2023-24 WEリーグ22節 5月25日(日土)14:03 マイナビ仙台レディース 1-3アルビレックス新潟レディース ユアスタ仙台
廣澤
中島 太田 美和
(石坂)
隅田 原
高平 松永 國武 田畑
(後藤)
松本
高平から太田の2試合連続弾で一時同点も、後半盛り返せず
サブは、齋藤、佐々木里緒、吉岡、遠藤ゆめ、石坂、後藤、武田。スタメン、サブとも前節同じ。
新潟Lは、GK平尾、DF三浦、山谷、園田、MF白沢、石田、川村、杉田、川澄、FW滝川、上尾野辺。田中聖愛、道上は、ベンチスタート
前節、自分達の形を作って、逆転勝ちで9試合ぶりの勝利を得たマイナビ仙台レディース。
最終節はホームで、トップ3に次ぐ4位の、アルビレックス新潟レディースと対戦。
マイナビ仙台Lは、前節、負傷退場で、松葉杖で試合を終えたキャプテン國武が、何とスタメン出場。
無理してほしくないが、CB陣を束ねて、チームを引っ張れる選手が他にいない。
その他、前節とスタメン、サブと同じメンバー。
新潟Lの方は、38歳のベテラン、元W杯チャンピオン川澄がFWで出場。同級生で小学生から同じチームだったという、テクニシャンの上尾野辺、35歳の元仙台のボランチ川村優理と、ベテラン3選手がスタメン。
この3人は、ベテランながら、テクニックだけでなく、運動量があり、川村に至ってはパワーもあるという、やっかいな存在だった。
試合は、ボールが走らないユアスタで、マイナビ仙台Lのパススピードが落ち、相手のプレスの前に、チャンスでのミスが散見。
後半は、攻撃のリズムが作れないまま、40分頃から、石田、川村に2点追加され、1-3と敗戦。
前節は、持ち味を出しての勝利だったのに対し、この試合では、来期に向けての課題が浮き彫りになった。
下位相手で、いい流れで勝利を収めたが、やはり上位相手の、厳しく素早い寄せをされると、プレーが慌て、守備で動かされると、後半、カウンターのチャンスでの前の動きも不足し、シュートまでいけなかった。
新潟は、横等間隔の2ラインをきっちり決めて、ラインの上げ下げを頻繁にやるので、オフサイド3本を取るなど、マイナビ仙台Lに、リズムを作らせなかった。
さらに、トップの川澄らが、執拗にCBに圧をかけてくるので、いいボールを供給できず、カウンターでは縦パスを出せず、外側からの攻撃に終始し、楽に守られた。
マイナビ仙台Lが唯一、勝機を見出したのは、前半25分過ぎからの攻撃。
中央の原、太田から、素早くサイドに回して、リズムを作っていった。
29分、原からパスを受けた廣澤が左サイドでキープして、上がってきた高平に渡す。高平が精度の高いクロスを、DFの背後でフリーだった太田に合わせると、頭で決めて1-1と同点に追いつく。この時、原もペナ内に侵入して、DFを引っ張り、太田をフリーにさせた。
さらに、直後、またも左から高平のクロス、ファーでややのけぞりながらも、廣澤がヘッドで合わせると、バーに当たって外。惜しい。
これが決まっていれば、前半で逆転し、試合がどうなったか分からなかったが、前半シュートはこれ2本のみ。
後半になると、シュート10本と猛攻を受け、攻撃では枠にいかないシュート2本、コーナーもゼロと抑えこまれた。
相手のブロックと、パスミスも重なって、攻め手がなかった。
選手交代では、新潟Lが、3枚代えなど、勝ち切るために、積極的に攻撃の姿勢を見せたが、マイナビ仙台Lは、佐々木美和に代え石坂、1-2とされて、CB松永に代えFW後藤を入れ、3バックにしたものの、香車の高平が下がって守ることになり、むしろ相手の圧を受け続け、追加点を奪われた。
ホームの最終節である。守備での不安があったかもしれないが、佐々木里緒、吉岡、武田らを繰り出して、ベンチとしても、あがいて欲しかった。
これで、今期は5勝11敗6分け、10位で終了。
WEリーグ3年目で、振り出しに戻ることになった。
監督交代、全コーチ退任や、出場しない謎の外国人補強と、混乱した部分もあったが、後半から須永監督になり、コーチも整えて、ようやくビルドアップ、戦い方の基盤はできつつある。
来期は、試合に出られる選手の補強をしっかりと整え、今期の基盤の上に、2段、3段と積み上げて、少しでも上の順位を狙って欲しい。
あとは、力を付けてきた選手が、引き抜かれない事を祈るのみw
前半。
序盤から、出足のいい新潟Lが、ボールを支配。
マイナビ仙台Lは、カウンターで、パスミスが目立ち、攻撃が遅くなり、シュートが打てない。
⚽10分、新潟Lがマイナビ仙台Lの左から、滝川のクロス、こぼれを川澄がミドルシュート。DFの足に当たったこともあり、回転がかかって、GK松本の手先から、シュートしてゴールに吸い込まれる。0-1。
新潟Lは守備では、川澄、滝川のプレス、素早いブロック形成と、細かいラインの上げ下げで、マイナビ仙台Lにリズムを掴ませない。
攻撃では速いテンポで攻めてくる。マイナビ仙台Lも、なんとか凌ぐ展開。
14分、新潟L、川村が侵入しシュートも、國武が足を延ばしてクリア。コーナーもしのぐ。
20分頃になると、マイナビ仙台Lも高平が上がっていくが、ラストパスまで行けない。
25分過ぎから、ようやくマイナビ仙台Lの時間。
右サイド、中島から原が左足のスルーパス、廣澤もう一歩。
⚽29分、左サイド、原からのパスを廣澤がためて、上がったきた高平のクロス、DFの間でフリーの太田がヘッドで決めて1-1、同点。
直後、またも、高平のアーリークロスに、ファーサイドの廣澤がロングヘッド、バー!!
