32節:ベガルタ仙台 1-2 大宮、堀田PKストップ、郷家同点弾、敗戦にも闘志は消えず

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2025 J2 32節 10月4日(土)15時03分 ベガルタ仙台 1-2 RB大宮アルディージャ ユアテックスタジアム仙台


宮崎 郷家
(エロン)  .
相良    山内
(中田)   (髙田).
鎌田 松井
(工藤)  .
奥山 菅田 井上 真瀬
(石尾)      .
堀田

攻守奮闘、同点に追いつくも10人時、勝越し許す

サブは、梅田、髙田、マテウスモラエス、石尾、武田、工藤蒼、エロン、荒木、中田有(特指)。

大宮は、GK笠原、DF関口、村上、福井、下口、MF小島、アルトゥール シルバ、泉、豊川、FWカブリーニ、オリオラサンデー。は、ベンチスタート。藤井、富山、杉本、和田はベンチスタート。



敗戦の中でも闘志は消えず

アウエーでは0-3と完敗だった大宮とホーム、ユアスタで対戦。スタメンは前節同じ。

序盤は、大宮のプレスにも五分五分で勝負できたが、サイドが上がった背後で、オリオラサンデーに納められるようになると、チャンスを作られ始める。

それでも13分過ぎからサイド攻撃で、何度か相手ゴールに迫るが、シュートまで行けず。ペナ内で郷家が引っ張られたのは、ノーファールの判定。

互いにロングボールが多くなった、33分、サンデーの強烈ミドルを堀田が弾く。このあたりから再び大宮ペースへ。

ベガルタも奮闘したが、徐々に大宮のカウンターの出足に背後背後に入られ、38分にカプリーニのゴラッソで失点。


後半頭に3枚代えで、松井、奥山、山内に代え、武田、石尾、荒木を投入。

後半、7分にはPKを与えるが、GK堀田が読み切って、ワンハンドセーブ、足のキックでクリア。

その直後、武田のクロスから、相良シュート、キーパー弾くところ、郷家が左足のシュートで決めて1-1。

16,000入ったスタジアムも最高潮になるが、22分に、CB井上が2枚目イエローで退場。

宮崎を下げ髙田を入れ石尾をCBに回す体制で我慢の守備から、チャンスを窺っていたが、36分、大宮コーナーを一旦クリアしながら、和田のクロスを福井が決めて1-2と勝ち越される。


10人となっても、相良、郷家、最後は荒木がゴールに迫るが、決め切れず、1-2の敗戦となった。

痛い敗戦ではあるが、最後まで戦う姿勢を見せ、GK堀田は、PK、直接FKストップを見せるなど、まだまだチームの炎は消えていない。

まだ、上位のつぶし合いの中、チャンスはある位置。

2週空けで整えて、出られるメンバーで、勝ちに行くのみ。


サンデーに、サイドの背後で納められる

大宮は監督が変わって、再び、「狩り」からの動き出しの速さが出てきた大宮

序盤は五分五分も、ベガルタは次第に苦戦。

相手のスピードを警戒してラインを上げきれない所もあった。

特に、ワントップ気味のオリオラサンデーが、ベガルタサイドバックの裏で張っており、シヨートカウンターの時に付けられて、収められるので、やっかいだった。

これは、他のチームも参考にしてくるだろう。


めげずに、ベガルタもボールを奪って、ゴール前まで行くのだが、シュートのタイミングが遅れ、前半のシュートは3本に留まった。

ベガルタ得意のサイド攻撃を、如何にシュートまで行って、やり切るか。

MFとの連携、ワンタッチプレーの多用など、一層の連係強化を。


堀田が、ミドルのクリア、PKストップ、FK読み勝ち

ベガルタアカデミー出身、GK堀田が、セービングで見せた。

シュートまでが素早い大宮に対して、しっかりとセーブ。

特に、前半、33分のサンデーの正面からのミドルのセーブは、一旦、相手の流れを止めた。


1点リードされた、後半7分にはPKのピンチ。

これで、カブリーニに右に蹴るのかと挑発しながら、左に蹴ってきたのを、ワンハンドでクリア。さらに、浮いたボールの足でクリアして連続失点を阻止。

そこからの勢いで、郷家の同点弾につながったといってもいい。

さらには、26分にも、アーク中央でのFKのピンチ。

ここも左に寄りながら、カプリーニのシュートコースを読み切って、クリア。追加失点を阻止した。


10人となって、ノーチャンスの追加点を奪われたが、カブリーニに嫌なイメージを与えることができたし、万が一、再び大宮と対戦する時には、これはアドバンテージになるだろう。

