2025/26 WEリーグ 9節 10月4日(土)14:03 マイナビ仙台レディース 3-1 ちふれASエルフェン埼玉 熊谷スポーツ文化公園陸上競技場
津田Y
遠藤 矢形
(大西) (菊地)
太田 江崎
.
井上
石坂 西野 三浦 安倍
(岩城)(坂井) .
横堀
矢形、遠藤ゆめ、津田がゴール
サブは、清水、松永、坂井、岩城Y、大西、菊池Y、後藤。
EL埼玉は、GK浅野、DF佐久間、柘植、橋沼、長江、MF瀬戸口、樋口、木村、園田、藤原、FW高橋美夕紀。植村、田中結衣、桂、木許、栃谷は、ベンチスタート。

粘り強い守備から、後半3点取って快勝
今節は、アウエーで、ちふれASエルフェン埼玉と対戦。
この3試合、惜しいところでドローが続いていたので、勝利が欲しいマイナビ仙台であったが、前半は、EL埼玉の前からプレスと、井上の両脇を固める布陣に苦戦。
中盤からサイドに振られて、ゴールは防いだが守備の時間が続き、ようやく反撃に出たのは、35分過ぎ。
それでも、相手の疲れに乗じて、カウンターから次々とシュートを放つ。
後半になると、マイナビ仙台の方が、逆に前からプレスで押し込み、ラインを上げてセカンドを回収、中盤の選手も前に飛び出るなど、押し気味に進める。
すると、15分、コーナーのこぼれを矢形が鮮やかに決めて先制。さらに3分後、今度は矢形のクロスを遠藤ゆめが決めて2-0と一気に優勢に。
その後はメンバーを変えて反撃に出てきたEL埼玉の時間が続き、24分に右からのクロスをファーの藤原に頭で決められ2-1。
これで勢いを戻したEL埼玉が、次々攻勢をかけて来る。
これを凌いで、マイナビも疲れが見える選手を代えて、30分過ぎからようやく流れを戻すと、41分、カウンターから江崎のパスを受けた津田が、DFと競りながら強引に浮き球シュートを放つと、いい曲線になってゴール。3-1と付き放し、4試合ぶりに勝利。
前半、EL埼玉のプレスに押されるが無失点
この試合のポイントは、試合開始からプレスをかけてくるEL埼玉が、井上を二人で挟み込み、両サイドに素早く振ってクロスから、こぼれを狙う攻撃をしのいで、前半を無失点で抑えたところ。
ペナ内やコーナー付近まで侵入されるなど、研究されている感もあったが、慌てずつないで、押し戻し、相手のリズム一辺倒にしなかったのが良かった。
DF陣では三浦、安倍の安定した守備もあるが、昨年とは違い、西野、石坂がしっかりとキープして、味方のフォローを待って三角形で打開していて、隔世の感さえするw
前半35分以降は、相手が攻め疲れたところで、カウンターを次々繰り出して、さらに疲れさせた。
矢形4試合で3ゴール、遠藤ゆめ初日、津田も決める
前節までの3試合の内、2試合でゴールを上げていたエースの矢形が、後半の15分で先制。
今期3点目を決めた。
左サイドで、石坂の縦パスに上がった遠藤ゆめが粘って、コーナーをゲット。
このゆめの左CKのこぼれを、江崎がつないで、左ペナ角から、腰を捻っての豪快ミドルで、バーに当たってゴール・イン!
前半、チームが守勢になっていたところで、エースの一発で、一気にチームに勢いが出た。
さらに3分後、今度は、アンカーの井上がペナ中まで侵入。相手のマークがずれたところで、右サイドの安倍が前でフリーになっていた矢形にパス。
これを矢形がクロスで入れると、ゴール前で張っていた津田がバックヒールで狙い、その背後にいた遠藤ゆめがワンタッチで、コースを変えてゴール、2点目。
遠藤ゆめは今期初ゴール。
インタビューによると、練習通りのパターンだったようだが、連携が光ったゴールで、一気に2点差とした。
その後、EL埼玉に反撃されて押し込まれ、1点返されるが、しぶとく守ると、終盤の41分、今度はカウンターから、江崎のパスをうけた津田がDFとゴール前で競りながら、強引にシュート、これがDFの足に当たったか、うまい具合のループになってゴール、3-1と試合を決めた。
津田は今期2点目。泥臭いゴールも決めるようになって、ベテランのような高校生。
矢形、遠藤ゆめ、津田と、攻撃陣が揃って3点取っての勝利。
それも、相手の攻撃を、慌てずしっかり凌いで、連携からのゴールで、今後が非常に楽しみになってきた。
井上、江崎、太田の中盤が攻守に冴える
マイナビ仙台不動の中盤3人が、この日も好調。
前節終盤で途中交代して、心配された井上は、元気にスタメン。
前半は、囲まれるなどプレスにあったが、うまく動いて、次第にフリーになり、攻撃の起点に。
特に、遠藤ゆめの2点目につながった、後半24分の相手ペナ内までの縦の侵入は、相手のマークの混乱を招き、フリーの矢形のクロスからゆめのゴールにつながった。
江崎は、この試合、特に元気だった。
トラップからパス出しまでの時間が非常に素早くなり、相手のマークが来る前に、展開できた。
また、狙いを定めると、トップスピードで、相手にプレスに行き、小兵ながら体を間に入れて、パスをつないだ。
足攣り選手が続出する中で、最後まで走っていた。
太田も、特に左サイドで、遠藤ゆめ、石坂の上がりのサポートに顔を出したり、自ら惜しいミドルシュートもあった。
明らかに、以前より体が大きくなって、対人の強さが増している。
これに持ち前の嗅覚を絡めれば、さらに、得点に絡んでいけるだろう。
相手クロス、CKのポケット守備は課題
後半3点とっての快勝だが、失点シーンは、課題が出た。
コーナーや、クロスからのポスト脇の守備で、キーパーが出るのか、だれがマークにいくのか、時々曖昧になって、やられるシーンが続いている。
その時々で、誰がどう出るかは、流動的だが、守備力向上の中で、相手のロングクロスや、セットプレーの守備は、さらに磨き上げていって貰いたい。
前半
前半のシュートは、マイナビ仙台4本、EL埼玉5本。
後半
⚽15分、マイナビ仙台、CKのこぼれをつないで、矢形がシュート決まって1-0。
17分、EL埼玉、木村に代わり田中結衣、FW髙橋に代わり木許が入る。
⚽18分、マイナビ仙台、右から矢形のクロスに、津田がバックヒール、さらに遠藤ゆめがキックでゴール、2-0。
⚽24分、EL埼玉、右からのクロスに、藤原が頭で合わせ、1-2。
30分、マイナビ仙台、左SB石坂に代わり、ユースの岩城が入る。
31分、EL埼玉、DF長江に代わり栃谷が入る。
33分、マイナビ仙台、西野に代わり坂井が入る。
38分、EL埼玉、園田に代わり桂、藤原に代え上村が入る。
⚽41分、マイナビ仙台、津田がゴール前でDFと競りながらのシュート、キーパの頭上を越えゴール、3-1。
44分、マイナビ仙台、矢形に代わり菊地、遠藤ゆめに代わり、大西が入る。大西がトップ下、菊地は左MF。
後半のシュートは、マイナビ仙台6本、EL埼玉4本。
シュート数: 10-9 CK: 3-0 FK:6-10 得点:矢形海優、遠藤ゆめ、津田愛乃音 (EL埼玉)藤原加奈 警告:なし 主審:荒川里実 入場:674人