22節対札幌0-2連敗。足動かず凡戦に敗れる。

  • 投稿日:
  • カテゴリ:
2006年6月17日(土)14:00 ベガルタ仙台0-2コンサドーレ札幌 ユアスタ仙台
21節はベガルタ休み。


萬代 ボルジェス

チアゴ  梁
(清水)    
熊林 千葉 
(磯崎) 
村上 渡辺 池田 菅井
     (関口)  
高桑
サブは萩原、中田、磯崎、清水、関口。
試合前、出場停止となった小針、木谷へのコールそしてアキレス腱断裂で松葉杖の白井に対しての長い長いコール。出られない選手のためにも、そして自分自身、チームのために、目の色を変えたプレーが見たかったのだが。気の抜けたビールのような試合。梅雨の晴れ間夏至の太陽の下、13216人。

2-0で敗れたが、札幌にもかなりミスはあった。相手のミスをものにして勝利に結びつける貪欲さの差が勝敗を分けた。蒸し暑さの中、集中を欠いたままのベガルタの方が、ミスにつけこまれ敗戦。ロペスや木谷、白井がいないという言い訳以前に、判断が遅れ、おどおどしたプレーが見られたのはとても残念。
ホームなのに、バウンドするボールの処理に戸惑っているのも恥ずかしい。特に前半は、ロペス不在で、中盤の中央にぽっかりあいたスペースに誰も行こうとせず、相手に次々ボールを奪われる。カウンターのチャンスでは村上、梁、チアゴが持ちすぎて、シュートも打てないまま、戻り足が遅くなり、逆に相手のカウンターを招く羽目に。暑さはこれからが本番、次の試合は3日後。勝利に貪欲になって、どんな形でもチームとして点を取り、勝つ。強い気持ちが必要だ。

試合は球際への早い寄せを見せる札幌に対して、ベガルタは「お見合い」プレーでルーズボールを相手に渡し、守勢に回る。2分、札幌がいきなり早いクロスからシュート、枠外。その後もドリブルから枠内にシュート打たれる。ベガルタは7分、ようやく、チアゴから村上へのパスが裏に通りかかるが、オフサイド。直後、今度は札幌のフッキが切れ込んで強引なシュートは、高桑正面。このあたりまでは、池田がフッキに競り勝ったりして、いつものしのぐ展開。9分、ボルジェスがエリア内でDFを背負って、飛び込みを待つが萬代はDFに押し出される。10分を過ぎると、札幌ペナエリアのわずか外で、立て続けにフリーキックのチャンスを得るが、菅井のキーパー前への飛び込みはDFに阻まれ、ゴールならず。流れからは、なかなかシュートまでに結びつかず。すると、次第に札幌の、2列目のから飛び出しとフッキのえぐりで振り回され、ベガルタのサイド攻撃がほとんどできなくなってくる。 。

そして15分、ベガルタが攻撃、相手陣内のスローインの後、こぼれを拾われて札幌のカウンター、フッキに一気に持ち込まれ、一度クリアしかけたが、完全に出さずに粘られて、角度のないところを決められ先制許す。その後は中央がぽっかりあいたベガルタは、札幌の速攻に振り回される。札幌のDFのクリアミスもあるのだが、チャンスに結びつけられない。途中からプレーが切れない時間が続いたせいなのか、疲れた両軍が、ただボールを蹴るだけの時間帯もあった。ビハインドのベガルタが、ちんたら状態ではいけない。22分、札幌ゴール中央やや左でフリーキックのチャンス。こぼれをボルジェス頭で枠内に打ち込むがDFにかき出される。30分を過ぎると札幌のロングボールのミスが出始め、ベガルタにはチャンスも、シュートまで時間がかかりすぎて守られる。札幌はカウンターで2列目からどんどん上がって簡単に枠内シュートまで持っていく。ただ近い場所はベガルタも固めて、至近距離のシュートは打たせなかった。

後半。熊林に代わり磯崎入る。札幌が引き気味で、前がかりに攻勢に出るベガルタだが、ゴール前を固められ、有効なシュートもなかなか打てない。5分萬代のミドルシュートはバーの上。12分、チアゴがドリブルで侵入、コーナーチャンスを作るが、空中戦では札幌が優位。それでもベガルタはボールキープし、、フリーキックやコーナーのチャンスもあるが、枠に行くシュートが少ない。逆に二人だけ残したカウンターから、単純にフッキにつなぐ札幌の攻撃に、裏を取られかかりピンチを招く。しかし千葉などがしつこくマーク。17分、大きなサイドチェンジから菅井の折り返し、合わず。21分、中央で誰もプレスにいかないところを、ドリブルで持ち込まれミドルシュートを打たれるが、高桑クリア。25分、チアゴの高速クロスがフリーに菅井へ、頭ひとつ届かず。

26分、池田を下げ、関口を入れ右サイドへ。千葉がセンターバックに入る。チアゴ、ボルジェス、萬代3人をトップに張らせるが、中盤をつなぐ者がいなくなって、間延び。30分、ボルジェスの粘りから倒されフリーキックのチャンス。決まらず。かなりの人数が前にいって、うしろを守っていたDFにプレスをかけられる。32分、磯崎が自陣でバックパスを足に当てられ抜かれ、そのまま2対1を作られ、中央フッキに簡単に2点目を献上。磯崎の場合は、ミスを恐れてプレーが小さくならないことの方が課題だ。後ろを向かずにチャレンジせよ。

35分、梁のパスをダイレクトでボルジェスのシュート、カーブかかるが、キーパの正面。その後も前がかりで攻めに上がるが、単発な攻めでシュートまでに時間がかかる。40分、チアゴに代わり清水入る。今季初出場。42分、関口のクロスが菅井に通るるがシュートはヒットせず。終了間際には清水が、何本かいいクロスを入れるが、フリーのボルジェスに通ったチャンスもヘッドが決まらず、無得点のまま試合終了。

ロペス、木谷、白井がいない中、センターバックの池田、渡辺はそこそこはやったと思う。しかし、そこそこではレギュラーは取れない。高い目標で自分を鍛えてほしい。萬代はボルジェスと並んで、とまっていることが多かった。それでは特長は生きない。清水は時間が短いながらいいパスは出していた。それでも「控え陣」は出ただけで満足してはだめだ。今日はチーム全体が、ボールを厳しく奪いにいく姿勢で負けていた。試合の流れを見ながらスピードアップも必要。次はアグレッシブなプレーで驚かして欲しい。  


シュート数:10-24、CK:7-7、FK:22-25 得点:(札幌)フッキ2  警告:ベガルタ無し (相手)砂川、芳賀、加賀、西谷  主審:今村亮一