個人的には、堀田のキックから始まる、攻撃のテンポがいいので、当面GKは、堀田で押してもいいかと思う。


前半、真瀬、奥山にシュートチャンス

前半15分には、ペナ前まで上がった奥山が、フリーで受けて、左45度の好位置にいた。

ミドルを持っている奥山なら、狙える位置だったが、相良にパスを出した。

また、24分には、左サイドに流れていた山内が、ドリブルで右に運んで、最後はフリーの真瀬にパス。

ここで真瀬はゴール前にクロスなのかシュートなのか曖昧なパス。


より確実性を求めて、前線の選手に託したのかもしれないが、この二人には、ゴール前でシュートコースが空いていたなら、思い切って打ってほしかった。

誰が決めてもいい。

積極的に打たれた方が、相手は嫌なはず。

いい動き出しで得た、ポジション取りを活かして、自分でチャンスを活かして欲しい。



郷家の技あり同点弾他、チーム一丸の姿が次につながる

前半、失点した直後は、相良が、中央で反転からの左足シュート。

惜しくもキーパーのファインセーブに合う。


そして、後半、堀田のPKストップからの、郷家の同点弾も、スタジアムがまさに興奮の坩堝となるものだった。

後半から入った武田のクロスに相良が走り込んで、果敢に左足シュート。

キーパーに弾かれるところに詰めてた郷家が、キーパーの背後を狙って、左足でのコントロールシュート。

DFのカバーも追いつかずゴール。

この緊迫した場面でも冷静。見事なゴールだった。

これで逆転勝ちを確信したが、勝負の世界は甘くなかった。


それでも、フィジカルのある外国人選手にも、果敢に体を張ったベガルタ選手の姿。

退場になり、涙にくれる井上を、控えの梅田と髙田が寄り添ってベンチまで行く姿。

1点ビハインドでも、1-2と勝ち越されからでも、最後までゴール前まで迫った、ベガルタイレブンの姿。


チームの炎は燃えたまま。

まだまだドラマは起こせる。

本番はこれからだ。

前半
29分、ベガルタ仙台、宮崎にイエロー。

⚽38分、大宮カブリーニのゴールで0-1。

AT2分、ベガルタ仙台、井上にイエロー。

AT3分、大宮カブリーにイエロー。

前半のベガルタのシュートは、3本、大宮は6本。

後半
ベガルタ仙台3枚代え。山内に代わり荒木、奥山に代え石尾、松井に代え武田が入る。

8分、ベガルタ仙台、大宮のPKをGK堀田がストップ。

⚽10分、ベガルタ仙台、郷家のゴールで1-1、同点。郷家は、今期9点目。

16分、大宮、豊川に代わり和田が入る。

22分、ベガルタ仙台、CB井上にイエロー。2枚目で退場。ベガルタ10人。

25分、ベガルタ仙台、FW宮崎を下げ髙田を入れ左SB。石尾をCBに回す。

31分、大宮、泉に代え津久井、オリオラサンデーに代え杉本が入る。

⚽36分、大宮、CKから福井が決め1-2。

41分、大宮、アルトゥールシルバに代え富山、カブリーニに代え藤井が入る。

AT2分、ベガルタ仙台、相良に代え中田が入る。

AT5分、大宮、下口にイエロー。

後半のベガルタのシュートは8本、大宮は5本。

シュート数:11-11  CK:8-4  FK:15-16   得点:郷家友太 (大宮)カブリーニ、福井啓太  警告:宮崎、井上2=退場 (大宮)カブリーニ、下口  主審:大橋侑祐  入場:16,607人