ナビスコ対神戸1-2、最初と最後のミスで敗戦。藤村は初ゴール

ナビスコ杯2014 第7節 6月1日(日)15:00 ベガルタ仙台1-2ヴィッセル神戸 ノエスタ



ウイルソン  赤嶺
(武藤)    
八反田   太田

藤村  富田
(梁)        
二見 角田 広大 菅井
          (鎌田)
ダニエル

サブは、桜井、鎌田、上本、佐々木、梁、鈴木、武藤。藤村、ダニエルは初スタメン。武井は欠場。神戸はマルキーニョスのワントップに森岡、松村、橋本が並ぶ。茂木、増川先発。ペドロジュニオール、田代はベンチスタート。シンプリシオ、小川は欠場。

試合開始前には大量得点が必要な状況だった神戸が、開始から猛然とハイプレスで攻撃してくる。開始40秒、パスカットされると一気に持ち込まれ、こぼれを、エリア内中央から森岡に決められ先制許す。しかし、その後は、切替えたベガルタが、飛ばし過ぎたのか、ガス欠気味の神戸から主導権を奪うと、ボールをキープ。しかし、シュートまでがなかなか遠い。



しかし35分、藤村が、こぼれ球を右から左に持ち変えてひとりかわしての、こじゃれた左足ミドルシュート。キーパーの手先をぶち抜いて同点。初スタメン、初ゴールを決めた。

その後、試合終了間際まで、ベガルタがボールを支配も、追加点を上げられないでいたが、残り時間もわずか、というところで、、鎌田が猛然とボールを奪いに一人飛び出るが、かわされて、裏を取られ、最後はペドロジュニオールに決められ、敗戦。

前半。
他チームの結果が定まらない状況で、神戸は大量点が必要でもあったので、試合開始から猛然と飛ばす。両サイドが最初からハーフラインを越え、ハイプレスを猛然とかけてくる。開始40秒で、左サイドのゆるいパスをカットされると、そのままもちこまれ最初のシュートはブロックしたものの、こぼれを中央で森岡にキープされると、シュートフェイントで菅井がかわされ、即シュートを打たれ、決められ先制許す

若手が先発している中、どうなることかと思われたが、1分すかさず、ウイルソンがミドルシュート。枠外。3分にも侵入されるが、クリア。ベガルタも粘りの守備を取り戻す。7分、ベガルタが相手ゴール前で回すが、打てず。9分にも攻勢、八反田が左からのクロスも、シュートは打てず。神戸は暑さの中、飛ばし過ぎたのか、急激にダウン。13分、中央からチョのロングシュート、キーパー正面。14分、マルキーニョスのロングシュート、枠外。

その後、膠着状態。神戸はハイプレスから引いてのカウンター狙いのようになる。21分、マルキーニョスが、ワンツーから裏を取り、広大のスライデイングを交わして1対1、余裕のループシュート、のはずが、枠外。助かった。マルキも本調子ではないようだ。その後は、ベガルタがボールを回す。しかし、なかなかシュートまでいけない。28分、神戸がカウンターからシュートまでいくが、ブロック。その後、ウイルソンもシュートを打つがブロックされる。ウイルソンも調子はいまいち。

31分、ウイルソンが得意の左45度から強烈なシュート、キーパーのファインセーブ。こぼれを角田?が、ロングシュートするが、これも枠外。33分、神戸が回す。そして35分、簡単につないだベガルタ、ウイルソンが中央からの強烈シュート、ポスト!撥ね返ったところ、藤村が右足から左足に持ち変えてひとりかわし、左足での30m強烈ミドルシュート、キーパーの手を弾き、バーに当ってゴール・イン。見事なJ1初ゴール。1-1同点。

これでペースをつかんだ、ベガルタは、37分にもウイルソンが裏に抜けてフリー、しかしもう一歩。43分にもカウンターからウイルソンのシュート。神戸もマルキーニョスがシュート、パスカットされで森岡の飛び出しはオフサイド。結局、前半は1-1で終了。

後半。
動きが鈍くなっていた神戸は。ボランチの大屋に代え、杉浦を入れる。1分、二見から藤村へのスルーパス、藤村えぐって、この試合初めてのコーナーを得る。キッカーは太田。クリアされる。4分、八反田がボールをキープ、最後はフリーになっていた太田のミドルシュート、枠内もキーパー。6分、縦1本でウイルソンが抜け出し、コーナーを得る。2本連続、2本目、こぼれに角田がフリーでシュートも、ヒットせず。

11分、広大がパスミス、奪われてシュートまで持っていかれるが、枠外。危ない。14分、神戸は松村に代えペデロジュニオールを投入。ベガルタもアキレス腱を傷めたウイルソンに代え武藤が入る。16分、二見のクロスに大外、フリーの菅井がミドルシュート、枠外。

さらに藤村から、またもフリーの菅井のヘッド、これもキーパーと、決めきれない。すると19分、神戸にベガルタゴール前で粘られ、最後はミドルシュート打たれ、コーナーを与える。神戸を上回る出足で、セカンドを拾っていたベガルタだが、さすがに疲れがでたか、スペースが出来てくる。22分、神戸のカウンター、マルキーニョスが狙ってくるが、枠外。

25分、ベガルタが細かくパスをつないで回すが、なかなかシュートまでいけない。27分、マルキーニョスに代わり相馬が入る。この相馬に、ベガルタの右サイドを度々突かれる。28分、ペデロにシュートされるが角田がブロック。30分、今度はベガルタもシュートブロックに会う。32分、菅井が相手エリアに侵入も倒される。ノーファール。その後、相馬のクロスに、杉浦のシュート、バーの上。

34分、藤村に代え梁を入れ、そのままボランチ。35分、武藤が相手のパスカットからそのまま持ち込み、シュートもブロックされる。40分、バックパスをキックしようとしたシュミットダニエルの前に、ペデロが足を出し、キックが撥ね返ってあわやゴール。危ない。44分、森岡にミドルシュート打たれるが、ここばダニエルが弾く。

この間、菅井が足を傷め、いったんピッチにはいるが、結局、鎌田と交代。急遽、鎌田は右サイドへ。準備していた、八反田と鈴木を交代は取りやめ。追加時間は4分。

追加時間2分目。ラインを上げたところから、鎌田が猛然とボールを奪いに一人飛び出るが、かわわされて、裏を取られる。抜け出た森岡からパスを受けたペドロジュニオールに決められ、勝ち越しを許し、そのまま試合終了。

内容では押していても、試合の最初と最後にミスを点につなげられてしまい、いささか後味の悪い敗戦となった。


初先発の藤村は、J3での経験もあって比較的落ち着いてプレー。攻撃参加も良かった。ただ、前半はマルキなどを抑えていたが、終盤はさすがに足が止まった。 八反田、二見はパスミスやトラップミスもあり狙われたが、必死にボールを取り返しにいき、攻撃では、それぞれチャンスを作っていた。GKシュミットは、終盤に一回だ け、バックパスのキックをブロックされ、あわやゴールという時もあったが、概ね無難。

若手はそれぞれ、できた所、出来なかったところを 確認できたろう。ただ失点こそしなかったが、ぬるいパスやトラップは狙われた。ほとんど支配していたゲームでも自陣でのひとつのミスが、、敗戦に繋がってしま うという教訓を刻んだことだろう。ミスで負けて気分がいいことはないが、次に活かせる敗戦である。

シュート数:14-18、CK:3-3、FK:5-12  得点:藤村慶太 (神戸)森岡、ペデロジュニオール  警告:なし 主審:村上伸次