第102回天皇杯2回戦:2022年6月1日(水)19:04 ベガルタ仙台 2-1 Honda FC ユアスタ仙台
富樫 中山
(皆川/中島)
鎌田 加藤
(氣田)
梁 フォギーニョ
(デサバト/若狭)
石原 キム 吉野 真瀬
杉本
サブは、ストイシッチ、若狭、内田、デサバト、氣田、中島、皆川。
Honda FCは、GK楠本、DF三浦、岸田、堀内、MF川浪、松本、草刈、八戸、鈴木雄也、富田、FW岡崎。川畑、佐々木、富永はベンチスタート。
序盤から、Honda FCにボールを回され苦しい展開。13分に崩され失点も、カウンターから32分中山、37分加藤が決めて前半で逆転。後半はメンバーを代えながらペースを作って、チャンスも作り、勝ち切った。
天皇杯2回戦、ベガルタの初戦は、現在JFL6位、アマチュアシードのHonda FCと対戦。
チーム方針で、アマチュア維持ながら、創部50年超、アマチュアの雄として高いチーム力を維持、近年でも、J1チームに天皇杯で苦杯を舐めさせている、Honda FC。
しかも、ベガルタの場合、1997年6月1日と、ちょうど25年前のJFL第8節、「仙台スタジアム」こけら落としの試合で、当時の「本田技研」と対戦。
先行されて、ぎりぎり89分、ドウバイッチ選手が同点弾を決めた後、看板越えで2枚目カードで退場。
10人で延長を戦い、結局PK戦に末敗れるという、記念の試合で、何ともほにゃららな展開であった。(メモページはあるが、記憶に無いw)当時は14,145人入っていた。
そして、25年の時を超えて、再び天皇杯で合いまみえる。
さて、この試合。NHK BS-1で中継。明らかに「ジャイキリ狙い」を感じるが、ベガルタにとっては、Honda FCの方がパイセンである。
ベガルタは、5連戦の4戦目という事もあり、怪我明け中山、石原、久々の梁、最近は控え組の加藤、吉野、真瀬、杉本を入れたスタメン。
ベガルタは、いつも通りの4-4-2。Honda FCは3-4-2-1で、放送によれば、リーグ戦で面子を落とし、この試合にレギュラーを揃えて来たという。
前半
立ち上がり5分過ぎから、Honda FCがペースを握り、鋭い出足と、間、間に立ち位置を取り、ワンタッチでパスをつなぎ、両サイドの裏を狙ってくる。ただ、シュートまでは時間がかかっている。
さらに、攻守の速い切り替えと、コンパクトな陣形でボールを回収、攻撃陣は、CBまでがゴール前まで迫ってくる。
ベガルタは、ボランチ陣が相手の動きについていけず、取りどころも定まらずで、相手のボールつなぎを、後追いする展開となってしまった。
9分、Honda FCがベガルタの右コーナー、こぼれをミドルシュート、これはクリア。
⚽13分、右サイド川浪が裏に抜けてえぐり、速いボールで左奥へ。石原の背後からフリーで入ってきた八戸が中央へ折り返すと、中央に上がっていたCBの三浦が、吉野を振り切って、ヘッドを突き刺しゴール。0-1と先制を許す。
何ともまあ、25年前の記憶を呼ぶ起こすような、立ち上がりで、見てる方は不安がよぎるw
その後も、Honda FCの方が、パスがつながり、ベガルタはゲインできない。
20分、ようやく、吉野の縦1本で、中山がキープ、反転して強引シュート、枠外。
21分、鎌田から中央の加藤にパスが通るが、オフサイド。
26分、ベガルタが、左から右へとつなぎ、真瀬のクロスに富樫がヘッドも枠外・
27分、Honda FCがベガルタゴール前でボールを回すが、最後は吉野がクリア。
30分、中山がパスカットするが、激しく寄られ、Honda FC鈴木にイエロー。
⚽32分、ベガルタがカウンター、富樫が左サイドを抜け出し、中央の加藤がリターンパス、富樫の横パスに、右からフリーで上がっていた中山が、ダイビングヘッドを決め、1-1と同点。
前半の内に追いつき、怪我明けの中山の復活ゴールが出て、盛り上がるベガルタ。
⚽さらに5分後の37分、フォギーニョがパスカットして、富樫へ。富樫からの中央へパスを受けた加藤がドリブル前進、そのまま右足を強く降りぬいてシュート、これが決まって2-1と、逆転。
様々なポジションでとまどいながら、もう一つ結果が出ていなかった加藤が、ここ一番の集中を見せ、本人もチームとしても、うれしい今季初得点。
