WE12節:マイナビ仙台L2-1EL埼玉、廣澤先制、佐々木里緒の劇的FKで勝利

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2023-24 WEリーグ12節 3月23日(土)14:03 マイナビ仙台レディース 2-1 ちふれASエルフェン埼玉 ユアスタ仙台


廣澤 中島
  
カーラ    石坂
(後藤)          
太田 隅田
   (西野)
高平 田畑 國武 松永
(里緒)      
松本

カーラ、田畑の守備で猛攻しのぎ、AT里緒の決勝点

サブは、齋藤、オケケ、佐々木里緒、パウラ、遠藤ゆめ、西野、後藤。

EL埼玉は、GK浅野、DF岸、木下、大沼、MF佐久間、瀬戸口、唐橋、金平、園田、FW吉田莉子、祐村。高橋雛、大曽根、松久保、栃谷は、ベンチスタート

前節、中3日で、浦和Lに0-2と4試合ぶりに敗戦だった、マイナビ仙台レディースは、わずか中2日で、ちふれASエルフェン埼玉(EL埼玉)と対戦。

EL埼玉は、激しいプレスと、祐村、吉田の力あるFWを擁して、上位以外に連勝と、マイナビ仙台Lと同様登り調子。

ユアスタは、気温5.8度、冷たい雨が強く降り、終盤になると霙まじりの雨となり、選手達の体力を奪う。

しかしながら、両チームとも厳しい日程の連戦でも、よく走り、球際で勝負しあって、激しい試合となった。


試合は序盤、マイナビ仙台Lの連携が実り、廣澤のゴールで先制したが、徐々に押されはじめるも、守備でがんばり、後半へ。

後半、選手をかえながら、攻勢のEL埼玉に34分、同点とされるが、試合終了間際のAT4分に、後半入った佐々木里緒が、28mのフリーキックを豪快に直接決め、2-1と劇的勝利で、スタジアムを興奮させた。

昨年加入してから、チーム内1、2を争うキック力で、アーリークロスの他に、ミドルシュートを狙い続けてきた佐々木里緒が、ついに、勝負どころで、記録にも記録にも残るプロ初ゴール。

当方も、寒さに縮こまりながら見ていたが、サヨナラゴールの瞬間は、飛び上がりましたw


得点を決めたのはエース廣澤と、U-20アジア杯帰りの佐々木里緒だが、チームとして、それぞれの選手が役割を果たして、厳しい試合をものにした。

特に、左MFカーラの戻っての守備と、この試合、CBに入った、田畑の安定した守備が勝利に貢献。

さらには、石坂が廣澤のゴールにつながるシュート、決勝点のFKゲットのキープと、2アシストとも言える活躍。

また、的確な位置取りと、変幻自在のキックで打開する隅田のプレーなど、見所があった。

終盤出て来たFW後藤は、前で収めて、後半、沈滞気味の攻撃を活性化させた。

そして、きつい日程でも走り捲り、押される時間が長くても、集中を切らさない守備ができたのも勝因。


前半
EL埼玉は3バック。マイナビ仙台Lは中島と廣澤が前線の4-4-2。田畑がCBでスタメン。

序盤、マイナビ仙台Lが奇襲。EL埼玉のプレスをかわす、左SB高平がハーフスペースへの走り込み、隅田、カーラとの連携でEL埼玉の右サイドを攻める。

⚽前半5分、高平のクロスに、ゴール前で中島がニアに走り込みスルー、ファーから詰めていた右MFの石坂が左足ボレーシュート。バーに当たって落ちるところ、待ち構えていたFW廣澤が確実にボレーで押し込んで、1-0といきなり先制に成功。

しかし、その後は、守備の対応を修正したEL埼玉が、中盤のプレスから速い攻撃、マイナビ仙台Lのリズムを分断して、徐々に押し込んでいく。

序盤のピンチを救ったのはカーラ

8分、12分と自軍ペナ内まで戻って、園田や吉田莉子の侵入ををブロック。流れを渡さなかった。


左右からの攻めに長く、耐える時間が続いたが、22分、太田がつないで、廣澤が反転ミドルシュート、バーの上。

27分、EL埼玉にゴール前で回されるが、ここもカーラが戻ってタッチに押し出す。

31分、相手ゴール前でつないで、隅田、太田とシュート。さらに、高平が上がってのクロスと、押し返す。

以降、攻め合いになり、EL埼玉が瀬戸口のミドル、園田のクロスと、攻め込めば、マイナビ仙台Lも、田畑のロングボール、右から松永のクロスを攻め込む。

結局前半は1-0とリードして終了。


後半
EL埼玉は、MF佐久間に代え、DF松久保を入れる。

開始早々、カーラがミドルシュート、バーの上。

以降は、セカンドボールの回収が早いEL埼玉の攻勢が続く。マイナビ仙台Lは、左サイドをふさがれ、攻撃が中々つながらない。

それではと、右から石坂が、2度3度と、独特のドリブルでゴールライン際をえぐっていくが、折り返しパスは防がれる。

EL埼玉にセカンドボールを回収され、カウンターで前に運べない、マイナビ仙台L。相手の猛攻を、GK松本を中心にぎりぎりで守る。

18分、EL埼玉、園田に代わり栃谷が入る。

21分、EL埼玉、ゴール前で回すと、DF板谷がミドルシュート、GK松本正面。

26分、マイナビ仙台L、疲れが見える高平に代え、佐々木里緒を左SBに入れる。

⚽しかし、34分、その左サイドでつながれ、EL埼玉、栃谷の左からのクロスに、右サイドから、ニアポストに金平に飛び込まれ、1-1と同点される。

このニアポスト、マイナビ仙台Lで失点が多いゾーン。

勢いづいたEL埼玉は、ロングボールからセカンドを回収して、再び攻勢。

後半入った高橋に40分、45分吉田と、ミドルシュート打たれるが、いずれも松本正面。

一方、なかなか攻めてがないマイナビ仙台Lは、37分に中島が中央ドリブルからミドルシュート、これがようやく2本目。

39分、マイナビ仙台L、カーラに代えFW後藤、隅田に代え西野を入れる。中島が左MFに回る。

後藤がタメを作ってようやく攻撃のリズムが出て来る。


しかし、両チーム追加点が無いまま、90分が過ぎ、追加時間は3分間。

AT1分、後藤が背後に出して廣澤抜け出すがオフサイド、

2分、左にいた太田から佐々木が中央へのパス。フリーだった石坂がドリブルで前進、囲まれるがキープして、ファールを貰い、フリーキックをゲット。

3分、EL埼玉ゴール中央やや左28m。中島と佐々木里緒が狙いどころを話している。(ここで中島が里緒に蹴るように促したとのこと)

⚽中島が助走の構えで、蹴る態勢を見せたが、中央から走り込んだ佐々木里緒が、左足の強烈なキック。

伸びたボールは、ゴール前で少し落ちて、バーを叩き、ゴールイン!

直後に笛。

劇的な決勝ゴールで、2-1とマイナビ仙台L勝利。

これでチームは6位浮上。廣澤は6得点で、得点ランキング2位タイ。佐々木里緒の劇的ゴールはプロ初ゴール。


シュート数: 8-6 CK:0-2  FK:7-7   得点:廣澤真穂、佐々木里緒 (EL埼玉)金平莉紗  警告:なし  主審: 梶山芙紗子  入場:1,127人