2025/26 WEリーグ 01節 8月9日(土)18:03 マイナビ仙台レディース 0-0 セレッソ大阪ヤンマーレディース ヨドコウ桜スタジアアム
矢形
遠藤 太田 大西
(高原)(篠田) .
江崎 井上
石坂 西野 三浦 安倍
(吉岡)
横堀
デュエル向上、特指篠田、初出場
サブは、瀬戸(ユース)、高原、吉岡、坂井、篠田、佐藤にいな、後藤。
C大阪Lは、GK山下、DF米田、中谷、白垣、MF脇阪、百濃、高和、宮本、新井、FW和田、宝田。田子、田中智子、北原は、ベンチスタート。

新生マイナビ仙台、初戦はスコアレスドロー
キックオフ時30度、湿度60%、後半からは雨も降る。蒸し暑いピッチ。
前半から、C大阪Lのハーフスペースを使ったり、ワンタッチで裏に抜ける攻撃に、ぎりぎりの対応。
前半は守備一辺倒だったが、ゴール前では集中して体を張り、後半は両サイドを使った攻撃も出来、スコアレスドロー。勝ち点1を得た。
前半は守備重視のためか、矢形以外の前の選手が、守備でボールに集まってしまい、クリアや縦ポンばかりの展開。
前半ATには、ついにラインをどフリーで突破されるが、相手のシュートミスもあり、スコアレスで後半へ。
後半は、相手が疲れてきた事もあり、両サイドも上がってクロスから決定機を何度も作り、決め切れば、勝機もあった。
暑い関西のチームが、次々と足攣りでリタイアする中、マイナビ仙台は、守備で走らされたのにもかかわらず、足攣りは一人。
ゴールは不発だったが、攻守で、球際の激しさに加え、スタミナにも自信をつけたのは、ベースが整ったという事で、今後が期待できる。
昨年からデュエル大幅向上、走力もついた
この日ゲームキャプテンを務めて、C大阪Lの猛攻を体を張って止めたCB西野、移籍してきたベテランCB三浦はじめ、DF陣は躊躇なくシュート・ブロックに入り、ゴール前で持たれても、シュート本数は意外に打たせなかった。
小兵の前の選手、大西、太田、遠藤ゆめも、球際で激しくチャージ、単独でボールを奪ったり、マイボールで当たられても、体を預けながら足1本でパスを出す技も身に付けて、昨年とは見違えるボールキープ。戦える体制ができたのは喜ばしい。
パスの連係やワイドな攻撃の構築は、まだまだこれからだが、まずベースができたのは、進歩。
新加入で、司令塔を期待される井上も、前半は守備の時間が多く、目立たなかったが、後半両サイドの選手が上がるようになると、選択肢も増え、パスを散らして、今後が期待される動きだった。
チーム全体に強さとスタミナがアップしているように感じられた。
後半、両サイドからの攻撃で決定機
前半は、攻撃の形ができていたC大阪Lの前に、守備重視の気持ちもあったか、マイナビのトップ下、中盤の選手が2人、3人とボールに固まる場面が多かった。
それにより、C大阪Lのスピードある攻撃をダウンさせたのは確かだが、攻撃の方は矢形よろしくの縦ポンに終始し、リズムが作れなかった。
前半終盤のどフリーを相手が外してくれた運もあり、粘り強く守って前半無失点。後半の修正につなげる事ができた。
後半は修正し、両サイドを使って、安倍、石坂の両SBも攻撃参加するようになり、攻撃の幅が広がって、決定機はC大阪以上に作れた。
ただ、古巣相手で、力んだか、矢形の決定機は枠外。
コーナーからの安倍のシュートも枠外、終盤、矢形の縦パスに飛び込んだ篠田も、もう一歩と、点を取るまでには至らなかった。
前半から、落ち着いて後半のような戦いができれば、中位以下の相手には十分やれると思う。
勿論、トップ3に対しては、寄せても、ワンタッチで剥がせる選手が多くいるので、守備のレベルも一段上げる必要はあるだろう。
171cmのSB、安倍が面白い
CB西野もかなり日焼けしていたが、ひと際、こんがり焼けているのが、今期から加入の171cmの右SB安倍。