しかし、その後、折角の攻撃ムードもパスミス、クリアミスで水を差してしまう。
34分、セカンド拾われ、滝川にシュート打たれる。
38分には、CB松永が自陣でクリアしようとして、足を故意に踏んだとされてイエローを受ける。
スタジアムから帰って、映像を見ても、これは厳しすぎる判定では。
前半の終盤、マイナビ仙台Lの攻撃では、ボールを持てても、横に回すばかりで、がっちりとブロックを作られてしまう。
43分、杉田の反転抜け出しを、松永がファールで止め、イエローがでなくてほっとする。これはむしろ取られても仕方なかった。
前半は、先制を許し、押されながらも、マイナビ仙台Lがワンチャン決めて1-1で終了。
シュートは、マイナビ仙台Lが2本、新潟Lが5本。
後半。
新潟Lが運動量で勝り、攻勢。
ベテラン勢に代え、次々と攻撃的な選手を入れて、圧を強めて来る。
マイナビ仙台Lは、カウンターを狙うのだが、厳しい寄せで圧を感じたか、フリーでのパスもずれて、速攻が中々できない。
新潟Lは、2分、8分とミドルや、えぐってからのシュート。
9分、マイナビ仙台L、ようやく廣澤がドリブルで侵入していくが、囲まれ孤立。
12分、マイナビ仙台L、右MF佐々木美和に代わり、石坂入る。
新潟Lは、13分、杉田、15分、白沢はフリーでシュートも、GK松本正面で助かる。
23分、マイナビ仙台L、ようやく田畑のパスに太田が侵入、しかしトラップミスで打てず。
28分、マイナビ仙台L、太田のキープから、高平のクロス。廣澤が反転シュート狙うが、ブロックされる。
33分、新潟L、3枚代え。FW上尾野辺に代え田中聖愛、FW川澄に代え道上、杉田に代え山本結菜を入れる。
その後、マイナビ仙台L、太田がドリブルやロングパスを出すが、合わず。
⚽38分、新潟Lのカウンター、滝川の楔のパスを高平カットし切れず、石田に左足で豪快に蹴り込まれ、1-2。勝ち越される。
39分、新潟L、MF白沢に代わりDF白井が入る。
39分、マイナビ仙台Lも、ゴール前で回し、最後は石坂がシュートも枠外。
41分、マイナビ仙台L、CB松永に代えFW後藤が入り、3-5-2となる。
しかし、これでは、押されている中、CB左の高平が中々上がれない。
⚽42分、新潟Lの右コーナー。中央の遠目からフリーでヘッドで前に送られ、さらにヘッド。
GK松本弾くが、こぼれ球を、詰めていた川村優理に蹴り込まれ、1-3と万事窮す。
追加時間は4分間。
新潟L、FW滝川に代え、長身のDF浦川を入れる。
1分、マイナビ仙台L、中島のクロスを廣澤が落とし、原がシュートも弱く、枠外。このシュートが、チーム後半2本目。
新潟Lには、後半だけでシュート10本打たれ、試合は1-3で終了。
走力と、球際への圧で遅れをとり、このところ少なかった、マイボールでのミス、パスのずれも出て敗戦。
順位通りの差を見せつけられてしまった。
さて、この試合は最終節とあって、いつもの、公式アイドルTan.San.Sui.の他に、とみやマーチングバンドエコーズの演奏、明成高ダンス部のライブ、さらに、昨年デビューという、Cha'Rの歌が披露され、初めて聞きいたが、スタジアムにも負けない、Ado張りの歌唱力には驚いた。今後が楽しみ。
また、出世頭のOG、マンチェスターユナイテッドWFCの、宮澤ひなた選手がサイン会をしたり、挨拶したりで、元気そうなところを見せてくれた
シュート数:4-15 CK:0-6 FK:4-15 得点:太田萌咲 (新潟L)川澄奈穂美、石田千尋、川村優里 警告:松永 主審:荒川里実 入場: 2,105人
タグ:太田萌咲