30節:ベガルタ仙台0-0群馬、ミスでリズムに乗れず、スコアレスドロー

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2024 J2 30節 9月7日(土)19時03分 ベガルタ仙台 0-0 ザスパ群馬 正田醤油スタジアム群馬


菅原 郷家
(エロン)  
相良    情滋
(有田→松下)(中島)

鎌田 松井
(工藤蒼)   
内田 菅田 小出 奥山

郷家、エロンのシュート決まらず

サブは、松澤、實藤、松下、工藤蒼、有田、中島、エロン。
群馬は、GK櫛引、DF田頭、酒井、瀬畠、高橋勇利也、MF山中、天笠、風間、仙波、FW河田、河本。佐川、平松、樺山、川上エドオジョン智慧は、ベンチスタート。

前節ホームでの快勝を受けて、連勝狙いで群馬とアウエー戦。

4000人のスタジアムの内、1000人がベガサポ。スタンドには、怪我で長期離脱の髙田の背番号「2」のゲーフラやメッセージの弾幕。画面から要所、要所で聞こえるベガルタのチャント。

チーム一丸の勝利を掴みたかったが。

「こんなはずじゃない」と思わせる側に

ベガルタが、上位の清水に勝利できたのも、ベガルタが、「こんなはずじゃない」と思わせるプレイができたからであり、この日のベガルタが、群馬に思うようにプレーが出来なかったのも、同様だろう。

前半の停滞は、油断というより、スカウティングとは、少し違っていたのかもしれない。

群馬が5バックで、ただ引いて守りカウンター狙い、ではなく、結構高い位置のプレスでボールを奪って、ショートカウンター狙いと、ベガルタのお株を奪うパフォーマンスを見せ、面食らったのではないか。

自分達だけでなく、相手も進化する。

とりわけ、5月の対戦ではいなかった、仙波のキープ力、自在な位置取りに手を焼いた。

ベガルタの方の、久しぶり出場の選手は、動き出しが遅れ、いつものメンバーは、相手プレスにパスの出しどころがなくて、余裕を無くし、前半にイージーなパスミス4個くらいを出して、自らリズムを失ってしまった。

想定と違った事を相手がやってきても、慌てず、いつものパフォーマンスを出す、厳しくチャレンジする姿勢は求めていきたい。

今後とも、怪我やカード累積、試合途中からの強度アップの必要も当然ある。

5人交代制の今、メンバーが変わっても、同じようにパフォーマンスできるチームが上に行く。

選手達も、この試合を反省材料に、また奮起してくれると信じたい。

 

勝ち点1を死守、GK林と菅田の制空

攻撃面では、後半、2回、郷家、エロンの決定機と、ATでの猛攻があったが、がっちり守られ、決め切れなかった。

思うように攻撃できないと、自らバランスを崩し、ずるずると敗戦してしまうのが、去年までのパターンだったが、この試合では、GK林が、後半6分の、山中のシュート性の難しいクロスを弾いた後、さらに、こぼれの至近距離をはじき返した。

また、後半25分に、群馬が、187cm佐川、184cm平松をトップに入れて、高さ勝負に来たが、クロスやルーズボールの競り合いで、ベガルタの選手達は体をあて、ハイボールは菅田がことごとく勝って、クリア。

さらに、奥山はじめ、他の守備選手の強度もあってこその、無失点、勝ち点1。

安定の奥山、強烈ミドルも披露

髙田の怪我、真瀬が欠場中、前節左サイドで見せた奥山が、今度は右サイドに回っても、球際の強さ、機を見ての上がり、と安定のプレーでチームに貢献。

さらに、後半36分には、コーナーからのこぼれを、中央から強烈ミドル。群馬の選手に当たってしまったが、決まっていれば、たらればのシュートで、1発があるのは、今後も楽しみである。

