3節対東京V2-2ドロー。2点差追いつかれる。収穫も課題も

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2007年3月17日(土) 14:00 ベガルタ仙台2-2東京V ユアスタ仙台



萬代 中島
    (関口)
ロペス  梁
     (永井)
ジョニウソン 千葉

田ノ上 白井 木谷 菅井
        (田村)
シュナイダー
サブは萩原、田村、永井、関口、中原。東京Vは船越、フッキの2トップ。

待ちに待ったホーム開幕。人文字。「走」。暖冬の後はすぐ春と思ったら、寒さがぶり返し、気温5度。陽は差しているが、試合前には、雪さえちらつくユアスタ。連勝をうけて18261人が入った。選手もそれに応えて前半から飛ばし、鋭い出足と連係で、東京Vと互角以上のスピードサッカー。
それが、前半30分の、菅井のホーム初ゴール、後半10分の中島の追加点へとつながる。そこまでは良かったのだが。
前がかりで人数かけてくる相手の攻撃に、ベガルタ側の疲れも重なって、すぐに1点返され、43分にはフッキに5人抜きをかまされて、同点とされる。少々高い授業料となった。

試合前、自分はトイレの行列から抜け出せず見れなかったが、岩本輝雄の花束贈呈や、仙台市長のキックインなどのセレモニーがあったらしい。

さて、試合は立ち上がりから予想通り、互いに早い展開のサッカー。ベガルタがいきなり、ロペスの中央突進からミドルシュートでスタートすると、東京Vは、フッキが80メートルくらい一気にドリブルで駆け上がり、ひとりでできるもんシュート。これはシュナイダー。しかし、ベガルタもフッキ対策で、前半は二人三人と囲んで、簡単にはフリーにはさせなかった。一方、思いのほか東京Vは攻守の切替、集散が早い。しかし、そのペースにも5分すると慣れてきて、ベガルタ得意のパス回しが出始める。

5分、ロペスの浮球に萬代走りこむが追いつけず。7分、中島がサイドをえぐり、ニアに走りこんだ萬代DF前で絶好のシュートチャンス、ふかす。最初の決定機。10分、今度は東京Vが裏をとって、船越のシュート、ホームラン。13分、ベガルタゴール前右25mで東京Vのフリーキック。フッキの左足、枠外。15分、ベガルタ、カウンターで千葉の相手ボールカットから、中島へのパスが通り、ゴール前、キーパー弾き、コーナー。互いに相手ボールをカットしながら、速い展開でのカウンター応酬が続く。ベガルタはサイドへの展開もよく、スペースに田ノ上、中島らが走りこんで、チャンスは作るが、東京Vの戻りも速い。21分、ロペスがひとりで持ち込み倒され、東京Vゴール前、中央35mのフリーキック。しかしシュートまで至らず。

そして、30分、千葉のボールカットから、田ノ上と左に流れた梁がワンツー、左サイドから、梁が右足で放り込んだ低いボール、中央の中島を越えて右に上がっていた、どフリーの菅井へ。ヘッドで突き刺し、先制!今季のホーム初ゴールは菅井だった。コーナーでガッツポーズ。場内熱狂。しかし、直後、ベガルタゴール前でフリーでシュート打たれる。これはシュナイダー。直後ベガルタも、こぼれ球に反応した中島がシュートもキーパー。その後は、ベガルタはカウンターで、ロペスがサイドに振ったりして、形は作るものの、中央を固められ、シュートが出てこなくなった。33分、フッキがひとりでゴールライン際まで持ち込み、角度のないところからシュート、彼の得意技が出てきたが、ここはシュナイダーが締める。

37分、サイドから放り込まれ船越のヘッド、枠外。このあたりからフッキがいらいらし始める。これを見てとったベガサポが、フッキをあおるコール。43分、ひさびさベガルタが中島の突進から、ゴール前へ、コーナーのチャンスを得るが、ゴールできず。最後は少し時間を使って、1点リードで前半終了。両チームとも、飛ばしに飛ばしただけに、後半への影響はどちらにこ出てくるのか。

