WECUP02節:マイナビ仙台L0-1千葉L、攻守改善も一瞬の隙突かれる。15歳の津田出場。

2023-24 WEリーグカップ2節 9月2日(土)18:00 マイナビ仙台レディース 0-1 ジェフ市原・千葉レディース ユアスタ仙台


武田
(廣澤)
カーラ 中島 田畑
     (遠藤)
西野 太田
   (隅田)
 
高平 楓 國武 松永
  (津田)
松本

崩しの形が見えるも、決め切れず。2種津田が最年少出場

左MFに佐々木に代わりにカーラが入る。サブは、齊藤、岩城恋音美(2種)、隅田、パウラゲレーロサンズ、遠藤ゆめ(2種)、廣澤、津田愛乃音(2種)。
千葉Lは、GK清水、DF田中、林、蓮輪、上野、MF岸川、鴨川、小林、山口、加藤、FW大澤。千葉玲海菜、小川、城和はベンチスタート。

2023-24シーズンのマイナビ仙台レディースのホーム開幕戦は、カップ戦第2節対ジェフユナイテッド千葉レディースとの対戦。

18時でも気温28.6度、湿度78%と非常に蒸し暑い。時折風が吹くとスタンドは若干涼しいが、ほぼ無風のピッチ上は相当暑そう。

武田選手は、前半からノースリーブ状態に捲り上げ、マニッシュw

さて、マイナビ仙台Lは、3選手の長期離脱に加え、監督も体調不良でスクランブル。
カップ戦は、佐々木勇人コーチが、代行で指揮を執ることなったが、これが2戦目の指揮という事で、違和感はなかった。


マイナビ仙台Lは、ずっと欠場が無かった佐々木が今日はおらず、カーラが左サイドに入った他は前節とを同じスタメン。中島はトップしたからボランチまで自由に動く。

千葉Lも4-4-2で、ほぼミラーの構図となった。

試合は、マイナビ仙台Lが、前節に比べ、寄せやパススピードを上げ、サイドチェンジで揺さぶるなど、攻守共に改善されたものの、決定力という所は、まだ発展途上。

前半は、千葉Lの左からのサイド攻撃をしのぎ、ワイドな攻撃で反撃も決定機は少なかった。

後半は、徐々にカウンターからピンチを招き、9分に、左からのFKから押し込まれて失点、選手を代えながら反撃を試みるも、やはり決定機はわずかで、0-1で敗戦となった。。


まだメンバーが揃わず、隅田も後半から出場など、やり繰りしながらの試合。
前節と比べると、ボールへの寄せのタイミング、激しさなどが整理され、取られてもすぐ取り返すような戦いはできた。

千葉Lも奪ってからのカウンター狙いのようで、前半は、マイナビ仙台L左からの山口、後半は、右から城和などに、再三上がってこられ、シュートも打たれたが、ぎりぎりしのぐ。

前半の守備は、CB國武をチャレンジに広い範囲に飛び出させ、ボランチの西野がラインに入って3バックのような形にもなる。

前節では、やや迷いが見られた太田も、この試合で厳しくボールに行って、左右にボールを展開。


✅攻撃では、恐らく今季のテーマなのであろう、ハーフスペースを、サイドバックの選手が上がって行き、ゴール前まで迫るな事を、カーラや松永が試みていた。

また左からは、カーラが引き付けて空いたスペースを、高平が何度も上がってのクロスで、チャンスメーク。

後は、クロスの精度や中の集散具合が、次なる課題。ここが良くならないと点につながらない。


後半には、これまで見ない形の攻撃を披露。

✅サイドで三角形を作りながら、ボラチの西野やトップにいたカーラがポケットに入り、折り返しのパス、ゴールにはつながらなかったが、中島の惜しいヘッドもあり、決定機を増やす試みが見られた。

