17節対横浜FC2-1、梁のファイン、中原ラッキー、最後はオウン

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2009年5月23日(土)13:00 ベガルタ仙台2-1横浜FC  福島



ソアレス  平瀬
(中原)     
梁     関口
(西山)     
斉藤    永井     
         
朴 渡辺 エリゼウ 菅井
(田村)          

サブは、萩原、田村、千葉、西山、中原。横浜FCは、池元ワントップに、根占、吉田らが先発。三浦カズは帯同せず、アツはベンチスタート。

ユアスタが芝の張替え、宮スタがインターハイ使用のため、福島市のあづま陸上競技場でのホームゲーム。ツアーバスが早く着いたので、ゾーン指定となったS席は中央近く、いつもよりいい場所が取れたのはラッキー。入場者8,718人。
それより、なぜか今日はチアリーダーがいない。なぜだー(笑)。こんなに時間が余っているのに。

さて、試合は2点リードした試合終了間際のロスタイム。
なぜかバックパスでずるずると自陣に戻しての時間使いをしていると、案の定、プレスされ、裏に抜けられフリー、最後は文字通り自滅のオウンゴール献上。
これは、いただけないが、ともかく相手のミスを得点につなげて2試合ぶりの勝ち点3。3点、5点と容赦なく点を取り捲るほかの上位チームとは比べくもないが、ひとまず、悪い流れは切った。

前半は、互いにラストパスの精度を欠いて、シュートも少なく、爽やかな陽気の中で、文字通り眠たい展開。

後半。互いに仕掛け始める。横浜FCはピッチの幅を使って、ワイドに攻めてくる。プレスも強まった。ベガルタは、相手が上がってくることで裏に出来たスペースをついて、速攻を仕掛ける。

すると、13分、カウンターの速攻から、中央走りこんだ梁がドリブル。DFの間をうまく抜けてフリーとなった梁がボールを一旦止めて、狙いすましたカーブシュートを、決め先制。外から巻いて入るシュートは、キーパーもどうしようもない、ファインゴール。今日も銭の取れるプレーを見せて貰った。

これでギアが上がった梁次々と相手の裏を縦に抜けてチャンスメーク。しかし、前の選手がなかなかゴールを決められない。相手のカウンターをしのぎながら、押し気味にゲームを進め、後半33分、途中出場の中原が梁のボールにDF前に詰めると、相手DFヘッドのバックパスにキーパーが合わせられず、中原ボールを奪ってそのまま前進、DFもかわしてラッキーな2点目。相手のミスではあるが、しっかりゴールにつなげられたのは良かった。

あづま陸上競技場。中央やや下にスコアボードが見える
強風で暑さの心配はないあづま陸上競技場。この競技場では、電光掲示板がなく、代わりのスコアボードや時計もかなり小さいので、自分の時計を見ながらの観戦となる。スタンド側の椅子やトイレは新しく整備した感じで、きれい。

前半。
前半は風下のベガルタ。メインスタンドにベニヤ板に貼った選手名の紙。林のゴールキックは押し戻されたりしたが、両チームともそれほど、風利用の攻撃は無かった。

ワントップの横浜FC。初めての4-2-3-1だったらしい。様子見の前半立ち上がり。序盤は梁が右にいる。4分、横浜FCがしばしばサイド攻撃も、スピードダウンがあって守りやすい。6分、スローインから梁が攻め入るが、続かず。さらに、左サイド、パクが足1本で止めたボールが、縦のスルーパスになるも、シュートまではいけず。7分、ベガルタのカウンター、関口がドリブルでつっかけ、中央に切れ込んだソアレス、無理な体勢ながら強引シュート、枠外。8分、サイドチェンジで揺さぶり、コーナーゲット。しかしヒットせず。11分、右サイド梁から菅井へのパス、菅井が裏へ絶妙のスルーパスも、ソアレス打ち切れず。

