38節対岡山4-2大勝で単独首位。全FWが点に絡む

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2009年9月6日(日)18:00 ベガルタ仙台4-2ファジアーノ岡山 ユアスタ仙台



平瀬  ソアレス
(中原)(永井)
梁     関口
            
千葉  富田     
     (斉藤)        
朴 渡辺 エリゼウ 菅井
       

サブは、桜井、一柳、斉藤、永井、中原。岡山は三木のワントップ。

他の上位チームが全て分けて、ベガルタが一人勝ちの特異日、単独の首位に。ただ、現時点での首位自体にはあまり意味は無い。出場機会が減っていたソアレスや富田が活躍し、勝ち点3、得失差、総得点を積み上げ、3連勝で連戦を乗り切ったたことに、大きな意味がある。

23度と気温の割りには、西日が当たり蒸し暑いユアスタ仙台。12,519人。岡山サポも30人くらいは着ているのか。先日の仙台市長に続いて県知事が観戦。コイントスで岡山が勝ったのか、エンドを取って、ベガルタは今季初、アウエー側(南側)から、キックオフを得る。

サーレスの出場停止を受けて、久しぶりにソアレスがスタメン。ベガルタは、朴が猛然と上がったり、中央に切れ込んだり、富田や平瀬がプレスに行く。珍しく最初から攻撃なベガルタ。

前半。
キックオフのボールを千葉が蹴りこむと、左サイドの朴が猛然とダッシュ、相手コーナー付近まで追い込んで、いきなりのコーナーをゲット。このプレーが象徴するように、今日のベガルタは、前半からアグレッシブに、相手ボールカットに動く。

この最初のコーナーはショートコーナー、左45度から関口のミドルシュート。わずかにバーの上。さらに朴の追い込みから、相手陣内奥でスローインを得る。ソアレスがうまくキープして、反転してのパス、2列目から上がってきた富田が、珍しくダイレクトでシュートを狙い、キーパー触ってサイドネット。またコーナー。さらに、7分には、右サイドでは平瀬が粘ってコーナーをゲット。梁のキックに中央で平瀬が飛び込むが、枠外。8分、富田のスルーパスを受けたソアレスが、菅井に出す。侵入した菅井、エリア内で思い切り倒されたかに見えたがノーファールの判定。

さらに、エリゼウの縦1本に、梁が裏に抜け出すが、もう一歩。しかし、その後は、岡山も落ち着いてきて、一進一退に。15分、岡山のロングシュート、枠外。17分、岡山のゴールキックから、ワンバンで通され、センタリングが枠内に飛んでくるが、林。18分、ベガルタが相手エリア内でボールキープ、そしてエリア右横25mでフリーキックをゲット。ゴール前のポジション争いで、両成敗か千葉と岡山の竹田、双方にイエローが出る。千葉4枚目で、次節出場停止。

この梁のフリーキックに、19分、エリゼウが中央に飛び込んで、角度を急激に変える弾丸ヘッドで、先制。流れを一気に引き寄せる。21分にも、ベガルタが速攻、関口のドリブルから、中央フリー梁へ。梁、ワントラップしていきなりのシュート、バーの上。さらに、平瀬のポストプレーから梁、最後はソアレスがシュートも決まらず。しかし、コーナーゲット。これは決まらず。すると、23分、岡山がカウンターから、左サイドでのクロス、2列目から飛び込んだ青木に、ゴール左隅へと飛ぶ、たたきつけるヘッドを決められ同点とされる。先制からわずか3分後。少々いやな感じ。

先制しての楽勝ムードから、一転して、緊迫したゲームの雰囲気に。岡山も元気が出て、25分には、コーナーキックから、ゴール正面でキープされる。さらに、31分ごろまで、岡山がボールを回し、ベガルタはなかなか奪えない時間に。31分には岡山にコーナーを与える。

しかし、35分、右サイド、ソアレスから中央の関口へ。関口ワンタッチで後方の梁へ。梁がDFをかわしてながら縦パス。エリア内で平瀬がDFを背負ってのポストプレー、右サイドのソアレスの前に流すと、角度無いながらソアレスが右足できっちり決め2-1。勝ち越し。これまた、ひさしぶりに攻撃陣の連係でゴールまで行ったシーンで、場内にわくわく感が高まる。たたみかけるベガルタ。朴が中央に切れ込んで、こぼれをミドルシュート、ヒットせず枠外も、その積極性に場内拍手。さらに、ソアレスがサイドでキープしたボールから、関口が左足でのシュート、キーパー。

しかし、岡山も豊富な運度量でサイドから攻める。ただ、ラストパスのところで、再三ミス。これでベガルタは助かった。43分には、ベガルタの右サイドをつから、センタリングを入れられるが、これが枠内に飛んできて、林がなんとかキャッチ。すると、前半終了直前、再び青木にするすると左サイドをドリブルでひとりで持ち込まれ、朴、広大がかわされ、あっさり2点目を許す。その後は、ベガルタは自陣で横パス。あえてしたのか?2点取っても、すぐ追いつかれるいやな展開で2-2のまま前半終了。