後半。東京Vは攻撃の人数を増やし、前がかりで、攻めてくる。立ち上がりはカウンター応酬。5分、ロペスから菅井にボールが出るが、後が続かず。7分、菅井にイエロー。8分、ベガルタゴール前でのカットミスを拾われて、2列目からフリーでシュート打たれるが木谷が体を張る。そして10分、シュナイダーのゴールキックから、萬代がうまくヘッドですらし、前へ走りこんでいた中島がDFひとりをかわして、キーパーと1対1、これを冷静に決めて2点目。ふたりのコンビが生きた。ポストでなかなかうまく落とせなかった萬代も、これはナイスアシスト。点が入るときは、案外簡単なプレーだったりする。少し押されていただけに、これで勝利が近づいたかに見えた。

しかし、その後がいけなかった。ボランチのゼなども攻撃参加、人数が増えた東京Vに、マークも混乱。2分後、クロスを左右から放り込まれ、振られるところ、ゼルイスに高い打点でヘッドを合わされ、1-2。これで、東京Vが勢いづく。ベガルタも直後に中島から萬代へのスルーパス通り、シュート、弾かれコーナーをゲット。しかし、今日はキーパー直接のボールが多く、シュートできない。しかも、ここで菅井がベガルタゴール前でジョニと接触、足を傷め、動きが悪くなる。そこをすかさず相手につかれ、ベガルタ右サイドからどんどん攻められる。田村を用意するが、そのまま菅井続投。

17分、ロペスが持ち込み、ベガルタもチャンス、上がれない菅井に代わって千葉が右サイドのスペースに走りこみ、クロスを上げるが、カットされる。直後、今後は東京Vにゴール前で細かくつながれ、シュート打たれるが、シュナイダーがファインセーブ。20分、ようやく菅井に代え田村が入り、右サイドへ。東京Vの放り込みが増えたところで、ベガルタもラインを上げてオフサイドを取る。しかし、徐々に前線のプレスができなくなり、中盤でも当たりが押され気味で、完全に東京Vペース。25分中島にイエロー。26分、中島に代わり関口入る。30分、田村が右サイドを上がりひとりで持ち込んで、ファーを狙ったシュート、枠外。惜しい。32分、またも東京Vにゴール前でボール回される。外国人選手に、強引にセカンドボールを拾われ、波状攻撃される。38分、ベガルタも久々ボールをつないで、ミドルシュート、決まらず。39分、木谷がゴール前でシュートを体でとめる。

押されてはいるが、辛うじて逃げ切るかと思われたが、38分、右サイドセンター付近でボールを奪ったフッキが、次々とベガルタ選手を5人?抜いていき、最後はゴール左ライン際(また出た得意コース)まで持ち込み、ニアの狭い方を抜いてゴール2-2。それまで、人数をかけて囲んでフッキにいい態勢をさせなかったのが、この時間、1対1の連続となってかわされてしまった。惜しい。ここで梁に代わり永井入る。萬代ワントップ。しかし、中盤を分断され何もできない。41分、千葉から関口へパスが通りシュートも弾かれ、コーナー。その後、東京Vhaリスクは犯さない引分け狙いのような動き。ロスタイム、ベガルタはコーナーのチャンスがあったが、有効なキックとならず、そのままドロー。

前半の動きは素晴らしかったが、後半はやはり疲れが出て、プレスが甘くなると、ボールも人も動かなくなる。こちらペースでないとき、相手が人数をかけて来た時の対処は、まだまだ煮詰めていく必要がある。東京Vもすべての選手が完調というわけでもないので、こういうチャンスはしっかり勝ち点3を取っておきたかった。2点とっても追いつかれる。これを繰り返していては勝てない。
まだ個の力を封じ込めるだけの組織の力はついていない。ただ、今後に向けての芽のようなものは確かにあった。
少し気になるのは、疲れてボールを追えない選手が代わらずに、まだ動けそうな選手が先に代わっているように見える点。まだ、我慢する時期なのかもしれない。しかし、他の選手も見てみたい気がする。一方で、代わって出てくる選手が、動きや連係でスタメンと少し差があるように見えるのも残念な感じだ。
とりあえずJ2は、上位2チームが分けたので、3節時点は団子大混戦である。。。意味ないが。

シュート数:14-18、CK:6-7、FK:15-26 得点:菅井直樹、中島裕希 (東京V)ゼルイス、フッキ  警告:菅井、中島  (相手)ディエゴ 主審:野田祐樹