✅現在のチームの期待は、カーラ。
2試合連続出場で、この試合では、左サイドからトップ、トップ下とこなし、ボールを収めた。

上背は無くても、安定した下半身で、ボールをキープでき、力強いミドルも打てるので、ゴールに近い位置で、勝負できるようなパス回しを期待したい。

インタビューによると、中島との相性もいいようなので、もっとボールを集めたい。


また、この試合では、二人目の外国人選手、パウラもベンチ入りしていたが、点を取りに行くところで、佐々木コーチは、ユースの171cmのFW津田愛乃音を起用。

同じユースの遠藤ゆめと同時に使い意図は見えたが、時間もあまりなく、シュートは、中島のロングボールからヘッド1本だった。

ただ、長身でも、走り方が、あのマルカリを思わせるダイナミックなフォーム。チームにはランニングコーチもいるので、さらに出足が早まれば、トップでも面白い存在になるかもしれない。

ちなみに、津田愛乃音の15歳9ヶ月25日でのWEリーグ出場は、最年少記録だそうである。


一方で、外国人選手の内、怪我のジャニスタを除く、パウラとマリエはまだプレーしていないが、WEリーグに慣れて貰うためにも、コンディションが整い次第、積極的に起用してほしいところである。

前半
寄せのスピードが上がったマイナビ仙台L。
斜めのボールで、サイドチェンジを多用し、両サイドからの攻撃、とりわけ、高平が左から何本もクロスを上げ、コーナーも5本あったが決定機には今一つ。

8分、中島、武田とボールがつながり、最後はカーラがカットインシュート、枠外。

13分、右奥30mからのカーラのミドル、これはキーパー。

千葉Lの方は、鴨川のロングシュートなどあったが、最大のチャンスは、35分、カウンターで大澤からDFの間で受けた山口のフリーのシュート、枠外。これは危なかった。

追加時間、佐藤楓のロングボールで、背後を取った武田が、DF二人の間からシュート、枠外。惜しい。ニアを狙ったが、ファー狙いでも良かったかも。

前半、マイナビ仙台Lのシュートは7本、千葉Lは4本。


後半
次第に間延び、カウンター応酬になるが、途中でパスカットした千葉Lの方が、シュートまで持ち込む場面が多い。

3分、左サイドで西野から外の高平、内の太田とテンポつよくつなぎ、太田のスルーパスを、ペナ内で受けたカーラが反転して抜くと折返しのクロス、中央に入っていた中島が、フリーでドンピシャヘッド、キーパー正面。決定的。

8分、千葉L、山口に代わり千葉玲海菜が入る。

⚽9分、千葉L、左コーナー付近からのフリーキックを、ペナ内で大澤が頭ですらし、ファーの鴨川が合わせてゴール、0-1
これはきれいに決められた。


12分、マイナビ仙台L武田に代わり、廣澤が入る。廣澤が左MF、カーラがトップに上がる。

15分、中島のロングボール、カーラもう一歩。

19分、千葉L、小林に代わり小川、加藤に代わり城和が入る。

20分、マイナビ仙台Lがカウンター、左サイドでつないで、西野がペナ内侵入、折り返しのパスを出すが、合わず。

後半の後半になると、千葉Lのプレスに、マイナビ仙台Lの選手がボールを奪われるシーンが増える。

24分、千葉L、城和が右からカットインシュート、松本。


27分、マイナビ仙台L、田畑に代わり2種の遠藤ゆめが入り、左MF。廣澤が右MFに回る。

30分、佐藤楓にイエロー。

32分、千葉Lの田中にイエロー、

34分、マイナビ仙台L、太田に代わり隅田、佐藤楓に代わり津田が入る。隅田はボランチ、西野がCBに下がり、中島がボランチに。津田がトップへ。

39分、遠藤ゆめが、ベテラン岸川に、後から削ってボールを取りに行くが、かわされる。


終盤、千葉Lは5バックにして守りに入る。

42分、遠藤からパスをうけた中島がロングボール、背後に抜けながら、津田がヘッドもヒットせず。

試合は、結局0-1。マイナビ仙台Lは2連敗。

後半、マイナビ仙台Lのシュートは3本、千葉Lは6本。


それにしても、W杯であれだけ盛り上がった、女子サッカー。たしかに宮澤、松窪はいないけれど、入場3桁は、寂しい限り。


シュート数:10-10  CK: 8-3 FK: 8-7  得点:(千葉L)鴨川実歩  警告:佐藤楓 (千葉L)田中真理子  主審:勝 美沙希  入場:759人