後半。
ベガルタは依然として、プレスを強めてどんどんボールを奪いに行き、相手のパスミスを誘う。開始早々、サイドで裏を取ったソアレスが抜け出し、中央の梁へ。梁がいいタミングでのダイレクトシュート、枠内もキーパーが足1本で止める美技。クリアされる。3分、エリゼウの縦1本に、ラインの裏を抜けたソアレスがひとりで持ち込んで、コーナーゲット。このコーナーのこぼれを、関口が持ち込むがクリアされるが、エリア横でのフリーキックをゲット。このチャンスに菅井がヘッド、枠外。さらに、平瀬とソアレスがリターンパスで侵入図るが、クリアされる。

9分には、ソアレスが、時々自陣に戻って、ボールを奪う。このボールを関口から平瀬とつなぐが、キープできず。10分、相手陣内のスローインからソアレスと梁で攻め込み、クリアされるが、相手のパスがルーズになったところを、菅井が前に出てきて、地を這うようなミドルシュート。キーパーの手を弾いてゴールイン、3-2、三度勝ち越す。ようやく、いやなムードを払拭するゴール。さらに、相手のパスをカットして、朴、梁、ソアレスとつなぐ。13分には、梁が中央から左足でミドルシュート、これは枠外。

次第に岡山の運動量が落ちてきたところで、15分、平瀬に代わり中原を早めの投入。すると、ソアレスと中原が広大なスペースを縦横に使い始める。16分に岡山のコーナーを守った後、18分、ソアレスが左サイドから、DFをスピードでちぎるドリブル突破、強烈な右足シュートを放つと、DFが弾いたボールがファーサイドの中原の前に。中原、逆を取られながら、左足で無人のゴールに押しこんで、とどめの4点目を決める。また短時間で仕事の中原。4戦連続。

2点リードされ、前がかりとなる岡山には、背後に広大なスペースができ、そこをソアレスや中原が走りこんで、次々とチャンスメーク。19分、ドリブルで抜け出したソアレスのシュートはサイドネット。20分には、梁のスルーパスに朴が左サイドを走りこむがもう一歩。

そして、20分には、左サイドを走りこみ、フリーでパスを受けた中原が、左45度、自分でも打てる位置ではあったが、左足では角度がないとみたか、ルックアップして、ファーサイドのソアレスへ。
中原今季最高のエンゼル・センタリング。巻いたボールはフリーのソアレスへ。どんぴしゃだったが、足をあげてあわせたソアレスのシュートは、わずかにバーの上。これは決めないと。

27分、岡山のカウンター、センタリングから簡単に中央でヘッドを打たれるが、これは林がナイスセーブ。この後は、疲れの見える岡山のパスをベガルタが出足良く、次々カット。しかし、シュートはなかなか決まらない。28分、岡山にエリア内まで侵入許し、なんとかクリア。コーナーを与える。29分、こぼれ球がソアレスの足元にきて、シュートを狙うが、DF。30分、岡山が放りこみからのヘッド、枠外。31分、梁から朴、さらに関口がゴールライン付近までえぐるが、中央で詰めきれず。

32分、足を打撲か?ソアレスに代わり永井が入る。永井は相手ボールカットや前戦でのカットに動くが、パスではプレゼントボール2発が出て、ひとり試合に入れていない感じ。33分、梁が中央からのミドルシュート、キーパーが腕1本で弾き、コーナーゲット。このキーパーは、梁のシュートに対しては、いい反応を見せる。このコーナーではニアで千葉が頭でうまく、すらすが、中央で合わず。37分、朴の縦パスを中原が頭で落とす。関口が拾って、シュートもキーパーに弾かれる。

さらに、梁のドリブル突破、39分には、永井からのパスを受けた中央の中原が足でゴールを狙うが、ふかす。次々とチャンスは作るのだが、追加点は奪えない。そうするうちに、残り時間がなくなり、時間をかけたプレーに。すると岡山は43分、野田が2枚目イエローで退場で10人となる。ここでさらに無理に1点狙うことはせず、遅攻のベガルタ。最後に岡山のロングシュートが飛んでくるが、林が弾く。44分、富田に代え斉藤入る。相手キーパーまで迫るプレスを見せるが、そのまま4-2で試合終了。

その後も、ソアレスのどフリーのチャンスや梁のダイレクトーシュートなど、追加点のチャンスは決められず。しかし、球際での厳しさも戻って、林のファインセーブもあり、3連勝。せっかく攻守に厳しさを出しながら、守備での一瞬の緩みからの2失点は反省材料だが、攻撃では、FW陣全員が躍動した上に、ひさしぶりのエリゼウのヘッド、菅井のゴールもあって、元気のでる試合となった。

そして今日は、セレッソ、甲府、湘南がいずれもドロー。ベガルタがセレッソとの勝ち点差1で、今季初めて首位となった。対戦相手のこともあるが、8日で3試合を3連勝で終われたのは大きい。そして、出場機会に恵まれなかった、ソアレス、富田がスタメンでいいところを見せた。ソアレスは体調戻って、本領発揮だが、富田はボールを受けるときに回転しながら相手をかわす技を習得し、自信を持って前を向けるようになったのが、好調の原因?さらに守備でのすっぽんさを増せば、チームも楽になる。

尚、スポーツ紙などによると、中原の途中出場4試合連続得点はJリーグ新記録。ホーム16戦負けなし、ホーム6連勝はチームの記録ということである。

シュート数:21-14、CK:7-5、FK:18-13 得点:エリゼウ、マルセロソアレス、菅井直樹、中原貴之  (岡山)青木2 警告:千葉 (相手)野田2=退場、竹田 主審:井上知大