第34回皇后杯2回戦:対日体大6-0、6人が得点、大勝

第34回皇后杯2回戦 12月2日(日)14:00ベガルタ仙台レディース6-0日体大 ユアスタ仙台



伊藤 中原
    (小山)
鮫島    安本

上辻  中村
(小野)(坂井)
山本 長船 下小鶴 嘉数

天野
今年から皇后杯が下賜された、第34回全日本女子サッカー選手権大会。ベガルタ仙台レディースは2回戦から登場で、この試合が初戦。奇しくも11月4日のチャレンジリーグの最終戦と同じカード。

来季のなでしこリーグを睨んで、守備を強化する練習をしてきたという監督の話があったが、守備面はまだ粗いところがあり、発展途上。攻撃面では、連携からの得点は少ないものの、個人技を活かし、様々なバリエーションから、PKを含む6人による6得点で圧倒し、大勝。

以下、簡単に試合経過。

試合前の恒例の日体大の雄叫び。ドスが効いていて、こわい。

前半。
開始早々、嘉数があがってクロス。以後ベガルタがボールを支配。ただし、日体大も寄せは早く、なかなかシュートまでは行けない。4分、右サイドを上がった安本のクロスが、ファーサイドのサイドネットを揺らし、あっさり先制。狙ったのか?これでベガルタ仙台レディースは落ち着く。

7分、中村のフリーキックを受けた伊藤が反転、シュート、枠内もヒットせず。キーパー。10分、ベガルタLのDF陣がクリアしきれないところを、シュートされるが、天野正面。11分、山本が出足よくボールを奪って、そのまま上がる。しかし、シュートは打てず。14分、上辻と鮫島のワンツー。その後も鮫島がからむと、うまく捌いて、チャンスになるのだが、シュートまでが遅い感じ。

14分、右サイド、縦のドリブルで抜け出した伊藤が角度ないがらシュート、キーパー。そのあと、膠着状態。互いにパスがぶつ切れ。18分、自陣からのロングボールに、伊藤が抜け出し、サイドに流れてセンタリング入れるが、中央でクリアされる。その後、コーナーをゲット。コーナーのこぼれを上辻が放り込むと、下子鶴が右サイドからヘッド、惜しくもゴールネットの上。

その後、相手ボールをカットしたこぼれを、伊藤が拾って、右からのシュート、枠外。その後、また膠着状態。パスの呼吸がいまいちで、シュートまで行けない。すると、30分、伊藤がキープしながらエリア内侵入、ドリブルで強引突破しにかかり、倒され、PKゲット。これを自らゴール右隅に落ち着いて決めて、2-0。ここまで完全にベガルタペース。相手のシュートは1本程度に抑えている。

しかし、31分、左サイドをつかれ、クロス入れられる。が、中央でクリア。34分、鮫島が左サイドをドリブルで突破し、エリア内までいくが、カットされる。35分、上辻のミドルシュート、ヒットせず。その後もベガルタLがつなぐが、シュートはなし。45分、相手陣に攻め込みながら、中原がパスミスでカウンター受けるが、守る。結局、前半は、2-0で終了。


後半。陽が落ちてきて寒くなる。
相手パスをカットした伊藤がそのままドリブル前進も、シュート前に流れる。3分、日体大のクロスからヘディングシュートされるが、キーパー。そして4分、山本が左サイドをドリブルで上がっていくと、中原につなぐ。中原エリア内で仕掛け切換えし、強烈なシュートで.3点目。日体大の反撃ムードを消す一発。

13分、日体大がベガルタエリアでパスを横につなぎ、シュート。枠外。その後は前がかりとなる日体大のパスをカットしながら、カウンターを狙うベガルタL。だが、ラストパスからシュートまで時間がかかる。18分、中原がエリア内侵入。しかし打ち切れず。25分、中村のミドルシュート、バーの上。そして22分、裏に出た鮫島が、スピードで相手DFを千切り、そのままゴールライン付近までえぐると、右足に持ち変えて強烈シュート、これが決まって4点目。角度無いながら、ニアからきっちり決めた。まさに代表の力を見せた得点。

23分、いくら点を取られてもひ怯まない日体大。ボールを回して、シュート、しかしバー。ツキは無し。26分、やや全体に運動量が落ちてきたところで、中原に代え、小山を入れる。27分、鮫島と伊藤が左サイドでピンポンのように、いきの合った2往復のパス交換。コーナーをゲット。上辻のキックは直接枠内、キーパーキャッチ。

29分、裏を取った小山がひとりかわしてのシュート、枠外。30分、カウンターで、日体大にDFの間に入られるが、シュートはブロック。32分、中村に代え坂井が入り、右サイドバックへ。早速、ワンツーで裏に出た坂井がフリーとなり、センタリング。中央で小山がシュート、枠外。しかしコーナーをゲット。これは決まらなかったが、こぼれを坂井が拾い上辻に預け、上辻からの絶妙スルーパスを再び受けてフリー、強烈にシュート決めて5点目。気持ちいいゴール。

37分には、相手ゴール中央30mのフリーキック。上辻の左足のキックはバーを叩く。惜しい。(実はこの時点で小野を交代に準備していたが、セットプレーが続いたので、上辻のキックを生かすため、交代は一時見送った)38分には坂井が猛然とプレスをかけ、ボールを奪うとそのまま突進、コーナーをゲット。ここで右コーナー、左足の上辻のコーナーキックに、ファーの下子鶴のヘッド、キーパーの手の上を抜ける見事なシュートで6点目。その後、上辻に代わり小野が入る。また、坂井の上がりからコーナーをゲット。キッカーは小山。こぼれ球に伊藤は至近距離でフリーのシュート、バーの上。これは決めたかったところ。

ただ、試合終了直前まで、ボールを追いかける伊藤。容赦なくプレスをかけてコーナーをゲットする。これは決まらなかったが、結局、6-0で大勝。昨日の男子チームのうっぷんを晴らす、バリエーション豊かなゴール・ショーだった。

守備で2、3回ピンチはあったものの、ほとんどシュートを打たせず。ただ、中盤のルーズボールの扱いが少し雑になって、リズムを失う面があったのが、次への課題。

次の3回戦は、12月8日(土)14時から、浦和レッズレディースと藤枝で対戦。入場無料。いよいよなでしこチームとの勝負。簡単な試合にはならないが、思い切ってやってほしい。


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