Jリーグ・アンダー22選抜が参加するJ3発足

JFLから、J1を目指すプロ指向のチームを分離して、J3リーグが発足しました。3月9日から、12チームによる3回戦総当り全33節の試合を行います。

J1・J2との大きな違いは、12チームの中に、サッカー協会直轄で、J1・J2の22歳以下の選手で構成される「Jリーグ・アンダー22選抜」が入っている点です。初代監督は、U-21日本代表コーチでもある高畠勉氏。

サテライトが廃止され、ともすれば、Jリーグ中で出場機会の乏しい若手の選手に、練習試合ではないガチンコの出場経験を積ませ、強化を図るのが目的かと思われます。

選抜チームは、1992年1月1日以降生まれのJ1・J2の選手から、チーム同意の上、登録選手を選び、そこから毎試合、選抜されることになるそうです。以前、何かのニュースでは、約80名が対象となると読んだ記憶があります。

ベガルタ仙台では、誕生日だけでいうと、シュミット、二見、藤村選手が該当しますが、早生まれの大卒選手は、試合経験が多いので除かれて、藤村選手のみとなるのではないでしょうか。

さて、基本的には結構な企画だと思いますが、運用は、結構難しいと思います。

第一に、一応チームとしての体裁はあるものの、毎回選抜されるメンバーが、めまぐるしく変わる可能性があり、チームとしての一体感が作りにくいこと。

第二に、逆に、チーム成績をモチベーションとして重視しようと、主力選手を固定すると、「出場機会を与える」という趣旨からはずれ、チーム本来の目的が果たせなくなる。

第三に、チームの性格上、選手が個人主義に陥りやすい可能性があること。

この辺のバランスをどうとるか。当然、対策は考えてあるでしょう。

いずれにしても、少しでも若手選手の出場機会が増えることは、結構なことです。幸い、今年のJ3には、グルージャ盛岡、ブラブリッツ秋田、福島ユナイテッドFCと、東北のチームが3つもあり、ベガルタ由来の選手もいるので、応援の幅もひろがりそうです。

勿論、藤村選手としては、J1の方で、出場機会を増やしたいと思っているでしょうが、、そのためにも、開幕レギュラーでないなら、まずはJ3に出ておくのは、いい準備となるでしょう。

尚、J3での警告、出場時間などは、本所属のチームで記録に反映せず、A契約の条件にもなりません。移籍も可能。また、選抜チームは、常にアウエーで試合となります。