ナビスコ杯第6節対名古屋0-0、林の美技で辛うじてドロー

2010ナビスコ杯 2010年6月5日(土)14:00 ベガルタ仙台0-0名古屋グランパス ユアスタ仙台



平瀬(中原)
フェルナンジーニョ
高橋    太田
(中島)(田村)       
千葉 富田
  
朴 鎌田 エリゼウ 菅井
        

サブは桜井、渡辺、一柳、田村、永井、中島、中原。名古屋は杉本、橋本、小川の3トップ。ダニルソンスタメン。巻ベンチ。怪我明けのマギヌン、金崎はベンチ入りしていない。

日本代表がまたもオウンゴールなどで4連敗となった次の日の試合。朝から強い雨が降り続き、肌寒い。試合開始の頃には少し小雨になったが、ピッチ上ではボールが跳ねると水しぶきが上がる状態。ベガルタは関口の怪我を受けて、高橋義希が前目MFで初スタメン。

天気のせいか両チームともスリッピーなピッチにパスミスが続出。眠たい時間もあった。お互いに速攻がスピードダウンしてしまう展開。おまけに名古屋サポに何があったかしらないが、弾幕、旗、チャントもなく無音応援。着席だけの名古屋サポが50人ほど。入場者も9,862人と、選手の声が良く聞こえるスタジアムとなってしまった。

試合は、前半立ち上がりは、相手のパスをカットしてフェルやヨシキ経由で放りこみ、菅井が上がって突っ込むという攻撃や、千葉や朴の枠内ロングシュートもあったが無得点。その後はシュートまでに手数がかかりブロックされ、次第に名古屋がボールを回し始める。29分、パスカットから一気にカウンターに持ち込まれ、最後は林との1対1も林がナイスセーブ。中盤を過ぎると、お互いに中盤での潰し合い。雨のせいなのかパスの精度が悪く、シュートも無く眠たい展開が続く。

後半になると、ベガルタの足が止まり、名古屋が背後にボールを入れてくる。ゴール前でエリゼウなどが何とかクリアという時間が増えてくる。それでも、名古屋が裏とってのキーパー林との1対1を次々をはずしてくれて助かる。さらに、名古屋フリーキックのボールがDFに当たってイレギュラーしたシュートも、林がワンハンドで反応ピンチを防ぐ。ベガルタの攻撃は、カウンターからのスピードが関口不在でいまいち。
シュートまでの時間もかかりすぎで、結局スコアレスドロー。


前半。
空は明るいが、小雨が続いている。肌寒い。名古屋サポの応援がないので、キーパー高木の声が良く響くユアスタ。2分、名古屋が、ベガルタゴール右奥35mのフリーキック。林の正面。ついで相手ボールを富田がカット、フェルナンジーニョがためて、ヨシキへとつなぐが、キープし切れず。5分、富田のスルーパスに、右サイドを上がっていた菅井が、DFの裏でパスを受け、左足シュート、DF。ここまで流れはいい。

名古屋は、中盤でのプレスがあまり激しくなく、ベガルタがボールを持てる状態。7分、サイドでヨシキがキープ、戻して朴がセンタリング、いい塩梅にカーブして、名古屋DFがクリアしそこねると、ファーに上がっていた菅井の目の前に。フリー状態だったが突然ボールが来たので、「胸」でシュート、惜しくもキーパーにセーブされる。名古屋もワイドな攻撃でボールを回すが、ベガルタはサイドでブロックで守る。じれた名古屋が放りこんできたのは難なくクリア。

11分、スローインからいきなり放り込まれ、シュートされるが枠外。13分、ベガルタが相手ゴール右奥からのフリーキック。これをエリア内中央で平瀬が頭で落とし、フリーのフェルへ。フェルなら難なくゴールできるボールかと思われたが、フェイントを入れている間にDFに入られる。15分、太田がドリブルでえぐってのセンタリング、相手DF焦ってハンド、PKかと思われたが流される。16分、ヨシキが裏に抜けてドリブル、シュートは弾かれコーナーをゲット。キッカーは太田。シュートにつながらず。

18分頃まで中盤でのせめぎ合い。雨でパスミスが多い。19分、太田が右サイドからアーリークロス、平瀬が枠内でヘッドを合わせるが、ユニを引っ張られ打ち切れず。しかもノーファール。20分、ベガルタがボールを回し、チャンスを伺うが相手も戻って、中々侵入できない。そこで、中央から千葉が30mのミドルシュート、ホップする強烈シュートだったが、キーパーに弾かれる。コーナーをゲット。左コーナー。これも太田が蹴る。