この試合でも怪我人が発生し、チームは厳しい状況だが、うまく危険なプレーは回避して、勝利に貢献して欲しい。

有田、怪我が軽いことを

リーグ後半戦のヒーローの一人、有田が後半交代で入って、見事な高速プレスを見せたものの、着地で負傷。どうも左膝あたりをやった感じで、足が突けなかった。

圧倒的なスピードを活かした裏へ走り、想定外のプレスやプレースバックでの守備。

元気の塊みたいな若手の怪我は、本当に痛い。

ここは、慌てずじっくり養生して、しっかりとゲームを外から観察し、今後に備えて欲しい。

なんとか、短い期間で復帰できる事を祈るのみである。


前半
群馬は3-4-2-1、ベガルタは4-4-2。奥山右SB、左SBは内田。

中島ベンチスタートで、相良と情滋がMFでスタメン。

立ち上がりから、群馬が高い位置のプレスで、ベガルタの攻撃を遅らせる。

1分、ベガルタ、右サイドペナ角で菅原が反転シュート、バーの上。

6分、群馬、ベガルタ左で相良を二人で囲み、ボールを奪うと、仙波がシュート、GK林正面。

右の情滋、左の相良がプレスに来ると、その背後を狙う群馬。少し立ち位置が深いか。

16分、ベガルタ、ボールは持てるが出しどころなく、松井が弱い横パスを出すと、さらわれ、左コーナーを与える。ここはクリア。

鎌田のパスも、今日は前との呼吸がいまいち。

<21分飲水タイム>
26分、ベガルタ、相良キープも、シュートは打てず。群馬のカウンターは鎌田が阻止。

28分、ベガルタ、右から情滋のロングスロー。こぼれを相良がシュート。弾かれ、左コーナー。こぼれを相良がクロスも合わず。

34分、ベガルタ、ラインを上げたが、なかなか出せず、菅田が弱いバックパス。これを狙われて、群馬がカウンターからのクロス。ここは林がキャッチ。

39分、ベガルタ、フリーの情滋がトラップ合わず、ライン割る。

40分、ベガルタ、カウンターで菅原がキープ、ファールを貰う。今日の菅原は地味ながら、ボールのタメはできていた。

AT3分、ベガルタ、松井にイエロー。

前半のシュートは、共に2本。


後半
ベガルタ、情滋に代わり中島が入り、トップへ。郷家が右MFに回る。

3分、ベガルタ、左サイドで、相良からパスを受けた中島、反転即、キーパー前にクロス。キーパーキャッチ。

5分、群馬、瀬畠にイエロー。

6分、群馬がベガルタ右から、山中のクロス。巻いたボールがゴール方向へ行くが、GK林ワンハンドクリア。こぼれをシュートされるが、これもすかさずブロック。危なかった。

10分、群馬、田頭に代え、川上エドオジョン智慧が入る。

10分、群馬、左奥40mのフリーキック。こぼれを天笠がミドルシュート、バーの上。

14分、ベガルタ、自陣からのロングボールを、右サイドで中島が胸トラップ、スルーパスをゴール前に出すが、相良もう一歩。

16分、ベガルタ、相良に代え左MFに有田、菅原に代えエロンが入る。

22分、ベガルタ、有田が猛然とプレスで突っ込み、着地時に左膝辺りを痛める。担架で退場。

25分、ベガルタ、怪我の有田に代え、急遽松下が入る。中島が左MF、鎌田がトップに上がり、松下がボランチ。

25分、群馬、河田に代え、佐川、川本に代え平松が入る。

26分、群馬、佐川が中央から反転シュート、ブロックで、左コーナー。クリアからミドルシュートも、枠外。

27分、ベガルタ、松下がパスカット、中島につなぎ、中島ドリブルからのクロス、これはキーパー。

33分、ベガルタのカウンター、内田からパスを受けた中島が、ドリブルから、絶妙クロスを右のエロンに。エロン胸トラップで落とし、すかさずシュートも角度なく、ふかす。決定機。


36分、ベガルタ、内田が上がってクロス、で左コーナーを得る。松下の左コーナーからのこぼれ、奥山が中央から強烈ミドル、群馬選手に弾かれる。


39分、群馬、天笠に代え樺山、風間に代え小柳が入る。
ベガルタ、鎌田に代え工藤蒼が入る。工藤がボランチ、松下が右MF、郷家がエロンと2トップで、左MFに中島。

追加時間は6分。
1分、群馬、高橋が上がってのクロス、クリア。

2分、ベガルタ、松下のキープから松井、縦パスを郷家につけると、郷家エロンのワンツーで、郷家が強烈シュート、キーパーに弾かれる。決定的。

4分、ベガルタ、群馬のロングスローをクリアした後、群馬ゴール前で、工藤蒼らがセカンドを拾い続け、攻撃するが、人数をかけて守る群馬に、シュートまでいけない。

結局、スコアレスドローで、勝ち点1。後半のシュートは共に4本。



シュート数:6-6  CK:5-4  FK:9-10   得点:なし  警告:松井、瀬畠  主審:榎本一慶  入場:4,119人