ACL予選対江蘇舜天1-2、逆転許し予選敗退

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ACL Eグループ 5月1日(水)19:30 ベガルタ仙台1-2江蘇舜天 仙台スタジアム(ACL表記に付き/ユアスタ)



赤嶺  柳沢
   (ウイルソン)
梁   太田
      (中原)
ジオゴ 富田
    (武藤)
蜂須賀鎌田広大菅井

サブは、桜井、田村、松下、ヘベルチ、武藤、中原、ウイルソン。出ずっぱりのウイルソンはベンチスタート。角田が警告累積で欠場。富田、ジオゴのWボランチの布陣。

ACL予選の最終戦。対戦する江蘇舜天は、勝ち点4で、他力ながら、ベガルタに勝てば生き残る可能性はある。勝ち点6でブリーラムと並ぶベガルタの場合、ブリーラムとFCソウルの試合結果によっては、勝利するだけでなく、少しでも多い得点が必要になるかもしれない。

という状況で始まった試合。試合開始前、俄か雨が降ったりやんだりして、5月にしては冷え込むユアスタ。 11,241人。 江蘇舜天は15人くらいのサポ。チャントが「共通」でポパイのテーマまであるのが面白い。

試合は、相手の固い守りを崩せないベガルタが、37分、蜂須賀が左足のクロスをファーの菅井に合わせ、大外の菅井がヘッドを叩きつけて先制。ベガルタペースになるかと思われた。



しかし、フィジカルで勝る江蘇舜天に、押し返されなかなかシュートが打てない。すると、37分、クリアしきれないボールを強烈なグラウンダーのシュートxでを決められ同点とされてしまう。

その後はベガルタも何度かチャンスを作るが、ゴール前の高い壁を破れない。江蘇舜天のような思い切りのいいシュートがなかなかでないまま、時間が経過。
すると後半16分、ベガルタの右サイドをついて、オフサイドトラップの裏を抜かれて、同点弾を許してしまう。既にパスが出ているのに、手を上げてスピードダウンしても抜かれるだけである。

その後、ベガルタはウイルソン、武藤、中原を投入して、終盤は4-3-3の布陣で逆転を狙うが、レフェリーの不可思議ジャッジもあってリズムを崩し、40分には訳のわからないレッドがウイルソンに出て、反撃の力を失い、そのまま敗戦。

ただ、判定云々ではなく、まだアジアで勝ち抜く力は無かったということ。

前半。
開始早々、梁、鎌田とパスミスが続いて、いやな予感。スペースを埋められて手詰まりになる。2分、江蘇舜天のコーナー。これはクリア。江蘇舜天の38番FWイェブティッチが速い。5分、江蘇舜天が右ライン奥35mのフリーキック。こぼれ球をシュートされるが枠外。10分、ベガルタもようやく展開してゴール前まで行くが、シュートが打てない。13分、ベガルタの右サイドから、角度ないながら江蘇舜天がシュート、枠内で林がパンチ。さらに左サイドでフリーキックを与え、ヘッドを合わせられるが、これも林が抑える。

その後、カウンターの応酬。18分、ベガルタの右サイドから速いクロスを入れられ、コーナーを与える。これは守る。21分、カウンターから太田のクロス、流れる。そして23分、梁が左サイドでためて、上がってきた蜂須賀につなぎ、蜂須賀が長いクロスをファーサイドに上げると、相手DFラインの背後から、大外を上がってきた菅井がフリー、滞空時間の長いジャンプから、ヘッドをたたきつけて、先制!今季一番ともいえる華麗な崩しに、蜂須賀もガッツボーズ。これでベガルタペースになるかと思われた。

さらに27分、柳沢が粘って倒され、相手ゴール正面20mのフリーキック。しかしこぼれを拾われカウンターのところで、梁にイエロー。ボールに行ったように見えたが。29分、ジオゴのサイドチェンジに菅井が上がっていくが、これも?なファールで終了。31分、富田のクロスはキーパー直。33分、江蘇舜天がベガルタゴール中央アーク付近でのフリーキック。これがバーを叩く。危ない。