23分、名古屋が中央からのロングシュート、バーの上。さらに攻められるが、富田がコーナー付近で粘って守る。今日の富田は守備ではパスカットや詰めの粘りが見えた。25分、相手のクリアボールがヨシキの前にこぼれ、絶好のシュートチャンス、打たず。左足でクロス出すがミスキック。打つべし。27分、名古屋にボールを回され、最後はダニルソンにミドルシュート打たれるがバーの上。さらに29分、千葉がパスミス、これを速攻され、裏を取られ、フリーでシュートされるが、林が前に出てセーブ。ピンチを救った。

30分、エリゼウからのロングボールに、タイミングよくでたヨシキが裏を取り、フリーになりかかるが、ライン割る。その後、左奥35mのフリーキックのチャンス。フェルからつないでいくが決まらず。37分、太田からフェルにパスが通るが、シュートしきれず。こぼれをつないで、最後は朴が中央に切れこんで、30m左足の弾丸ミドル、バーをたたく。惜しい。さらに富田がロングシュートを放つがホームラン。富田もようやく打つようになった。39分、吉村にイエロー。

その後、名古屋の攻撃もサイドチェンジのボールがライン割るなど、今のところ、雨はベガルタの見方。44分、相手ゴール中央30mでフリーキックのチャンスを得る。キッカーはヨシキ。ブレ球を狙ったのだろうが、大きく浮いてしまう。結局、前半はベガルタがいい流れを作りながら、決めきれず、0-0で終了。

後半。
立ち上がりは、名古屋がワンタッチを使い始めてボールを回す。その後、林のゴールキックから平瀬が落とし、いいタイミングでヨシキにボールが出てシュート、しかしDFに詰められる。3分、今度は名古屋にエリア内で、パスを細かくつながれる大ピンチ。しかし、最後はエリゼウがクリア。コーナーを与える。これは守るが、5分、ダニルソンにエリア左角からシュートされ、これがDFに当たりコースが変化、あわやオウンゴール、しかし、林が鋭く反応、顔?でクリア。またもピンチを救う。

名古屋のコーナーこぼれをうまくつないで、カウンター。フェルとヨシキのワンツー、裏に抜けたヨシキ、キープしきれず。11分にも、カウンターからフェルがうまく体を入れて落とし、右サイドでスピードアップした太田がドリブル、ライン際まで粘って、クロスを入れるが、キーパー。13分、林がキックを名古屋選手の背中に当ててしまう珍プレー、ころがったボールをつながれて、最後はミドルシュートされるが、ブロック。16分平瀬に代わり中原入る。

19分、相手ゴールキック1本で、うまくラインの裏に抜けられ、林と1対1、かわされて絶対絶命も、はずしてくれる。助かった。その後、お互いに疲れが見えはじめ、カウンター応酬も、ミスが多くてつながらない。25分、回されてミドルシュート打たれるが、枠外。26分、太田に代え田村が入り、そのまま右前MFへ。27分、早速田村が相手ボールをカット、フェルにつなぐが、逆にカットされる。29分、千葉のクリアボールをカットされ、コーナーを与える。これは守る。

30分、後半出てきた三都主のクロスに頭で合わされ、なんとか林が手を出すが、お手玉。ぎりぎりで押さえる。33分、名古屋の珍プレー。ベガルタのフェルのロングボール、ラインぎりぎりで中原がヘッドで折り返す。味方はいなかったが、DFがヘッドでバックパス、これが飛び出た高木と合わず、無人のゴール方向へ。なんとか押さえる。35分、名古屋にボールを回され、最後はシュートも林が正面でキャッチ。その後も疲れのみえるベガルタに対し、執拗にボールを回す名古屋。セカンドボールが拾えない。

ようやく出たカウンターもパスの精度が悪い。40分、名古屋のコーナー。クリア。その後、中原にイエロー。これでベガルタゴール右奥30mのフリーキックを与える。三都主のキックにうまく飛び出た選手にどフリー許すが、またもはずしてくれる。超ラッキー。42分、高橋義希に代わり中島入る。いきなり中央でトラップミス、チャンスを失う。ロスタイム4分間。しかし、ベガルタは、足に来ているのか、チャンスでもボールが足につかない選手が多く、早い展開ができないまま、試合終了。スコアレスドローで勝ち点1。


W杯組の楢崎、田中、玉田、ケネディにマギヌンも欠く名古屋に、後半は押されっぱなしだった。
ベガルタもW杯の梁に加え、足痛の関口を欠き、どうしても展開が一歩ずつ遅くなるところでブロックされた。今節での決勝トーナメント進出は無くなり、次節大宮戦の勝利は不可欠な状況に。敗戦よりはいいが、こういう相手では勝利が欲しかった。

シュート数:10-16、CK:2-5、FK:15-17  得点:なし  警告:中原 (相手)吉村、中村、増川 主審:飯田淳平