12分、エリゼウからのロングボールを平瀬が落とし、ソアレスが中央突っ込むがDFと交錯。この時間帯、横浜FCは遅攻で、ベガルタの左サイドを中心に攻めてくる。ベガルタは梁がいる右から攻撃。さかんにソアレスが裏を狙うが、微妙なオフサイドの判定に泣されることも。16分頃まで、一進一退、横浜FCも中盤までは組み立ててくるのだが、慎重になりすぎるのか、ラストパスの精度を欠く。21分、ベガルタが中盤で細かくつないで、左からパクがオーバーラップ。相手DFをかわしながら、ゴールライン際までえぐるが、クリアされコーナーをゲット。ニアへのボールはこぼれるが、打ち切れず。しかし、この時間は、ベガルタのペース。

24分、梁から関口、パクと簡単につないで、朴がエリア内侵入、相手DFのハンドはノーファールの判定。すかさず、横浜FCがカウンターをしかけるが、ピッチに足を取られ転ぶ。26分にも横浜FCがボールを回し、チャンスを作るがまたもパスミス。ベガルタとしては助かる。29分、ベガルタがワンタッチでつないで、最後は関口がサイドからのセンタリング、しかし、中央に誰もいない。32分、ベガルタがボールをまわして、最後は中央ソアレスもDFともつれる。

35分、梁が左、関口が右に回る。36分、エリゼウのクリアヘッドを、ソアレスがバックヘッド、これがうまい具合に平瀬の前に落ちるがシュートは打てず。37分、朴がまたサイドを上がっていくが、クロスはラインを割る。今日の前半の朴を見ていると、期待が持てるのだが。41分、ベガルタがカウンター、梁がエリア左隅の永井、フリーでシュートチャンスと思われたが、パスを選択。少し時間がかかると、横浜FCにライン2本、がっちりゴール前を固められ、シュートコースがなくなる。43分、関口がエリア内侵入からシュートも、クリアされる。

相手の中盤のプレスが緩く、カウンターもスピードダウンしてくれるので、永井らがボールを奪って、華麗にワンタッチで攻め入るものの、シュートまで手数がかかりすぎると、守られる。前半ベガルタがシュート3本、気がつくと横浜FCはシュートなしで、うららかな陽気の元、眠たい前半となってしまった。

後半。
両チームとも、攻撃の姿勢を強める。開始早々、エリゼウのロングボールに菅井が上がって、シュートチャンス、しかしワントラップ入れると、DFに詰められる。2分、梁のクロスをクリアされ、コーナーのチャンス。さらに2本目のコーナーのこぼれ、中央でエリゼウのオーバーヘッドも、枠外。横浜FCはピッチの横幅を使って人数をかけて攻めてくるが、これで裏にスペースが出来る。7分、横浜FCがエリア内侵入、ドリブルからのシュートは、枠外。たぶん、これがこの試合初。9分、関口がドリブルで上がって仕掛け、コーナーゲット。しかし、これもこぼれをつなぐが、シュート打てず。

11分、横浜FCがエリア侵入、林が飛び出し、クリアし切れなかったボールが無人のゴールに飛ぶが、エリゼウがクリア。何か前節のビデオのようで、嫌な予感。しかし、14分、カウンターで右の関口が中央の梁に素早くつなぐと、長いドリブルでDFの間をすり抜け、フェイントでひと呼吸おくと、右足インサイドのループというかカーブのかかったシュートが、ファーサイドの枠外からゴールに吸い込まれ、キーパーも見送るだけのファインゴール、先制!出ました、梁の気持ちいいシュート。もやもやが一気に晴れ、目が覚めた。福島のファンにも記憶に残るゴールとなったことだろう。

16分、ここでソアレスに代え、中原入る。オフサイドの判定に悩まされながら、果敢に裏を狙ったいたソアレスだが、今日のボール際のキレはいまいち。その後、横浜FC、中盤のこぼれ球をミドルシュート、バーの上。18分、さらに横浜FCがボールをまわして、クロスも林、直。21分、中原のボールカットから、平瀬?が左に流れ、最後は梁が中央に飛び込むがもう一歩。点を取って、梁の縦への動きが加速。
23分、関口、永井がコーナーでため、フリーの梁がスルーパスを入れると、裏に飛び出した中原がスラィデイングであわせるが、枠外。惜しい。

