14節対湘南2-2終盤に2度追いつかれドロー

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2006年5月6日(土) 13:00 ベガルタ仙台2-2湘南ベルマーレ ユアスタ仙台



ボルジェス

チアゴ  ロペス
(渡辺)   
熊林 千葉 梁
(萬代)    
磯崎 白井 木谷 菅井
(村上)       
高桑
サブは小針、渡辺、村上、金子、萬代。村上が一ヶ月半ぶりにベンチ入り。
ゴールデン・ウィークも残り2日、18648人を呑みこんだユアスタ仙台。初夏の薫風、強い日差しは時折だけでほどよい曇り空。絶好の観戦日和で、初めて見る人には勝利の醍醐味を味わって貰いたかったが。。。評論家好みのパス回しサッカーが必ずしも勝利に結びつくとは限らず、逆にカウンターを喰らってミイラ取りがミイラ。13試合目にして、今季初の2失点。悔しい結果となった。それでも長所は伸ばし、短所は修正、そうやって強くなっていく。

今日のベガルタは、動きも良くいつもの前半引いて後半カウンターのパターンではなく、相手の中盤でのプレスに対抗するように、前目のプレス、相手パスコースを呼んでの千葉や熊林のボールカットでボールを奪い、早い球回しでフリーを作る、「面白い」サッカーを展開するが、ぎりぎりのところで寄せにくる湘南DFの堅い守りでフィニッシュ決められず。湘南もいつもの通りワンタッチプレーなどで攻め込んでくるが、シュート態勢までには時間をかけさせる。

前半開始早々、ボルジェスが抜け出しでエリア内で、明らかに後ろから倒されるがPK取って貰えず。湘南はワンタッチプレーでボール回し、特にベガルタの左サイドからせめてくるが、磯崎が体をねじこんで守り、簡単にはクロスをあげさせない。中央での熊林、梁の運動量も多く、思い切って前目でボールを奪い行く、最近にはない、立ち上がりで、10分を過ぎると一進一退のペースになってくる。11分チアゴのイエロー。12分、ボルジェスから菅井へパスを回し、菅井がエリア内突っ込むがキーパー。14分、湘南が早いクロスをサイドから通すが、白井がクリア。15分、このあたりからベガルタが相手陣内でボールを回す。ロペスのシュート、コーナー。17分にもロペスシュートもDF。21分には、チアゴのサイドチェンジから千葉のクロス、ロペスシュートもキーパー。今日のベガルタは球離れよく、ブラジルトリオと日本人選手のパス交換もきびきびしてきたが、その分、シュートまでの手数も増えた感じ。

その後も一進一退続く。互いに相手ボール奪って反攻するが、奥まではもぐらせない。31分、湘南のフリーキックが直接高桑。33分、相手陣内でのボールのこぼれを、中央上がった梁がフリーでのミドル、ヒットせず。久方ぶりのシュート。34分、湘南のコーナー、フリーで合わされ、枠内にボール飛ぶが、DFクリア。37分、今度はベガルタボルジェスがDF背負い倒れながらポストプレー、ロペスが拾ってシュートも枠外。40分、ロペスのスルーパスに抜け出した梁がフリー、右サイドからシュート、サイドネット。42分、ベガルタゴール正面左からフリーキックを与えてしまい、ピンチも壁に当て逃げる。43分、梁のシュートこぼれをボルジェスシュートもオフサイド。44分、磯崎、ボルジェス、ロペスまでつながりシュートもコーナー。前半から磯崎、菅井も高い位置までしばしば顔を出し、相手エリア内まで持ち込みながらシュートが決まらない感じで前半は終了。

後半になると、ベガルタがボールをキープしてサイドチェンジやワンツーで相手を崩していく。5分、磯崎、熊林、磯崎クロスからロペスの頭は枠外。7分、湘南のカウンター、遅らせて問題なし。ベガルタ前目で、湘南はカウンター狙いと、いつもと逆。10分湘南のコーナー、こぼれがポストをたたき助かる。13分、梁から菅井、ロペス、とワンツーでつないで最後はフリーを作る。今日はこういうシーンがたびたび見られた。15分菅井にイエロー。16分相手ゴール前でボールを回し、最後は菅井のミドルシュートはふかし。そして19分、磯崎からつないだ梁の左からのアーリークロスが中央ロペスの頭上を通過、逆サイド上がっていたの菅井がフリーで押し込み先制!菅井3戦連続。決めきれないもどかしさを吹っ切った。

しかし、先制して余裕を持ちすぎたか、ベガルタが全体に前目なって後ろにスペースができたところを、25分、左サイドをカウンターで抜かれ、きれいに折り返されて中央の選手を見失い同点とされる。今季初、流れからの失点。これで前節のイメージが重なりいやなイメージが出始めるが、磯崎に代え怪我から復帰の村上を左サイドに投入。

さっそく村上がひとりでドリブルで上がりシュートするが、キーパー。32分には、熊林に代えて萬代をいれて442とし、点を取りにいく。菅井のフィードから中央萬代が頭で落とし、ボルジェスがシュートもDFに詰められる。相手陣内に攻め込むが、シュートコースをふさがれ得点できない。ようやく36分、菅井のスローインから右のチアゴに振って、これを中央に走りこんだロペスにスルーパス、ロペスがダイレクトにグラウンダーを決めて勝ち越し。39分ここでチアゴに代え渡辺広大を投入、逃げ切り図るが、前線で時間をかけるボールキープできず。44分、自陣左サイドででファールしてしまい、ゴール左からのフリーキックに、湘南選手が大挙なだれこむ格好で、高桑一度は手にあてるが、弾いたところを押し込まれドローに持ち込まれた。 その後は慌てた攻撃で形をつくれず、そのままタイムアップ。

連係のいいパス回しや、相手ボールカットから攻撃で新しいスタイルが一定の成果を収めたが、それに夢中になってしまい、守備での集中切れやカウンターへの備えがおろそかになってしまった。ホームゲームを考えると落第点に近い勝ち点1。もう一度自信を取り戻し終盤びくびくしないようにするには、練習しかない。シュート練習、セットプレーでの守備の見直しで、もういちど出直し。


シュート数:18-11、CK:2-5、FK:23-23 得点:菅井直樹、ロペス (湘南)横山、加藤 警告:チアゴ、菅井、白井 (相手)田村、加藤 主審:鍋島將起