42分、Honda FCのCB堀内が、右からのミドルシュート、しかし、キックミス。
結局、前半は2-1と、ベガルタがリードして終了。
後半
互いにメンバーを代え、追加点を狙うが、ベガルタの方が相手の運動量の低下につれて、次第にボールをつなげるようになりチャンスを作り出す。
Honda FCも、うまくベガルタの間にパスを通し、シュートを放つが、決まらない。
Honda FCは、CBの三浦に代わりMFの佐々木が入る。
3分、鎌田のサイドチェンジ、加藤のクロスに、富樫もう一歩。
5分、Honda FC佐々木のドリブル侵入、これはフォギーニョがクリア。
7分、石原が上がってペナ侵入、ゴール前で回し、最後は、フォギーニョがミドルシュート、バーの上。
さらに、Honda FCのバックパスミスで、左コーナーを得る。キッカーは梁。ここは決まらず。
12分、Honda FCが中央から右への斜めのパス。シュート打たれるが枠外。
13分、フォギーニョがパスカット、加藤から鎌田へとつなぎ、反転シュート狙うが、枠外。
14分、Honda FCが間のパスを通し、サイドは鈴木がフリーでシュート、枠外。
16分、Honda FCがえぐってのシュート、キーパーの弾いたところ、真瀬がクリア。これでHonda FCの右コーナー。しのいで、ベガルタがカウンター狙うが、パスミス。
19分、Honda FCが右から左へ展開。折返しのパスの浮き球は、GK杉本キャッチ。
23分、Honda FCの右コーナー、シュートは決まらず。さらに左コーナー。
ここで、ベガルタは、梁に代えデサバト、中山に代え中島が入る。中島はそのままFWへ。オプション試行か。
ここはしのぐ。
27分、ベガルタゴール前チャージを受けたフォギーニョが、ボールを不用意に放し、あわや。疲れが出てきたか。
28分、ベガルタがコーナー左コーナーを中島が蹴り、吉野がヘッド、枠外。
29分、Honda FC川浪のシュート、ブロックして、コーナー。ここもしのぐ、
31分、Honda FCは川浪替え、富永が入る。
33分、ベガルタも富樫に代え皆川、足攣り気味の加藤に代え氣田が入る。鎌田が右に回る。
34分、中島からパスを受けたデサバトが、浮球パス。皆川がワントラップから左足シュート、枠外。
36分、Honda FCロングパスを受け、右からのクロスにダイレクトシュート、GK杉本正面。
37分、デサバトが裏に出すパス。皆川シュートもブロックされる。
その後、Honda FCに立て続けに抜け出され、折り返しに富永がシュート、これはクリア。これで左コーナー。こぼれを放りこまれるが、ファールで終了。
40分、Honda FCは、八戸に代わり岩切、松本に代え清水が入る。
ベガルタ、氣田の侵入から右へのパス。合わず。こぼれを鎌田がシュート、枠外。
41分、Honda FCのスルーパスに杉本飛び出てクリア。
42分、ベガルタのカウンター、氣田から皆川、さらに石原のクロス、合わず。
43分、Honda FCのコーナー2本連続。2本目をベガルタがカウンター、フォギーニョがキープに入る。
追加時間は、3分間。
Honda FCの右コーナーから、侵入されるが、クリア。
2分、フォギーニョに代え、若狭を入れる時間使い。
3分、左コーナーを得る。中島は蹴らずにキープに入り、そのまま試合終了。
冷や冷やする時間も多かったが、最後は決定力の差を見せ勝ち切った。
ベガルタとしては、怪我あがりの中山にゴール、石原がフル出場と、目途が立ったのが一番大きい。
さらに、加藤の遠藤ばりの中央での位置取り、中島のFW起用と試行もできた。久々のデサバトも、いいタッチでラストパスを供給。
ただ、前半は、両サイドをえぐられたり、ボールを握られる時間も長く、決定力のある相手ではどうだったのか、という試合でもあった。
それでもトーナメントは、まず勝つのが先決。
さらに、メンバー各自が調子を上げて、前半でも厳しくボールを奪えるように上げて行って欲しい。
シュート数: 9-8 CK: 3-12 FK: 8-6 得点:中山仁斗、加藤千尋 (Honda)三浦誠史 警告:(Honda)鈴木雄也 主審:中村 太 入場:1,587人