08節対鳥栖1-1、赤嶺同点弾も勝ち切れず

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J1 2013年4月28日(日)16:00 ベガルタ仙台1-1サガン鳥栖 ユアスタ仙台



ウイルソン 赤嶺
(柳沢)
梁    太田
    (松下)
角田   富田
     (武藤)
田村 広大 鎌田菅井
 
サブは、桜井、蜂須賀、松下、ヘベルチ、武藤、中原、柳沢。鳥栖は豊田、池田の2トップ。藤田。高橋義希、水沼はベンチスタート。

ACLから中3日で鳥栖と対戦。ベガルタはACLに行かず温存していた、梁、富田、鎌田、菅井を満を持してスタメン起用。一方ウイルソンは出ずっぱり。怪我の石川は欠場。

西日の当るバックスタンドは開始前は暖かく、コートはいらない感じ。しかし帰る頃には冷えてきて着直す。14,359人。鳥栖サポも、はるばる50人くらいか。

試合は、前半、ボールを止めてから蹴るまでが速い鳥栖と、それが遅く、パススピードもぬるいベガルタの差が出て、シュートも打てない時間が続く。14分、相手速攻からゴール中央でフリーキックを与えてしまい、先制許す。その後は激しい当りとカウンターの応酬に。鳥栖のブロック形成が早く、攻めきれないベガルタ。前半は0-1で終了。

後半、富田に買え武藤を入れる。左のMFに入れ、梁はボランチに下げる。武藤の仕掛ける動きにより、スペースができ、徐々にベガルタのパス回しが早くなり、攻撃が活性化、シュートも打てるようなる。リードしている鳥栖は引き気味でカウンター狙い。8分、その武藤の左足シュートをキーパーが弾くところを、赤嶺がジャンピングボレーで押し込み同点。赤嶺今季初ゴール。

その後は互いにスペースをあけてのカウンター合戦。鳥栖が折りえしからの決定的なシュートをはずすと、ベガルタも枠外が続く。次第に打ち合いの様相となるが、結局決めきれず、ドロー。ホームで勝ち点1に終わった。

前半。
開始早々簡単につないで、ウイルソンがミドルシュート、バーの上。これで、きょうはいけるか、と思われた。しかし、鳥栖の方が、出足、トラップしてから蹴るまでの時間が早く、ベガルタの方がもたもた感がある。

2分、こぼれ球を鳥栖の野田がシュート、これは菅井が体で止める。以後、二人の体を張ったマッチアップが展開される。鳥栖はロングボール多用でワイドに展開。4分、ベガルタも攻撃、相手左サイド角でフリーキックのチャンス。キッカーは梁。クリアされる。9分、エリア内に侵入されそうになるが、田村が体を張ったクリア。その後は、ボールの奪い合い。互いにラストパスまでいかない。ベガルタはパススピードがないとすぐカットされる。

12分、鳥栖のカウンターから角田にイエロー。ゴール中央アーク付近でフリーキックを与える。キッカーは藤田、左足のシュートはぶれたのか、林が逆をつかれ、先制許す。前半早々の失点でベガルタ、やや意気消沈。15分、田村が相手選手と頭をぶつけ、しばらく寝ていたが、復帰。16分、左コーナーのチャンス。決められず。その後も、鳥栖のコンパクトな守りのために、前にボールを送れない。

その後、次第にベガルタも鳥栖にスピードに馴れてはきたが、プレスの前に中々展開できず。互いにパスカット応酬で、膠着状態た続く。28分鳥栖は岡田に代え水沼を入れる。ベガルタも前にボールを送って、赤嶺に起点を作って貰おうとするが、鳥栖の長身DF呂に覆いかぶさられて、なかなかボールをコントロールできない。32分、左コーナーのチャンス。こぼれ球を中央から太田、さらに富田がシュートするが枠外。

34分には、大きなサイドチェンジも交えるが、ラストパスまでつながらない。38分、ベガルタがカウンターから太田のドリブル、そしてクロス、もう一歩。40分には、DFラインからの縦1本も、もう一歩。42分、ロングボールを赤嶺が頭で落とし、上がっていた菅井がフリーも、トラップしきれず。44分、角田の大きなサイドチェンジに、菅井が追いつきかけるが、クロスは上げられず。