前半8分、いきなり右サイド上がって、クロス。江崎のダイレクトシュートにつなげた。その後は、自陣での守備に追われたが、C大阪Lの、再三、左からのクロスに右から突っ込んでくる百濃より先に触ってクリア。
高さに加え、スピードもあるので、後半には、相手ゴール前まで上がってのクロスや、CKのチャンスでは、自分でヘッドで落とし、シュートも放った。
ふかさなければ尚良かったがw
今後、安倍がぐいぐい上がって、他の選手とタイミングよく絡めば、大きなストロングポイントになりそう。
まずは、守備の連係の向上だが、AC長野では、FWをやっていた事もあるので、ゴールに向かう姿勢もあるし、攻撃のセットプレーでもターゲットになれる、期待の戦力の一人である。
特別指定篠田が即出場、仕掛けで見せる
前日、来年2月加入内定、特別指定となったばかりの、日体大篠田が、早速ベンチ入り。
後半18分から左トップ下に入り、見せた。
1対1では抜く自信があるようで、出場即、仕掛けていた。
フェイントでかわし、ドリブルでペナ内まで侵入できるスピードあるドリブルを持っている。
ポイントゲッター矢形ひとりでは、単調になりがちな攻撃に、アクセントが加わり、後半のジョーカーとしては、うってつけの選手である。
矢形や他の前目の選手と、連携が高まれば、チームの得点機会は増やせる。
怪我には注意しながら、思い切ってやって貰いたい。
怪我人多発でGK横堀、左SB石坂が奮闘
8月10日に発表されたが、今期スタメンを期待されていたGK伊藤が怪我で全治6週間。
もう一人のGK清水も怪我療養中で、2年目のビッグ横堀一人がマウスを守る事になった。サブはユースの瀬戸選手。
この試合、序盤からC大阪Lに攻め立てられたが、DF陣の奮闘と連携し、ゴールを死守。
前半ATの1対1はラッキーも多少あったが、とにかく無失点。
前期、終盤3試合から出場し始めて、4試合目で無失点で終えた。
得意のキックが矢形に合うようになれば、攻撃のチャンスも増える。
まずは無失点を自信にして、パワーアップした守備陣と共に、連携を深めて欲しい。
また、長期離脱中の左SB佐々木里緒の代わりに誰が入るか、注目していたが、レフティの石坂が起用された。
まだ、遠藤ゆめとのコンビネーションは構築中のようだが、デュエルは向上。
後半は思い切って上がるシーンも増え、前期のようにバテることもなく、暑さの中走り切った。
ポジション的に、得意のドリブルだけで
その辺をアップして起点になって貰いたい。
前半
C大阪Lは3-4-2-1。マイナビ仙台は4-2-3-1か。
AT、C大阪Lの和田がフリーで抜け出し1対1も、シュートを外す。
前半、C大阪Lが猛攻も、シュートは意外に少なく、スコアレスで終了。
前半のシュートはC大阪L4本、マイナビ仙台2本。
後半
C大阪L、髙和に代え北原入る。
13分、C大阪L、MF和田に代え、FW田中智子入る。
16分、C大阪L、脇阪にイエロー。
18分、マイナビ仙台太田に代え篠田が入り、トップ下左。遠藤ゆめは中央に回る。
28分、C大阪L、足攣りの米田に代わり浅山、宮本に代わり田子が入る。
31分、左から西野のロングボール、大西がヘッドで落とし、右から矢形シュートも、枠外。
35分、マイナビ仙台、遠藤ゆめに代わり高原が入る。
36分、C大阪L、宝田が腿裏攣り?で、荻久保に代わる。
37分、C大阪L、新井にイエロー。
43分、マイナビ仙台、足攣りの安倍に代わり、吉岡が入る。
AT3分、抜け出した矢形が左からゴールを横切るパス、篠田突っ込むがあと一歩。
後半のシュートは、マイナビ仙台3本、C大阪Lは2本。
シュート数:5-6 CK: 2-4 FK: 8-11 得点:なし 警告:(C大阪L)脇阪、新井 主審:柳 彩乃 入場:2,363人