WE21節: マイナビ仙台L2-1C大阪L、テンポ良くパス回し、逆転で9試合ぶり勝利

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2023-24 WEリーグ21節 5月19日(日)14:03 マイナビ仙台レディース 2-1 セレッソ大阪ヤンマーレディース ヨドコウ桜スタジアム


廣澤 太田
中島   美和
    (石坂)
隅田 原
(里緒)(後藤)

高平 松永 國武 田畑
    (吉岡)  
松本

高平1G1A、太田ヘッドで逆転勝利

サブは、齋藤、佐々木里緒、吉岡、遠藤ゆめ、石坂、後藤、武田。
C大阪Lは、GK山下、DF米田、荻久保、白垣、MF百濃、高和、中西、宮本、脇阪、FW田中智子、矢形。和田、玉櫻、古澤は、ベンチスタート

3試合連続ドローのマイナビ仙台レディース。

失点は抑えるようになったが、気が付けば、3月以来、8試合、勝ちが無しになっていた。

勝てないことに慣れてしまっていた。

応援する側としては、大反省しないといけない。


一方のセレッソ大阪ヤンマーレディースは、2連勝中と勢いにのる。

勿論、互いに勝ち点3を狙うゲームは、開始3分で、C大阪Lが先制。

しかし、球際への厳しさでボールを奪い、相手のプレスはテンポのいいパス回しでかわし、徐々にマイナビ仙台Lがペースを掴む。

すると、33分に、高平がペナ内に走り込んで、GKと交錯しながら、同点ゴールをねじ込む。

さらに後半44分には、コーナーから高平のヘッド折返しを、太田が頭で決めて、2-1と逆転での、勝利。


勝利への執念で上回ったマイナビ仙台Lが、実に9試合ぶりの勝利を収めた。

これでC大阪Lには、シーズンダブル。

今季5勝の内の2勝と、お得意様である。


この試合、マイナビ仙台Lは、右サイドに佐々木美和、左に中島を配し、ボランチに原を、またSBではなくCBに、松永を初めて起用。

この原、松永の位置が、この試合では嵌った。原、國武が当たりにいき、隅田、松永は主にカバーリングでスペースを埋めた。


太田は、最初から前目の位置で、ゴールに絡ませる。廣澤は、サイドに流れるなど流動的に動いて、相手のDFを引っ張る。

そして、3バックのC大阪Lのボランチ脇を狙って、フィジカルのある両SB、右田畑と、左高平が相手BOXまで上がり、「なぜ、そこにいる攻撃」で、クロスだけでなく得点も狙う。

両サイドが上がるので、守備面では、失点シーンをはじめ、けっこうC大阪Lには、決定機を作られた。

が、GK松本のパンチングや、相手の決定力不足にも助けられ、追加点を取られる前に、自分達のペースで戦い、点を取ることができた。

松本はキャッチに拘らず、パンチングでハイボールを処理してボールを飛ばし、味方との交錯を避けたのも、修正したのか?


マイナビ仙台Lは、チーム全体に「球際の強さ」といっても、ただ激しく当たるのではなく、半身で体を寄せ、相手を抑えながら、片足でパスを出したり、フリックで相手をかわしたりと、細かいところで練習の成果が出ているようだ。ただ、原は、らしくて、ガッツリ当たっていたがw

また、パスを出して・動き出し・受けるの、テンポのいいパス回しで、相手のプレスをかわし、自分達のリズムで戦えた。


高平のインタビューであったが、コーナーで、離れた位置のこぼれ狙いではなく、ペナ内に入って競り合い、点に絡む役を志願。

これが決勝点のアシストにつながった。

コーナーを蹴る中島としても、廣澤だけでなく、高平が加わって、狙い目が増え、相手のマークも分散できる。

残り2試合というところで、選手の積極性が勝利につながり、攻守の連係も向上、チームが上向いてきた。

最終節は、強敵新潟Lだが、連勝して、何とか、この流れを来季にもつなげて欲しい。


<試合経過>
<前半>
C大阪Lは3-5-2。序盤、やや集中を欠いたマイナビ仙台Lに、両サイドから速攻を仕掛ける。

1分、C大阪L、左からのクロス、ヘッド、シュートは、バー。いきなりチャンスを作る。

⚽3分、C大阪L、左から脇坂のクロスに、右から突っ込んできた百濃がフリー、ダイレクトでシュート、1-0と、早くも先制。
DF陣の裏にパスを通された。


しかし、失点後、目が覚めたのか、速いパス回しで、マイナビ仙台Lの方が、パスをつないで、リズムを作る。

5分、左の中島から廣澤、太田とつないで、最後は上がってきた右SBの田畑がシュート、弾かれ、コーナーを得る。
ここは決まらず。

以降、互いにボールを取り合う展開も、マイナビ仙台Lの方が、やや優勢。左サイドの中島、高平を中心に攻める。

16分、マイナビ仙台L、原にイエロー。

C大阪Lは、高平を人数かけて囲むが、簡単には取られない。


25分、C大阪L、右から百濃がカットイン、右の田中に出すと、左足シュート、これはGK松本。

⚽33分、左サイド、高平がペナ内へ走り込む。隅田が絶妙の斜めスルーパス。
DFを振り切った高平、GKと交錯しながらシュート、跳ね返りも押し込んで、1-1と同点。FW張りの体でねじ込むゴール。