前半ロスタイムには、鳥栖のフリーキック。これはなんとかしので、結局前半は0-1で終了。

後半。
頭から富田に代え武藤を入れる。左MFに。梁がボランチに下がる。あるいは4-3-3か。武藤がドリブルで仕掛け、ワンパターンになっていた攻撃が活性化。

開始早々、鳥栖にクロスを放り込まれるが、林が直でキャッチ。2分、林のゴールキックから赤嶺がバックヘッドでつなぎ、最後はウイルソンのシュート、惜しくも枠外。しかし、シュートまでいけた。7分、藤田のロングスローはCK並に飛んで、林が直接キャッチ。

そして8分、左サイドで、ウイルソンからパスを受けた武藤が左足の強烈シュート、キーパー足1本で弾くがポストに当り、こぼれるとところを、中央から赤嶺が小さいジャンプからのボレーシュートで決めて、同点。赤嶺は今季初得点。半分は武藤の点か。

これでチーム全体が上げ潮ムードに。スピードアップしたパス回しも良くなる。11分、左サイドから角田の大きなサイドチェンジ、ファーサイドの菅井、もう一歩。12分、鳥栖の水沼のミドルシュート、林おさえる。その後、鳥栖もカウンターへの動きを強めて、中盤のスペースが空いたカウンター合戦に。

13分、自陣で広大が相手にパスしてしまい、そのまま持ち込まれてシュートされるが、林の正面。14分にも藤田にフリーで左足シュート打たれるが、林が反応、コーナーを与える。ベガルタは15分、太田に代え松下、22分には連戦のウイルソンに代え柳沢を入れる。

その後も、しばしば左から武藤がドリブルで仕掛け、相手のDFをひきつけ空いたスペースに他の選手が入り込み、ワンタッチで展開して、チャンスを作り始める。しかしシュートが枠に行かない。一方、鳥栖もベガルタのパスカットを狙って、一気に裏を取ろうとする、ど突き合いの展開に。26分、田村にイエロー。28分、鎌田がドリブルで持ち上がり、柳沢へ。最後武藤のシュートはヒットせず。

29分、鳥栖エリア左角でフリーキックのチャンス。梁のキックは壁。その後、速攻で鳥栖に左右にクロスで揺さぶられるが、なんとかクリア。32分、鳥栖は池田に代え元ベガルタの高橋義希を入れる。33分、速いパス回しから松下がミドルシュート、惜しくも枠外。37分、ベガルタがカウンター、梁から柳沢へのパス、もう一歩。

39分、今度は鳥栖のカウンター、深くえぐられ、折り返しを中央からフリーでシュートされ、林が逆をつかれるが、ボールは枠外へ。決定的。危なかった。40分には、またも鳥栖のカウンターから意表をつくミドルシュート、これもバーを叩き、難を逃れる。

43分、ベガルタのカウンター、柳沢から武藤とつなぎ、最後は右でフリーの赤嶺、慎重にインサイドでキーパーの逆を狙うが、シュートはわずかに外。キーパー触ったのか、これでコーナー得る。これは決まらず。その後、前線に上がっていた広大と藤田がもつれ、広大が藤田の報復で倒れるが、両者にイエロー。報復はレッドではないのか。別のファールとされたようだ。

追加時間は4分。ベガルタは勝ち越しを狙って、林のキックからつないで、最後は梁が中央から狙うがシュートはバー上。結局1-1ドローで終了。

前半のもたもた感でリズムに乗れない内に失点し、苦しくなった。相手の速いパス回しに受身になって、仕掛けようとしても梁やウイルソンが素早く囲まれ孤立、展開できず、ほとんどシュートも打てなかった。後半は、武藤が切り裂き役で、スペースを生み出し、速い展開でシュートまで持っていけるようにはなったが、決定機を決めきれず、また鳥栖もはずしてくれて、ドロー。

打ち合いの後半は、見るには面白かったかもしれないが、アウエーで負け、ホームで勝ち点1どまりでは、落ちていくだけである。
勝ち点3に向けて、終盤、広大が前線に張ったり、角田が菅井に前に行けと指示したり、パワープレーでの工夫があるが、前半でリードされると、今のベガルタは苦しい。

連戦の疲労もあり、まずは様子見、も分からないではないが、ぬるいパスで劣勢になってしまっている、前半からの攻め方がポイントになっている。あるいは、少しキレが落ちている梁やウイルソンの出しどころなど、思い切りも必要かもしれない。

シュート数:14-10、CK:3-2、FK:18-10  得点:赤嶺真吾  (鳥栖)藤田 警告:角田、田村、渡辺広大 (鳥栖)藤田 主審:西村雄一