24分、横浜FCのカウンター、ライン際まで粘られるが、クリア。26分、横浜FCのコーナー。キッカー途中出場の三浦アツ。クリア。その後、菅井が上がって中央に切れ込んでのシュート。左サイド攻められるが、DFから、せまいところを通す朴。32分、梁と中原でワンツー、中原エリア内入ってのシュート、枠外。33分、横浜FCのコーナー。こぼれを梁が高いボールで蹴り出す。相手DFが背走、中原が追い込んで、DFがヘッドでのバックパスも飛び出たキーパーとタイミング合わず。それをそのまま中原がさらって、DFをかわし無人のゴールへ流し込み。2点目。中原今季初得点。ラッキーゴールだが、中原自身が言うように、プレスし続けたプレーが相手のミスを呼び込んだ。

満面の笑みの中原。試合前のスタンド前では、けわしい表情だったが。うれしさからか、サポ席前に長くいて、一瞬イエローかと思ったが、注意のみ。36分、横浜FCのロングシュート、枠外。触ってコーナー。クリア。ここで朴が足を攣らせる。別な交代を準備しいたがようだが、まず朴に代え田村が入る。その後、ベガルタは守りに入らず、点を取りにいく。相手の状態から見て当然。しかし、エリア付近まで攻めても、なかなか決定機まで至らない。

41分にも、カウンターからドリブルで梁が突破、コーナーをゲット。ここで足を痛めている梁に代わり、関口がキッカー。しかし、つながらず。42分にも、右奥30mのフリーキックのチャンス。関口蹴るも、シュートまで至らず。

43分、田村上がって、クロスを入れるが、中央でもう一歩。ここで足をひきずり気味の梁に代わり、西山に入る。そのまま2列目。15試合ぶり。早速、カウンターから平瀬がためて、裏の西山へ。左サイドでエリア内DFをかわしながのシュート、ふかして枠外。決定的。ロスタイムは4分間。1分目、今度は相手エリア右隅20mのフリーキックのチャンス。キッカーはレフティ西山。巻いたキックに田村があわせようとするが、もう一歩。さらに、左サイドライン際30mのフリーキック。これも、西山が蹴り、中原が頭で合わせるが、ヘッドはクリアされる。

ロスタイムも攻め続けるが、決めきれず、最後は時間を使いはじめるが、バックパスでずるずる下がり、プレスで林のキックも中途半端となるところ、永井のパスをさらわれてラインの裏へ通され、フリー。シュートはポストだったが、戻り足でDFが押し込んでしまい、痛恨のオウンゴール。1点返される。映像で見るとオフサイドに見えるが、だからと言って、足を止めたら、いいことは何もない。その後、試合終了の笛。

最後で喜びも割引になってしまったが、2点を追いつかれてドローの前々節、逆転負けを喫した前節の流れを断ち切って、第一クール3位で終了できた。守備の点検は必要。今は何より、怪我人の状態をにらみながら、選手をやりくりする他ない。控え選手は一層の奮起を。

それにしても、なんともいえない朴。サイド攻撃の鋭さ、ライン際での守備での粘りと、使いたい選手なのに、使いずらい。足攣りがまたも発生。頭を丸め、にこやかにされると怒る気も失せるが、なんとか食事療法とかトレーニングとか、90分持たせる方法は無いのだろうか?レフティー特有の巻くクロス、エリア内でDFをひょいひょい交わすドリブルなど、武器が色々あるだけに、もったいない。

そういえば、西山も貴重なレフティー。プレースキックやクロスなどの精度も上げておくと、チャンスが増えるかもしれないが、ライバルも多いので、精進あるのみ。

余談:試合後、ちょうど32歳の誕生日だった平瀬へ、ゴール裏からハッピバースデーが歌われていた。そして、いつの間にか、いろんな選手から、生卵でのシャンプーサービス。それが誰彼かまわずの卵掛け合いとなり、後片付けが心配になったが、スポーツ紙によると、ちゃんとビニールシートを敷いて準備したあったみたい。最後は、今日のMVP表彰で遅れた梁に、後ろから遠慮気味に西山が卵をグシャ。その前に西山は、平瀬にすべりのいい頭を念入りにシャンプーされていたので、誰かにサービスのお返しをしたかったらしい。。。


シュート数:13-6、FK:13-14、CK:7-4 得点:梁 勇基、中原貴之 (愛媛)オウンゴール 警告:なし 主審:飯田淳平 副審:前田敦