37分、ベガルタがクリアしきれないボールを、江蘇舜天8番のリュウ ジエンイエがグランウンダーの強烈ミドルシュート、スリッピーなピッチを利用してのバウンドで加速、決められ、同点とされる。こういうシュートをベガルタも積極的に打って欲しかった。これで勢いづいた江蘇舜天に押し込まれる。40分、富田が中央からこぼれ球をミドルシュート、ブロックされる。ようや出た。結局、前半はそのまま1-1で終了。ソウルの様子が気になるが、この時点では0-0。

後半。
開始早々、赤嶺が左サイドに流れ、ラインぎりぎりからグランウンダーのセンタリング、しかし梁は打ち切れず。2分にもカウンターからつないで、最後は富田のミドルシュート。明らかにベガルタは攻撃はスピードアップしている。3分、蜂須賀のセンタリングが、強烈に伸びてシュート性になるが、枠外。5分、カウンターからコーナーを得る。こぼれ球をカウンター応酬、最後は赤嶺がシュートも枠外。

その後、一進一退が続く。江蘇舜天もさすがに足が止まってくる。しかし、16分、右サイドの菅井が上がった後のスペースを狙われ、オフサイドトラップで広大が足を止めたところを、そのままフリーでハムディ サリヒに抜けられシュートを決められ、勝ち越し許す。リードした江蘇舜天は時間を使い出す。20分、ベガルタはカウンターから、ゴール右奥30mのフリーキックを得る。ここで柳沢に代えウイルソンが入る。コーナーキックで、ニアに入ったウイルソが、すらすが、その後押し込めず。

25分、足を痛めていた富田が武藤に代わる。梁がボランチに下がる。28分、右コーナー。その後、ジオゴと梁とつないでシュート。28分にも回してウイルソンがシュートするが、ヒットせず。30分、左からのウイルソンの高速クロスに、赤嶺のヘッド枠外。33分、太田に代え中原を入れる。前が中原、赤嶺、ウイルソンがトップ下、中盤が武藤、ジオゴ、梁の4-3-3か。35分、左から武藤がドリブルでの仕掛け、シュートでコーナーを得る。こぼれのシュートも弾かれる。

36分、カウンターからフリーで江蘇舜天にシュートされるが、ポストに当り、難を逃れる。まだ、ツキはあるのか。37分、菅井がキープして、最後は中央からジオゴのミドルシュート、わずかに枠外。39分、ウイルソンが中央から浮き球パス、それを後ろ向きで中原が、体を捻ってのボレーシュート、枠外。そして40分、ウイルソンがボールをカットしたあと、スパイクしたとの判定でレッドカード。一発退場。('jjj')

これで、反撃ムードが冷やされる。10人のベガルタはなかなか押し込めなくなる。追加時間は4分。ロスタイムに入って赤嶺がDFとせりながら中央突破、ゴール中央アーク付近でフリーキック。相手選手にレッド。これで相手も10人。このフリーキックは壁、こぼれを蜂須賀がシュートも枠外。最後は鎌田が上がっての縦の放りこみに、なだれ込むが、キーパーに押さえ込まれ、万事窮す。

結局、逆転負けとなって、勝ち点を上積みできず。2-2のドローだったが、得失差でブリーラムが江蘇舜天を振り切り、決勝トーナメントでコマを進めた。ベガルタは1勝3分け2敗の勝ち点6で最下位。

日本代表が、国別対抗のアジアチャンピオンなので勘違いしそうだが、クラブ対抗のACLでは、多数の外国人選手や海外の指導者などを招いている各国のリーグ上位チームは、一定のレベルを持っている。Jリーグでチャンピオンにすらなっておらず、、補強もあまりせずに、アジアを勝ち抜こうというのは、あまちゃんと言われても仕方ない。

しかし、厳しい条件の中で、武藤、蜂須賀、ジオゴなど若手や新鮮力が出場し、今後のリーグ戦、ナビスコ杯、天皇杯に向けての貴重な経験を積み、試合の中で、今後が期待できるパフォーマンスを見せた。敗戦やチーム運営の課題から学び、勝負に対するあくなき拘りを持つなら、今後の試合で、必ずや結果に結びつくだろう。


シュート数:12-8、CK:4-2、FK:19-21  得点:菅井直樹  (江蘇舜天)リュウ ジエンイエ、ハムディ サリヒ  警告:梁勇基、菅井直樹、ウイルソン=退場 (相手)ウーシー、レンハン=退場、ドンシャオフェイ  主審:ラフシャン イルマトフ