22節対草津4-0 渡辺広大初ゴールから流れ変わる

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2005年7月17日(日)18:00 ベガルタ仙台4-0ザスパ草津 仙台


大柴   萬代
     (バロン)
シルビーニョ
 梁      熊谷
       (村上)
 千葉
(関口)
磯崎 渡辺 木谷 森川

高桑
梅雨の谷間、真夏日にも関わらず、19021人と今季2番目の仙台スタジアム。試合開始前には西日が残っていたが、陽が沈むにかけて涼しい風が吹く。

先発には、ここのところ疲れの見えるバロンに代わり萬代、渡辺広大は2戦連続。そして サブは小針、三田、村上、関口、バロン。ようやく三田のベンチ入り。
 内容的には、草津の早いパス回しに苦しめられたが、結果的には決定力の差で大勝。

 前半は立ち上がり、草津の徹底された攻撃に苦戦する。クサビへのパスを素早くつなぎ、ノーステップで強いパスを出しサイドをえぐる。そして時折、ロングボールを裏に蹴りこんでくる。いいときの鳥栖や山形がやってくるスピードサッカー。ベガルタは後追いになり防戦一方になる。しかし、草津はいかんせん決定力を欠き、最後のシュートのところで、ベガルタの中央DFに寄せられ、どフリーまでにはいかない。
20分、ようやくベガルタも反撃、大柴が早いリスタートから、梁がクロスを上げて、シルビーニョがヘディングシュート、はDFに阻まれる。さらに、大柴がサイドを突破、シルビのパスに梁が中央でシュートもバーの上。24分、ゴール正面からのフリーキック、ひさしぶりに木谷がカーブをかけるが、キーパ正面。次第に草津DFをかく乱し始める。

そして29分、左コーナーのチャンス、シルビにキックに、渡辺広大が相手DFに競り勝ち、ヘッドでひねって先制1-0。プロ入り初ゴール。前節守りでのミスの鬱憤を晴らした。この得点で、ベガルタは早めのプレスが出始め、草津の連係のある攻撃は変化。ロングボールで早めに前線に持ち込んで勝負にでるが、これはベガルタには好都合。中央でしっかり体を寄せて、跳ね返す。しかし、ベガルタもボールを持ってから、最終ラインに至るまで時間がかかり過ぎ、守りを固められ、追加点の匂いがしない。次第に中盤でのせめぎ合いから、膠着状態になる。40分シルビーニョにイエロー。それでも、前半終了間際、熊谷が上がってシルビーニョにつなぎ、最後は中央につめていた萬代に合わせるが、ボール高すぎ、頭上を通過。

後半。ベガルタも早い攻撃に出る。前がかりの草津の攻撃をしのいで、ボールを奪いカウンター狙い。4分、萬代のポストプレーから、前に追い越していく梁へのパス通り、そのままシュートは枠外。10分、ベガルタゴールキックかと思われたが判定は草津のコーナーキック。一瞬、集中がきれたところ、中央から草津に押し込まれそうになるが、シュートミスに救われる。最大のピンチ。13分、梁が相手ボールを奪ってのカウンター、萬代につなぎ、萬代DFひとりかわすが、前がふさっがてると見るや落ちついて中央フリーのシルビーニョに横パス、シルビがダイレクトでシュート、DFにあたりコースが変わって、そのままゴール2-0。17分、千葉直樹が相手ボールを何回もラッセルして前に運び、粘ってつなぎ、最後は萬代が中央からローボール、ダイビングヘッドを狙うが惜しくも枠外。今後とも、バロン頼みになるのではなく、萬代とバロンを状況に応じて使い分ける方がいい結果になりそう。それだけ萬代は成長している。

20分、萬代に変わり、バロン入る。早速コーナーから頭で合わせるが、枠外。今日のバロンはキレがあり、別人のように中央で足技で相手をかわしてボールをつなぐなど、「休養」の効果があった。30分、右サイドえぐったシルビーニョにクロスにファーの梁がヘッドで折り返し、バロンが長い足でワントラップでシュート態勢に持ち込んで、反転シュート、3点目。草津キーパー小島大の字。絵に描いたような得点。ここで熊谷に代わり村上入り、そのまま右サイドへ。まえがかりでサイドを狙う相手に対し、森川、磯崎は最後まであわてず、中央では木谷がひとり余り、どフリーは防ぐ。特に磯崎が相手ボールを粘って体をこじ入れ、マイボールにする様は彼ならでは。

35分、バロンが足技で相手をかわして、サイドにつなぐプレーが2度3度。最近の試合と動きが全然違う。千葉に代わり、関口が入り、右サイドへ。村上がボランチに入る。こういう得意ポジションでの変更なら問題ないのだが。40分、こぼれ球が関口が出て独走、ゴール前まで持ち込んで最後、併走してきた村上にあわせるが、村上の足もう一歩及ばず。そして43分、磯崎のボールカットから大柴につながり、うまく相手にあててコーナーをゲット。こぼれ球をうまく中央ですくったバロンが落ち着いて左足で決めて4点目。バロンがちょっとはしゃすぎでイエローはもったいないが、内容はともかく、相手のミスをのがさず決めて、結果は大勝。
試合後、ゴールシーンリプレイを見てたら、サポ自方面がなんか賑やか。怪我の富澤選手がギブスした足で弾幕の応援に応えに来たらしい。誰もが早い回復を願ってる。直すのが仕事。秋のシビアな頃に是非貢献してくれい。

札幌、山形、甲府が勝ち点伸ばせず幸運にも4位となったが、9勝9敗4分けで5分の勝ち星でしかない。今の段階では2位との勝ち点差が依然5のままということを認識し、しばらく休養してリスタートを切ってほしい。休み明けは、いきなり中2日で甲府と福岡。サドンデスは続いてる。


シュート数:13-4、CK:7-6、FK:19-26 得点:渡辺広大、シルビーニョ、バロン2 警告:シルビーニョ、バロン (相手)小川、酒井、山口、吉本 主審:東城 穣