ルヴァン杯2節:ベガルタ仙台2-1FC東京、ベテラン若手融合、勝ち切る。梁、長沢ゴール。

2019ルヴァン杯 Bグループステージ02節 2019年3月13日(水)19:00 ベガルタ仙台2-1FC東京 ユアスタ仙台

長沢

梁 吉尾
(阿部)(ジャーメイン)
関口   道渕
松下 富田

金 常田 照山
   (大岩)

サブは、川浪、シマオマテ、大岩、蜂須賀、田中渉、ジャーメイン良、阿部。FC東京は、FW田川、矢島、MF大森、品田、平川、ナサンホ、DF太田宏介、渡辺剛、丹羽、中村、GK波多野。アルトゥールシルバ、ナッタウットはベンチスタート。

前三人がプレスし、松下、富田も時々出て、ボール奪う。守備では3バック三人が裏へのボールも、しつこく対応。前半富田起点のパスから梁、長沢が技ありシュートを決めると、後半ボールを持たれながらもシュートはあまり打たせず、逃げきった。

梁のゴールは2017年6月以来約2年ぶり。⇒14節:対甲府3-0、若手躍動、石原先制、敵失も生かし、クリスラン、梁で圧勝
得点後の梁の好守の動きが、久々に見るキレ味。だからシャドウに起用されたのか。

今回は、得意の左45度で富田からのパスを、ワントラップで打ちやすい所に落とし、豪快にファーにきめた。そしてさらに、長沢のゴールで、若いFC東京に下を向かせた。

常田の安定感とロングキックの精度も、アピール。個人的には初日が出てほしい、長沢が決め、松下の左足も目覚めてきたようなので、次が楽しみ。

前半。
梁がシャドウでスタメン。ルーキー照山も、CB右でスタメン出場。FC東京は4バック。雨模様のユアスタ。
開始30秒、FC東京がボールを回す。クリアしてベガルタ回す。1分、ベガルタが左から右サイドとつなぎ、道渕上がってシュート、DFに当たり左コーナーを得る。キッカーは梁。浮き球のこぼれを金正也が、ループヘッド狙うが、バー。惜しい。3分、右コーナーを得る。キッカーは吉尾。キーパー飛び出しパンチング、がら空きのゴールに向け、松下が枠内シュート放つも、カバーのDFにクリアされる

ベガルタは前3人がプレスで相手の攻撃を遅らせる。5分、富田がパスカット、しかしFC東京に、左からクロス入れられるが、クリア。その後、常田のロングボールを、梁が落とすがつながらず。5分、左から関口ドリブルでえぐっての折り返し、シュートは打てず。7分、FC東京のロングボールは流れる。FC東京は盛んに、裏を狙ってくる。さらに、7分、大森がドリブルからのクロス、ファールで終了。

その後膠着状態。11分、FC東京のナサンホがドリブルで裏に入ってくるが、関が飛び出る。さらに回され、矢島にボールが出るが、もう一歩。13分、ベガルタが左サイドで回すが、関口侵入できず。その後、常田のロングボールが、関口にどんぴしゃ。エリア内まで入った関口の折り返し、吉尾が中に入って、シュート狙うが太田のブロックに会う。

16分、中央で相手パスをカットした富田が、そのままスライディングで左前方でパス、左45度、フリーの梁が、ワンタッチでボールを置くとと、ファーサイドへきれいなシュート、決まって先制、1-0。ベテランふたりが鮮やかに決めて見せた。梁は、2017年6月以来の得点。直後、今度は、CBのルーキー照山が、パスカットからそのままドリブル前進、相手陣までいってシュート狙うが、ブロックに会う。完全にベガルタペース。

これで右コーナーを得る。吉尾のキックはクリアされる。18分、大森にシュート打たれ、FC東京に左コーナーを与える。キッカーは太田。FC東京のファールで終了。19分、ゴールキックから梁、スローインから関口がドリブルで仕掛けるが、決まらず。

24分、中央の富田が中央へ縦パス、長沢、DF、梁とエリアすぐ外でごちゃついたこぼれを、長沢が豪快に右足で蹴り込むと、これが決まって、2-0。いい時間帯。長沢は移籍後初ゴール。待望の初日。25分、FC東京がボール回すが、最後は関がキャッチ。26分、照山のパスからつないで、左にいた長沢が左足でシュート、これはふかす。27分、田川がベガルタエリアでファール。ここのフリーキックから、カウンター、道渕から吉尾も、寄せられる。

さらに関口のクロスに、どんぴしゃ長沢ヘッドも、キーパーに寄せられ、枠外。このあたりから雨から雪に変わるユアスタ。ベガルタに攻められているFC東京は、3バックに変更。32分、FC東京がボール回すが、パスミス。富田がカット。しかし奪い返される、せめぎあい。33分、FC東京の折り返しのパスを拾ってカウンター、吉尾から梁、クロスに長沢フリーだったが、ボールは頭上通過。34分、金がドリブルで持ち上がりシュート。雪が大粒、激しくなる。