その後は、C大阪Lもカウンターで攻め上がるが、マイナビ仙台Lの攻撃の方がテンポ良く、ゴール前まで迫る。ただ、シュートまではいけない。

44分、またもSB田畑がペナ付近まで上がり、原へ。原の折返しのパスを中島がシュートも、ふかす。

AT2分、マイナビ仙台L、國武にイエロー。

前半、マイナビ仙台Lのシュートは3本、C大阪Lは4本。


<後半>
ハーフタイム、C大阪Lは、MF中西に代えDF筒井が入る。ただし、3-5-2は変わらず。

後半も、まずマイナビ仙台Lが、ワイドな攻撃で、ペースを掴む。

2分、マイナビ仙台L、左コーナー。こぼれを廣澤、原がシュート。

5分、廣澤のキープから、原がドリブル前進、中島が右に展開。佐々木美和がクロスも決まらず。

9分、隅田からパスを受けた、田畑のクロス、シュート性となり、キーパー、パンチングで弾く。


12分、C大阪L、中央をフリーで抜け出し、左に展開してからのクロス、右でフリーの百濃がヘッド、ヒットせず、松本正面。危なかった。

ここから、20分頃までC大阪Lの時間が続く。しかし、シュートまでは打たせない。

マイナビ仙台Lは、やや疲れが出たか。プレスやパスのテンポが遅くなる。


25分、中島がパスカットから、右の佐々木美和にサイドチェンジ。美和抉ってのクロス、合わず。

27分、美和のクロスをファーで中島がヘッドで折り返し、ペナ中央で、廣澤が流れながらで押し込む!
しかし、ハンドの判定でノーゴール。VARがあればゴールだったろう。

28分、マイナビ仙台L、原に代えFW後藤、佐々木美和に代わり石坂が入る。太田がボランチへ。


30分、C大阪L、左からのクロスに、脇阪がフリーでミドルシュート、枠外。

32分、マイナビ仙台L、國武、右足首負傷で担架で退場。代わりにSB吉岡が入る。田畑がCBに回る。

32分、入ったばかりの石坂が仕掛け。クロスに廣澤がヘッド、ヒットせず。右コーナーを得る。キッカーはレフティの石坂。
クリアされる。

33分、後藤が相手ゴール前でチャージしてボールを奪い、そのままシュート、キーパー。

35分、後藤から、中島とつなぎ、最後は高平のクロス、中央から後藤のヘッド、ヒットせず。

36分、C大阪L、矢形が内転筋?で座り込む。一時ピッチ外も、また戻る。

39分、C大阪L、矢形に代え玉櫻、高地に代え古澤が入る。
古澤は引退表明で、WEリーグ初出場とのこと。


40分、ロングボールに、石坂が裏に走り込み、ニアからシュート狙うが、キーパーに阻まれる。左で廣澤がフリーだった。

41分、C大阪Lが右から裏へのパス、隅田、ペナ内で体を入れて阻止。

42分、後藤が裏に浮き球をいれ、廣澤が当てて右コーナーを得る。さらに左コーナー、こちらは中島が蹴る。

⚽44分、中島のキックに、ファーで高平が頭で折り返し、ゴール前の太田が即ヘッドで押し込み、ゴール!2-1と逆転。

44分、マイナビ仙台L、隅田に代え佐々木里緒が入る。

追加時間は5分間。
C大阪Lがセカンドを拾って、猛攻。しかし、焦りからか、ラストパスに精度を欠き、時間が経過。

マイナビ仙台Lは、割り切りの守備で、時間を使い、逃げ切り。

後半のシュートは、マイナビ仙台Lが6本、C大阪Lは3本だった。

9試合ぶりの勝利を、自分達の良さを出す形で得た。

試合後、國武が松葉杖だったので、状態が気になる。

シュート数:9-7  CK: 6-4 FK:5-13   得点:高平美憂、太田萌咲  (C大阪L)百濃実結香  警告:原、國武  主審:小泉朝香   入場:2,763人