なでしこ対カナダ代表戦3-0、鮫島、川村出場、川村代表初ゴール

10月26日(日)5:00 日本女子代表3-0カナダ女子代表 エドモントン



大野 大儀見
(高瀬)(菅澤) 
安藤  川澄

宮間  阪口
 
鮫島 熊谷 川村 近賀
(有吉)       
山根

カナダのエドモントンで行われた、カナダとの国際親善試合2試合の第一戦。
ベガルタ仙台レディースから選ばれた、鮫島彩、川村優理の両選手が揃ってスタメンで出場。川村選手はセンターバックとしてフル出場、鮫島選手も70分プレーし、勝利に貢献しました。

試合は、来年の女子ワールドカップの会場でもあるエドモントンで、人工芝のスタジアムで行われました。

若手の発掘を目的とした、今年のこれまでの試合と違い、海外組を主力にした「ベストメンバー」で、熊谷の24歳が最年少というチームでしたが、前半は、試合開始から激しい前線からのプレスでボールを奪い、相手にスペースやカウンターの暇を与えないほぼ完璧な試合運びした。

開始10分で、前線の連係から、フリーの大儀見選手が先制点を挙げると、完全に日本ペース。パス・スピード、相手への寄せ、いずれも今年のこれまでの「なでしこジャパン」とは数段違う、ワールドクラスの動きを見せ、現時点では、若手の追随を許さない感じでした。

今年から海外に挑戦している大野、近賀、川澄選手といったところも、大柄なカナダの選手に果敢にチャージ、ぶっ飛んで倒れるのは、ロンドン五輪銅メダルのカナダの選手ばかりという激しさです。

ノリオ監督のテーマは、前から激しくチャージして、一気に攻撃につなげ、守備には全員がすぐさま戻るという、「攻守の切り替えの早さを世界一」にして、パス回しを覚えてきた外国勢に対抗しようということのようです。


ということで、ラインも思い切って上げるので、裏にスペースが出来、センターバックの最後の守備が重要なのですが、そこで、強さと落ち着きを見せたのが、われらが川村選手。

ベガルタ仙台レディースではボランチですが、熊谷選手とのコンビも良く、激しく相手FWにチャージ、縦パスも、かなり思い切って蹴れるようになってきました。後半にはフリーキックからヘッドでチームに2点目をもたらす、得点のおまけつき。
岩清水選手とも組め、W杯のなでしこ入りに、大きく前進したのではないでしょうか。

鮫島選手も、チームの流れに乗って、相手ゴール近くまで上がりシュートを放ったり、パス出したりと、1年7ヶ月ぶりの代表ですが、完全にペースを呼び起こしたようです。さらにフィジカルが上がれば、再びレギュラーになるかもしれません。

試合は、後半、ややつかれた日本が間延び、カナダのロングボールに危ない場面もありましたが、シュートする選手には一応当たっていたので、最低限の守備はできていたかと。今後は、スタミナ配分で、ボールを維持してスロー・ダウンできる試合運びができるようになると、W杯連覇も見えてきそう。実に痛快な試合でした。

第2戦は、29日水曜日11時、BS-TBSでの中継となります。