36分、FC東京がワンツーでつなぎ、ロングシュート、枠外。38分、さらにFC東京が左サイドでボールを回すが、ファールで終了。40分、左からのクロスに太田がヘッド狙ってくるが、ここは、照山が体を寄せブロック。ヘッドは枠外。さらに、ゴールして気分のいい梁が、前からプレスを敢行。42分、ナサントにドリブルで侵入されるが、ライン割る。44分、ベガルタのカウンター、道渕にクロスに、長沢、もう一歩。追加時間は1分。中村から速いクロスを入れられるが、常田がクリア。前半序盤で、2-0とリードして終了。

後半。
雪は止む。FC東京は3-4-3か。いきなりFC東京が左からのクロス。ヘッド打たれるが、関口。その後、ベガルタのカウンター、長沢が、フリーの吉尾にパスを出すが、吉尾は打たず、再び長沢へ。長沢打ち切れず。3分、FC東京が回すが、ベガルタクリア。以降、FC東京にボールを回される。4分、FC東京のアーリークロスは関。5分、またFC東京が回すがベガルタクリア。前からプレス。

7分、関のミスキックを、平川がロングシュート、枠外。9分、FC東京がパスつなぐが、最後はオフサイド。10分、押されていたベガルタ、ようやくボールを回すが、押し返される。12分、吉尾がパスカットするが、キープできず。やや疲れたか。裏を狙われるが、常田が粘りの守備。FC東京は、ボールを回してはいるが、シュートは少ない。

13分、大森に裏に入られ、コーナーを与える。右コーナー、こぼれを放り込まれるが、関、抑える。14分、常田のロングボール、長沢が頭でつなぎ、走りこんだ吉尾がフリー、ヘッドで狙うが当たり弱く、キーパー。16分、裏を田川に取られフリー、関が飛び出しクリア。これで左コーナーを与える。キッカーは太田。鋭く速く曲がるボール、関はワンハンドで掻き出そうとするが、体を寄せられ、弾いたボールが枠内へ、1-2。FC東京に流れ。

17分、FC東京はナサンホに代え内田を入れる。18分、ベガルタも梁に代え、阿部を入れる。19分、松下がドリブル前進、倒され、アーク付近でフリーキックを得る。キッカーは吉尾。キックは壁。跳ね返りも吉尾が、ボレーで狙うが、ヒットせず。21分、吉尾がチャージしてボールを奪い、松下へ。さらに吉尾、キープできず。

23分、パスカット応酬から、最後は大森がシュート、バーの上。26分、ベガルタが回して、関口のクロス、ファーサイドの松下が、右足でシュート狙うが枠外。左側は抑えられていた。27分、さらにベガルタがカウンター、松下から長沢。キープして阿部。うまくファールを貰い、フリーキックを得る。エリア右角。キッカーは関口。決まらず。

28分、きょうも落ち着いたプレーで、シュートも狙っていた照山に代え、大岩が入る。29分、右コーナー、吉尾のキックは流れる。30分、FC東京は、大森に代わりシルバが入る。31分、FC東京が左奥30mのフリーキック。ヘッドは浮く。ベガルタがカウンター、阿部からフリーの吉尾にパスが通り、シュートも、ブロックされる。34分、道渕がドリブルからのクロス、阿部がダイレクトでシュート、枠外。

35分、吉尾に代わりジャーメインが入り、シャドウ。36分、FC東京がボールを回すが、ファール。自陣フリーキック、しかし、FC東京にカットされ、裏に出られるが、関が飛び出す。37分、阿部が左からクロス入れるが、クリアされる。38分、FC東京が、ベガルタ右ライン際35mのフリーキック。キッカーは太田。ここはジャーメインがクリア。これでコーナーを与える。またも太田のキックは、危険なボールだったが、なんとかしのぐ。

40分、回されるがクリア。42分、ジャーメイン倒され、FC東京エリア右角フリーキックを得る。キッカーは関口。シュートは枠外。44分、攻め込まれるが、大岩が粘りの守備。追加時間は3分間。2分、FC東京がベガルタエリア左奥35mでフリーキック。キッカーは当然太田。これをしのいで、道渕がドリブルで時間を使う。結局、そのまま試合終了。


前半の序盤、4バックのFC東京のDFと、キーパーのギクシャクをついて、前3人プレスがら、吉尾らが間間にパスを出してチャンスを作った。関口、道渕さらには照山まで攻撃参加。そして富田起点の2本のパスから、梁、長沢が決めて、試合も決めた。FC東京が3バックにして、ボールを展開されると、守勢に回ったが、シュートはあまり打たせず。カウンターでは決定機を何度も作った。決めきっていたら、あと3点は取れただろう。

特に吉尾にチャンスが多かったが、取れる場所には、しっかり入っており、今後1本決まれば、タイミングをずらしたり、ミドルシュートも積極的に打てるようになってくるだろう。そしてワンタッチでのパスの精度は、非常に期待が持てる。道渕の上下動、照山や常田のロングフィードも冴えて、レギュラー取りを狙っている。長沢は、初日さえ出れば、得点も増えていくのではないか。ジャーメインは「調整出場」だったので、湘南戦では本領発揮できると思う。


シュート数:19-6 CK:6-4 FK:19-13 得点:梁勇基、長沢 駿 (FC東京)太田 警告:なし 主審:西村雄一 入場:6,304人。