでシュート打たれるところ、前線から戻ってきた関口がクリア。28分、右サイドに流れた関口からのクロスのこぼれに中央フリーの梁が狙うが、シュートは枠外。38分、萬代に代わり中原入る。復帰後初、1年ぶりの出場。40分を過ぎると、疲れの見えるセレッソに対して、前線からしつこいプレスで相手のミスを誘い、時間を使っていく。ロスタイムには、お定まり、千葉に代え、プロ初出場のルーキー田村を入れる時間使いで勝ちきった。

個人個人のスピードやシュート力では、セレッソが上手の面もあったかもしれないが、ベガルタの方が自分たちの強みをしっかり認識して、粘り強く、そして落ち着いてプレーできたのは良かった。ただ、パス回しを意識しすぎて、フリーのチャンスに自分でシュート打たないのがもったいない。エリア内に入って前が見えたらシュートでいいだろう。この2戦、守備がいまいちのチームと当ってきた。今後守備が堅いチームだと、ますます得点機会は少なくなる。攻撃時のFWは、もっと我がままでいい。

シュート数:7-14、CK:5-1、FK:26-23 得点:千葉直樹、梁勇基  警告:千葉、白井、ジュニウソン、田ノ上  (相手)柳沢、アレー、ゼ 主審:鍋島將起